1週間ほど会社の研修でインドに行ってました。行動範囲は主にグルガオンとデリーが中心で、インドの中でもとりわけアーバンで所得の高い地域です。特にグルガオンは欧米日の大企業が支社を数多く設置しており、教育水準の高いインド人や海外駐在員が大勢住んでいる地域です。
農村地域やガンジス川近辺などインドらしい光景を見る機会は少なかったです。インドのごく一部の「光」だけを見ていた気がします。とは言え、デリーの繁華街は日本では考えられないくらい道はガタガタで道路脇にはゴミが散乱し、平気で路上で寝ている人がいて衝撃的でした。「貧しさ」をヒシヒシと感じました。インドの一人当たりGDPは約2,000ドル(20万円で一年間暮らせます?)で、これは日本の1960年代に匹敵します。
↑
デリーの街中。黄色と緑の乗り物はトゥクトゥク。
さて、米国株投資家としてインド国内で米国ブランドがどれくらい浸透しているのか観察してきました。最初に述べましたが、見たのはあくまでインドの中でも先進的な地域だけですが色々と発見がありましたよ。
ホテルにて。コルゲートの歯磨き粉、ジレットの髭剃り、ペプシコーラ、モンデリーズのチョコ
ホテルは1泊1万5千円の5つ星高級ホテルでした。ミッション・インポッシブルに出てきそうなくらいの高級感で焦りました。もちろん会社のお金です(感謝)。インド感はゼロですが・・。
そのホテルのアメニティに早速アメリカブランドを発見しました。
コルゲート・パルモリーブ(CL)の歯磨き粉初めて見た!!
CLは連続増配年数54年の優良生活必需品企業です。
インドのアメニティはちょっと不安だったので、歯ブラシも歯磨き粉も石鹸もシャンプーもすべて日本から持ち込みました。しかし、歯磨き粉だけは持ち込んだものを使わずにこのコルゲートの商品を5日間使い続けました。やはり名門アメリカブランドの商品なら大丈夫だろうという安心がありました。使い心地は良かったですよ。
あと髭剃りはジレットでした。これはすみません写真はなしです。
ホテル備え付けの冷蔵庫の中身です。ペプシコーラがありました。あと紫色のパッケージのお菓子はモンデリーズの人気チョコ「デイリーミルク」です。
高級ホテルだからというのもありますが、日用品・飲食物はほぼ全部米国ブランドでした。
デリーの街中にて。コカコーラ、ペプシコ、マクドナルド
デリーの街中を歩いていると、コカ・コーラとペプシコのマークは頻繁に見かけました。缶のコーラを飲みながら歓談している家族も居ましたね。普段から当たり前のようにコーラを飲んでいるのは、インドの中でも中流以上の所得層だと思われます。
あとインドは水が危険だと渡航前に何度も聞かされて不安でしたが、ペットボトルに入っている飲料水を購入すれば全く問題なしでした。冷えていてとても美味しいです。変な匂いもしません。
↑
これインドで買った飲料水。ちょっと見ずらいですがコカコーラのブランドマークがありますよね。現地企業の製品かと思いきやまさかのコカコーラ製品で安心して飲めました。
↑
デリーにあったマクドナルド。中に入る時間はありませんでした。
空港にて。インドのマクドナルドにチャレンジした!
