昨日の夜、5月分の取引を実行しました。

米国たばこ大手アルトリアグループ(MO)に約30万円追加投資しました。@55.49ドルで45株を特定口座で買い付けました。

最近、銘柄数を増やしたいとか記事で言いましたが、今月は既存銘柄への追加投資に決めました。AT&Tと悩みまくったのですが、結局MOにしました。

2018年に入ってからタバコ会社の株価は冴えません。特に4月にフィリップモリス・インターナショナル(PM)がQ1決算を発表してからの下落が激しいです。PMは一日で16%も暴落し、MOもPMほどではないですが、株価は急落しました。

日本の加熱式たばこ市場におけるアイコスのシェアが想定を下回っていることが分かり、投資家の警戒心を強めました。アルトリアはまだ米国でアイコスを販売してはいませんが、将来的にはFDAの審査をパスして販売したいと考えています。PMの日本でのアイコス不振は、MOが担う米国市場の将来に対する失望感も生んでいるようです。

あと、そもそも米国でいつからアイコスの販売ができるのか不透明です。FDA(米食品医薬品局)の審査の厳しさは間違いなく世界トップです。FDAは加熱式たばこが従来の紙巻きたばこよりも、健康被害が少ないことの客観的証拠が得られてないと主張しています。また、ニコチン含有量をもっと減らすための規制を作ろうともしています。

そんな逆風もあって、2017年には75ドル付近まで上昇していたMOの株価は現在は55ドルまで下落しています。予想PERは約14倍で益回りは7%とやや割安かな~と思わせてくれる水準まで株価は落ちています。配当利回りは5%もあり高配当です。まあ、MOはかつては6%~7%近い利回りがあった時期もあるので(2009年~2012年あたり)、5%の利回りも驚くほどではありません。

ただやはりMOの5%の利回りは美味しいと思います。過去5年の増配率は年率約8%です。結構高い増配率です。今後もこのペースで増配してくれるなら、利回り5%は魅力的です。10年保有すればYoCは10%超になる計算です。

もちろんリスクはたくさんあります。加熱式たばこの販売が伸びないリスク、FDAの規制がさらに強まるリスク、健康被害による訴訟リスク、喫煙者が想定以上のペースで減少するリスクなどです。FDAは2100年には喫煙率が1%台にまで低下すると予想しています。さすがにそこまで母数が減ってしまえば、販売単価上昇で補完できなくなります。米国では食品・飲料でも健康志向が高まっており、喫煙率が上昇する環境にはありません。

PMとMO合わせて私のポートフォリオの約20%を占めていますが、この保有比率は今後も維持する予定です。高配当が好きだし、両社ともキャッシュフロー創出力が半端ないです。利益率もめっちゃ高いです。MOの営業利益率は40%近くあり、純利益率も30%弱あります。驚異的なマージンです。高値を払ってでもたばこを吸いたいという社会のニーズがある証拠です。その社会ニーズが30年後も50年後もあり続けるのか確信は持てませんが、今後も投資を継続していくつもりです。

今回の買い増しで配当は1.5万円(30万円×5%)増えました!