4月以来、5か月ぶりに米株に投資しました。

凄まじい円安でドル買いは及び腰でしたが、ドル口座に配当が貯まってきたのでそれを放出することにしました。

ブラックロックの高配当ETFであるHDVに約30万円投資。NISA口座でドル決済(約$2,100)です。

HDVは以前好んで結構な額を保有していましたが、2021年7月に全株売却していました。およそ1年強ぶりのポートフォリオ復活です。

アメリカの8月のCPI(消費者物価指数)は想定以上に上振れ、インフレが長引く可能性が高まってきました。

グロース株とバリュー株両方に投資するバーベル戦略を採用していますが、インフレにビビッてバリュー寄りの商品を選ぶことにしました。

最近はバリュー株としてはバンガードVYMを買うことが多かったですが、今回はブラックロックHDVです。

HDVのYTDリターン(9月16日時点)はギリギリプラスを維持しており、ナスダックやS&P500はもちろんのこと他の高配当ETFよりも成績優秀です。

HDVはヘルスケアとエネルギーがそれぞれ20%で計40%。続いて生活必需品セクターが17%となっています。今のような高インフレで経済が減速しつつあるタイミングとしては、安心できるセクター配分かなと思います。

経済低迷時はエネルギーは避けるのがセオリーではありますが、昨今のエネルギー事情を鑑みると石油株はまだ強いのではと考え、エネルギーとディフェンシブ系の割合が多いHDVに白羽の矢が立ちました。

配当利回りは3.4%。米10年債利回りとほぼ同程度で以前に比べれば妙味は薄く感じますが、今みたいな物価上昇局面では長期債を買うのはちょっと怖いです。大型優良株で利回り3.4%というのは高すぎず低すぎずで丁度いい感じです。

今回の取引で2022年のNISA口座は90万円ほど埋まりました。残り30万円。これから入金があるドル建ての配当だけで賄うのはちょっと厳しいでしょうか。かと言って1ドル140円台で円を売って米株を買うのは抵抗があります。となると、特定口座の保有株をいくらか売却してNISA口座に振り替えるという策を取るしかないか。

来年から仮にNISA口座の枠が倍の240万円に拡充されたら、どうやって投資資金を捻出すればよいものか非常に悩ましいです。

ドルが強いのは米国のエネルギー交易条件の優位性、投資国としての魅力といったファンダメンタルズが背景にあるので、そう簡単に円高に巻き戻すことはないような気もするし、、諦めて今の為替でドルを買うしかないのでしょうか。