お昼ご飯も一杯食べたし、19時デリー発の帰りの飛行機に乗ったらすぐに機内食が出されることは分かっていました。今ここで食事を取ったら、機内食を食べる余裕がなくなると分かっていました。
しかし。
ここは米国株投資家兼ブロガーとしてチャレンジせねば!!ということで、デリーの空港で発見したマックでチキンフィレオセット(チキンフィレオ+フライドポテト+コカコーラ)を食べてみました。マクドナルドのオペレーションは世界共通と言われますが、その真偽を確かめんと。
↑
写真の撮り方下手くそですみません。インスタとかやってないもんで、見栄えの良い写真の撮り方がわからないんですw。
味はめっちゃ美味しかったです。ポテトなんて日本のより美味いと感じたくらいです。チキンフィレオもサクッとした食感でGoodです。
↑
これまた見えずらくてすみません。代金は252ルピーでした。1ルピー=約1.6円なので約400円です。日本よりちょい安いくらいですかね。多くのインド人にとって400円のチキンフィレオセットは高級品だと思います。
マック美味しいです。だって400円「も」するのですから美味しくて当然です。日本ではファストフードとして安価な食べ物という認識がありますが、グローバル特に新興国の所得水準から見れば高級品です。
ブランド力があって生活に密着した商品を売る企業へ投資する
2050年までにインドは米国を抜き世界第2位の経済大国になると予測されています(一位は中国)。一人当たりGDPはさすがに欧米には追い付かないでしょうが、それでも今よりは遥かに豊かになっているでしょう。そして2050年のインドの予想人口は16.6億人と中国を抜いて世界トップになると見込まれています。
コーラもマックも日本と変わらず安定して美味しかったです。これから国民の所得が徐々に上がるに連れて、コーラやマクドナルドの商品にリーチできる層が増えてきます。それらは言うまでもなく、コカコーラ社やマクドナルド社の利益を押し上げることでしょう。
特にコカ・コーラの成長の余地は大きいかもと感じました。実はインドのコカ・コーラは先進国の5分の1の価格で売られているのです。先進国では500mlで約100ルピーですが、インドでは20ルピーです。コカ・コーラを買える中間層が増えるだけでなく、値上げの余地もありそうです。売上高=販売単価×販売数量なわけですが、どちらも大きくUPする可能性を秘めています。
今回のインド出張で改めて自分の投資方針を堅持しようという決意を固くしました。コカ・コーラやコルゲート、マクドナルドのように高品質でブランド力があり、人々の日常生活に密着した商品を販売する企業への長期投資です。衣食住に限る必要もないです。みんな当たり前のようにスマホを持っていました。幹線道路沿いはグーグルの看板を何度も見かけました。
「米国優良株への長期投資は儲かる!」という自信を深めることができました。
思った以上にアメリカの商品って浸透してるんですね!
こうした生の声を聞けるとずごく実感します。
MCDホルダーにとっては心強い記事でした(^^)
やっぱり欧米のブランド力は凄いと改めて実感することができました。
安心感は格別です。日本にいると常に安全清潔なものに囲まれていて不安はありませんが、インドにいって正直現地製品にまだ信頼を置けない中で欧米ブランド品は安心して使用できます。
マクドナルドはめっちゃ美味しかったですよ。MCDの長期ホールドは報われると感じました。
いつもと違う切り口の記事、楽しく拝見させていただきました!CLの歯みがき粉見たこと無かったですが本当にインドで売れてるんですね~。
私も最近メーカーを気にするようになりました。最近は公文の教材がMMM製品だったのに驚きました。
お酒が飲めない宗派の国の方はコカ・コーラ好きな印象です。UAE からの客人をお迎えしたときに色いろんな飲み物用意したらコーラが一番人気でした。(次点でオレンジジュース)
インドネシアに住み始めたら私も米国メーカーを探してみようかと思います。
インドの様な所得の低い国では、日用品は小口で販売されているケースが多いと聞きます。
露店の様子を詳細に観察できなかったのですが、そのような小口販売が行われていたのかもしれません。
コルゲートの他には、ユニリーバの看板も結構見かけました。
>最近は公文の教材がMMM製品だったのに驚きました。
へ~、そうなんですか~。
公文ってあの学習塾の公文ですよね。それはまた意外なところに「アメリカ」があるもんですね!
ちなみに、私は公文には行っておりませんでしたが、周りの頭良い人が公文に通っていることが多く少し憧れを子供の頃持っていました。
宗教という視点もビジネスには大事になってきますね。
グローバル化と同時にローカライズも必要です。
ですが、コーラについては特段ローカライズせずともガンガン売れるところが凄いところです。
マクドナルドはかなりローカライズしている印象でした。ベジタリアン専用メニューが用意されていますし、牛肉パティは当然ありません。
喫煙に関してはどうでしたか?
あ~、確かにそこは重要な観察ポイントでした。
あまり注目していませんでしたが、街で喫煙している人はほとんどいなかった気がします。
路上でタバコを売っている露店はありました。
インドの喫煙率は低く感じたのが正直な感想です。
こんばんは!
新卒なのですが、シーゲル先生の本に出合ってから株投資をやり始めたくちなので、とてもhiroさんに親近感がわき、ここ数日ブログの過去記事を一気に漁っておりました。
専門知識やそこからの洞察だけでなく、エンタメ性も満点でとても楽しめました!
過去にお金を借りたいとおっしゃっていたことがありましたが、J.Scoreなんていかがでしょうか?
