ポストコロナとかアフターコロナとか、そんな言葉大げさだなあと最初は思ってましたが、どうやら今回のパンデミックは歴史の教科書に太字で載ることがほぼ確定しましたね。「2020年に蔓延した〇〇〇ウイルスによる感染症は・・・、○○○を埋めなさい」とか将来期末テストの問題に出てそうです。歴史を学ぶ意義は大いにあると思いますが、こういうテストは何のためにあるのか子どもの頃から疑問でした。

とそんな話はどうでもいいのですがね、アフターコロナを真剣に考えなくてはならないなと私も遅ればせながら思っています。投資家としてだけではなく、サラリーマンとして、というか1個人としてです。

ポートフォリオを頻繁に入れ替えるのはリターンにネガティブですが、コロナ禍は銘柄を見直すチャンス、というかむしろ見直さないとヤバいくらいの気持ちもあります。勝ち組と負け組がよりはっきりしそうです。長期投資では多少PERが高くても勝ち組を選んだ方が報われる傾向があります。まあ、私は目先の利回りに誘惑されてその勝ち組を逃しがちなんですけどね・・。

今すぐ入れ替える必要は全然なくって、決算を何度か確認してゆっくり考えて問題ないと思っています。どれだけ優良銘柄でも、どうせマーケットは遠い将来の収益まで織り込めませんから。割高と思われがちなマイクロソフトだって、その10年後20年後の利益水準を想像したら、そこまで高いとは思いません。要は待てるか待てないかです。

投資よりも判断が難しいのが実生活です。特に仕事。私の一番の関心は在宅勤務が根付くのかどうかです。米シティ・グループの幹部は「テレワークは一時的なものに過ぎない。ニューノーマルではない。」と言っています。いずれは従業員を出社させるのでしょうね。まあ、金融は情報の秘匿性が極めて高いし在宅勤務は不向きの業界だからというのもあると思います。

まだどうなるかわからないのですが、もうえいやで引っ越し決めちゃおうかなと悩んでます。広い家に住んで自宅で仕事できる体制を整えたいです。同棲なので相手の同意も必要ですが。コロナ暴落で投資資金が欲しいから引っ越しは延期したいとかちょっと前まで思ってたのに、ホント調子いいなって自分で思いますわ。

このまま毎日在宅勤務とはさすがにならないと思うけど、自宅で仕事をする機会が多くなるのは間違ないと踏んでいます。この流れ自体が逆流して元に戻る可能性は低い。通勤時間が無くなって社員はハッピー、オフィスの賃料や通勤代が減って資本家、経営者もハッピー。テレワークにする強いインセンティブがある以上、この流れは不可逆かなというのが私の今の未来予想です。

が、答えはわからない。わからないのはわからないとしか言いようがないです。この不確実性を受け入れようと開き直る方が得策かなと思います。「自分は変化の早い激動の時代に生まれたんだ。この時代を上手くサバイブしよう」とこんな発想です。

自分なりに未来予想はしてみるけど、それが当たる前提では動かない。未来が現実になってから、その現実に合わせて柔軟に行動したいです。そのためには、やっぱりお金が必要。いま検討している引っ越しだって、家具など含めた諸々で100万円は必要だと見ています。折半しても50万円。

かなりの出費です。でも仕方ない。変化に対応するには相応のお金がかかります。工夫して節約する余地もあるけど限界があります。お金を払って社会のリソースを使わせてもらわないとしんどいです。特に住環境を変えるのは労力的にも資金的にも大変です。

私はもともと自由な生活に憧れていて、蓄財をがんばってきたところがあります。お金に困りたくない、人生の意思決定でお金がネックになってやりたいことを諦めたくない。こんなことです。

その価値観の重みは今も変わっていませんが、最近は自由である必要性も増していると感じます。自由に動ける状態を作っておいて、環境変化に素早く対応できることが求められる時代なのかなと。テクノロジーの進化も早いですし。10年後にスマホはあると思いますか? 私はあると思っていますが、どうなるかはわかりませんよね。アップルには頑張って欲しいです。

なんか自分の理想の生き方と時代の要請がマッチしている感じがして、これは単純にラッキーだなと思います。こう言うと元も子もないですが、自由に生きるには金が要るんです。自己所有はなるべく避ける。流動性の高い金融資産を十分に持って、必要な時に必要なリソースを社会から購入ないし賃借する。貯金がなかったら、在宅勤務のために引っ越そうと思ってもできません。

自分はお金がかかる生活をしてるなあと改めて思います。家の話ばっかりで恐縮ですが、今の家もつい1年前に引っ越してきたばかりですからね。高い仲介手数料とか礼金とかを払ってさ。んで、また引っ越しを考えてるわけです。

今更言うことでもないけど、やっぱりお金は大事。これまでも大事だったけど、これからはもっと大事。出費の嵩むライフスタイルですが、少しでもお金を余らせる努力をして株式投資も続けます。その投資のおかげで今のライフスタイルを維持できるので。