コロナ問題で不安定な相場が続いています。実際にロックダウンなどで経済が縮小しているわけだから、株価が下がるのは合理的。今の閉鎖経済がいつまで続くか不透明なので、ボラティリティが高いのも合理的。いつが底かなんて見当も付きません。
マーケットは私には読めないので、リスクに見合うリターンがあると考える限り淡々と投資を続けます。4月はバイオ医薬大手のアッヴィ(ABBV)に投資しました。約30万円。
アッヴィは製薬会社の中ではコロナ問題の影響を受けやすい立ち位置だと思っています。というのも、アラガン(AGN)を買収するからです。アラガンの事業はボトックスなど美容関連が多く景気循環的な面があります。
とは言え、それを十分織り込んだ水準まで株価は下がっていると思います。配当利回りは6.2%となかなかの高配当。
今年は毎月20万円の入金を目標にしていましたが、コロナ暴落を受けて最低30万円に増額することにしました。ただし、資金が尽きてしまえばアウトですが。夏のボーナスを引っ越し代に取られない限り、月30万円は何とか持続できそうです。ちょっとギリギリかもしれませんが。
目前の相場の動きはわかりませんが、長期的に見れば今は買い場だと信じています。できる限り多くの資金を、日々炎上している株式市場にぶち込んでいきたい所存です。ボラティリティが高く底が見えないので、一括ではなく毎月入金するスタイルは変えません。
古い記事への質問で恐縮ですが、ご教示いただければ幸いです。
ABBVやMCDなど米国では債務超過状態でも問題なく、上場維持できるルールは承知しております。
ただし「なぜ」米国では債務超過状態でも問題扱いされず、数多くの優良企業扱いとされるのかがピンと来ません。
自分でも検索してみましたが
「フリーキャッシュフローが健全であればOK」「株主還元していれば債務超過でもOK」
と言った理由は見つけられますが、私のモヤモヤ感は拭いきれません。
私自身親にキツく言われたわけではありませんが
社会人になり奨学金を完済したあとは「総資産」=「純資産」な状態を続けております。
なんで「リターンがあれば、債務超過OK~♪」なんでしょうか。お国柄でしょうか笑
利益率が高い堀の広いビジネスを持ち、長期間株主リターンに貢献している企業が一般的には優良企業とされますね。
企業が持つ無形の財産がどうしても現行の会計基準の元では資産計上できず、結果としてバランスシートが企業の実態を示していないことが多いです。
安定したフリーCFがあり、かつオフバランス資産が多い企業が、自社株買い等で積極的に株主還元を行うと債務超過になることがあり、業績悪化による債務超過とは区別して考える必要があります。
ただ、債務超過ということは相対的には財務的な健全性に劣るという点は間違ない事実です。
現に債務超過企業の財務格付けは良くてシングルAかと思います。マクドナルドはBBBですね。
最近は金利が低いので、どうしてもdebtを増やしてequityを減らすという行動を選択しがちです。
資本構成を最適にして株主価値を最大化するためには当然の財務判断とも言えますが、リスクも伴います。
ボーイングは債務超過になるまで自社株買いをしていた中で、システム不具合とコロナによる需要減で苦境に立たされ世間から批判的に見られました。
結局大事なことはモラルハザードをなくすことだと思います。
散々自社株買いに金を使っておいて、いざという時に政府救済となれば世間が怒るのも当然。
財務リスクを取ってdebtを増やしてequityを減らすのは経済合理的です。繰り返しですが今は超低金利なので。
債務超過でもOKというわけでは決してないのですが、企業はデフォルトさえ起こさなければ存続できます。
資金繰りが問題ない範囲で、極力利益を株主に還元すること自体は間違った行為ではないと思います。
それで万が一資金繰りが危うくなって格付けが下がって資金調達コストが上がり、あるいは最悪倒産となれば、既存株主が全経済責任を取らなくてはなりません。
そういう覚悟を持って債務超過企業に投資する投資家がいて、企業はその投資家の期待に応えているという構図ですね。
ちなみに、米国は債務超過でも上場廃止にならないという法的な理由もあります。日本は債務超過は上場廃止要件ですね。
>企業が持つ無形の財産がどうしても現行の会計基準の元では資産計上できず、
この文言がしっくりしました、今までにない目線での回答ありがとうございます。
そして「オフバランス」を初めて知りました、勉強になります。
>業績悪化による債務超過とは区別して考える必要があります。
良い債務超過と悪い債務超過があるはなんとなくわかるんですが、
正直しっくりこない感が正直あります…
>そういう覚悟を持って債務超過企業に投資する投資家がいて、企業はその投資家の期待に応えているという構図ですね。
上記の「しっくりこない」が覚悟がない(慎重)なのかもしれません。
質問する前と今では考えはクリアになりました。
ありがとうございます。
バランスシートで財務安定性を測るのは限界があるということでしょうか、一番のポイントは。
フリーCFと有利子負債ないし利息との割合を見るのがいいのかと思います。
潤沢なフリーCFを稼ぐ能力があるのに、その実力がバランスシートには反映されていないケースが多々あり、結果として債務超過でも財務はさほど問題ない場合があり得るということになります。
少しでも参考になれば幸いです。