AIが自動的に信頼度を調査してくれるらしく、面白そうなのでやってみましたが
持ってる資産を株から仮想通貨に変えたら、借入金の年利が高くなったり、
性格診断で困っている人を見かけたら助けずにはいられない性格だという質問を
はい → いいえ にするだけで年利が変わったり適当に触るだけでも楽しめました。
さて本記事についてですが、コカ・コーラやマクドナルド凄いですね。
アフリカの最貧地の方々が健康志向に目覚めるまで安泰というものです。
ただ、いざ買うとなると2009~現在までの売り上げを株価を追ってみますと、なかなか手がでないです…
ほとんど変わってないのになんでこんなに上がってるんだ(# ゚Д゚)とつくづく思います…
hiroさんはタイミングは関係ないと常々おっしゃっていますが…私には手が出ないです。
気になるのがフィリップモリスはなかったのでしょうか?
hiroさんがタバコ吸わないから目につかなかっただけなのか、インドではフィリップモリスなんて流行らないのかすごく気になるところです。
こんばんは。
シーゲル先生の本を読まれて投資をされているのですね!新卒でまだまだたっぷり時間がありますね。羨ましいです。
2018年はちょうど相場が不安定になり始めたので、投資を始めるタイミングとしては良いですよね。
JScoreご紹介ありがとうございます。早速やってみました。
スコア681点で貸付利率は11.0%でした。。高いorz。
自分で言うのも何ですが、そこそこ属性良い自信があったのですがあっけなく打ち負かされました。
さすがに利率11%じゃ借りたくありませんw。
ただもう少し詳細に情報インプットすればスコアも上がるみたいなので、やってみたいと思います。
こういう個別化サービスってAI時代っぽくていいですよね。
ホリエモンは今ホテル住まいをしていますが、彼はもともと賃貸マンションの審査に落ちたことをきっかけにホテル住まいを始めています。
自営業ですし、何より一度塀の内側に居た方ですから。
でもホリエモンの資産力を考えれば、審査で落とす必要性はほぼないはずです。それでも業務効率化のために個別の事業を勘案せずに一律の基準を適用しています。
AIで業務が効率化されると、各個人の私的な事情をきちんと踏まえた上でサービスを提供しやすくなります。
健康うんぬん言える余裕があるのは、先進国だけですね。
衣食住が十分には満たされていない新興国では、安くて美味しいだけで大きな価値です。
KOへの投資を迷う気持ちはすっごくわかります。
成熟企業の割にPER高めでほぼキャピタルゲインは見込めません。どれだけ超長期的な増配を信じるか、、ですね。
非常に忍耐力が求められる投資先です。短期的な爆益は先ず不可能。
>気になるのがフィリップモリスはなかったのでしょうか?
インドのたばこ事情を調べるアンテナを持っていなかったのはミスでした。
1週間過ごした中での感触としては、インドの喫煙率は低いです。理由はわかりません。宗教的な影響ですかね。
Hiroさん、こんばんは。
インドでの研修おつかれさまでした。
最近ですと、インターネットのおかげもあり現地に行かなくとも情報を入手することは可能ですが、やはり自身の目で見たり肌で感じ取ったことは密度(深度?)という観点で優れているのではないでしょうか。
以前本で読みましたが、グローバル投資家のジョン・テンプルトン氏は投資顧問としてのキャリアを開始させる前に人生最大の冒険旅行としてヨーロッパ・アジアの数十ヵ国を8カ月ほどの期間で回ったそうです。そして、この冒険旅行により、彼は世界各地にわたる人脈を磨き上げるとともに、多種多様な国々の社会が機能する仕組みを自身で徹底的に理解することができ、これがその後の投資キャリアに多大な影響を与えたという話もあります。
こばいんさん、こんばんは。
インド研修帰ってから、急にお腹を下して毎日ビオフェルミン飲んでおります・・。
最近はよく画像検索でググることがあります。色んな世界の画像がたくさん出てきます。
ただやはり実際に現地で目に触れた方が、圧倒的に記憶に残ります。
「読む」、「見る」よりも「体験する」は記憶の定着度が良いですね。
ジョン・テンプルトンの話を聞いて凄いな~と思うのは、それだけ短期間で人脈を築ける点です。
ただ世界を見て回るなら、お金と時間さえあれば私でもできそうですが、現地の方と深い関係になるのは難しそうです。
いつも思うのですが、日本人ってマインドが海外と少し違いますよね。
海外の方々のあの明るくハッピーな振る舞いに、僕は今ひとつ付いていけないところがありまして。
仕事のためとはいえ、8か月の冒険旅行っていいですね~。羨ましいです。
最近仕事しかしてないので、人生このままでいいのか真剣に悩みますw。
レポート、ありがとうございました。
お疲れさまでした。
ありがとうございます。
普段海外旅行に行くことは少ないので、いい機会になりました。
Hiroさんこんにちは!ご無沙汰しております。
いつもためになる記事をありがとうございます。
インド研修おつかれさまでした。
私も旅好き&出張でしょっちゅう海外に行くのですが、やはり最近は米国株投資家としての視点で
いろいろチェックしてしまいますね。
用も無いのに現地のスーパーで陳列棚の商品を手に取ってラベルをチェックしている怪しい日本人です。笑
やはり世界中で米国企業は強いですが、私の感覚ではやっぱりコカコーラが最強ですね。
世界中よっぽどの田舎に行ってもあのロゴは目に飛び込んできます。
見なかったのは強烈な反米のキューバやイランくらい。
先日は中国に行きました。彼地ではGoogleやFBは使えず、タバコは国営専売がきっちり押さえてますが、コカコーラ(中国名:可口可楽 カコカーラ?笑)だけはどこに行っても大人気ですね。
今後の世界人口増&購買力増を取り込めるのはやっぱりKOか?と思っています。
マクドナルドももちろん世界を席巻してますが、国によってちょっと人気にばらつきがある印象を持っています。
先日行ったフィリピンでもマクドナルドはかなりありますが、現地資本のJollibeeというハンバーガーショップの方が現地人には圧倒的に人気なようでした。(日本人の味覚には?でしたが)
食べ物は飲み物より味覚の差が大きくて難しいですね。
あと私のフィールドワークの中で有望だと感じたのはクラフトハインツですね。
インドネシアで一番メジャーな調味料でサンバルというチリソースみたいなのがあるんですが、スーパーで一番たくさん並んでいたABCというブランドは調べてみたらクラフトハインツ傘下でした。
アメリカのみならず世界人口4位のインドネシアの食卓の最メジャーブランドまで押えているとは、さすがはバフェット銘柄だなと感心した次第です。
あと世界中で一番使えるのはやっぱりVISAカードな訳で、Vにも1票!
そにーさん、お久しぶりですね。
お元気そうで何よりです。
米国株投資始めると、日本でも海外でも米国企業の(特に自分が投資している企業の)製品が使われているか気になりますよね。
実地調査です。意外に大事なことかもしれません。
私なんてインドのモールで、家族でコーラを飲みながら談笑している団体を後ろからスマホで写真撮っていましたからw。相当変な人と思われたことでしょう。
「お、やっぱコーラ飲んでるな~」と思いついついカメラを向けてしまいました。
会社の従業員として出張に行っているのか、投資家として出張に行っているのかわからなくなるくらいです。
やはりインド以外もコーラは普及しているのですね。原価がめちゃ安く新興国の人が手軽に買える値段にしてもそれなりのマージンが取れるというのも大きい気がします。
コーラと同じ味の炭酸水は作れないことはないのでしょうが、やはりコカ・コーラブランドが欲しくなりますよね。あと品質に対する安心感です。
マクドナルドが国によって人気がばらつきがあるというのはちょっと意外です。
インドで感じたことですが、マクドナルドはグローバル化と同時にきちんとローカライズもやっています。
インドの宗教に合わせたメニューを揃えています。
だからどこの国でも受け入れられるんだろうな~と思っていました。
クラフト・ハインツはやはりあのケチャップの印象が強いです。
現地の製品と思いきや、バックには欧米資本がいるのはよくあることかもしれませんね。
私がこの記事で紹介したミネラルウォーターのように。
とにかくグローバルブランドに投資しておけばそれで安心だなという印象を持ちました。
特に最近食品銘柄はやけに売られているので、長期的に見れば買いのチャンスな気もします。
クラフト・ハインツも相当売られていますよね。
資金の制約でこれ以上銘柄は増やしずらいですが、欲しい銘柄はたくさんあります。
コルゲートも素晴らしい企業です。もちろんビザも。
研修お疲れさまでした!
私はインドに行ったことがありませんので、大変参考になりました^^
現地では普段のニュースなどでは感じ取れない部分など、インターネットの普及で満足していては投資機会や自身を深めることはできませんね。ロジャースがなぜ中国にあれほど自信を持っているのかがわかりますね^^
研修の時は大丈夫だったのですが、今になって疲れからか体調不良です~。
お腹が・・。
実際に投資している米国企業の製品が新興国でもガンガン売れている様子を見ると、投資家として安心します。
成熟企業は一見してこれ以上の利益成長は困難に見られがちですが、新興国の所得が伸びるに連れて大きく成長できる可能性を秘めていると感じました。
ただそれは長期的過ぎてなかなか株価には織り込まれず、恩恵を受けるためには今から投資して地道に配当を貰い続けるしかありません。
中国は、あの独特な社会主義的資本主義(共産党+民間企業)が成功モデルになるのかまだ分かりませんね。
ただあれだけ巨大資本を持っていますから、世界経済への影響力が甚大なのは間違いありません。