私がなぜ株式投資をしているかと言うと、一言で言えば金儲けです。労働で収入を上げることには限界があるし、何より心身が疲弊します。サラリーマン9年もやってきましたからさすがに分かります。ラットレースに巻き込まれことなく収入を上げるには、仕事をそれなりに頑張りつつも株式投資をやった方がいいと幸い20代前半の頃に気付くことができました。25歳から株式投資を始めて今投資家歴6年です。米国株中心に移行したのは2016年とまだ最近のことです。このブログを開始したのも2016年です。ブログ開設してもう2年半も経ちます。いつも読んで下さって本当にありがとうございます。
株式投資のリターンはインカムゲイン(配当)とキャピタルゲイン(値上がり益、売却益)に分けられますが、どちらの利益もその源泉は企業の利益です。企業に出資して、その企業がビジネスで得た利益を株主に返還することで株主は投資利益を得ることができます。そういう意味で株式投資のリターンとは本質的にすべて配当です。これは私の価値観とか意見ではなく、ファイナンス的経済的な事実です。キャピタルゲインも企業の利益(配当)期待あってこそです。
いかに長期的な(投資額当たりの)配当総額を最大化するかが、長期投資のパフォーマンスを高める上でのポイントです。10年程度ではまだまだ一時的な株価変動という投機的な要素がリターンに与える影響が大きいですが、期間が30年50年と長期になるにつれて投資リターンに占める配当の割合が大きくなります。
私は30年超の期間を想定して株式投資を続けています。なので、見ているのは常にキャッシュフロー、配当です。株価が下がる上がるは別に気にしてなくて、将来の配当が増えるのか減るのか横ばいなのかを凄く気にしています。
株価が下がったタイミングで株を買えると嬉しいですが、それは下落した株価が反発してキャピタルゲインを得られる可能性が高いから嬉しいのではありません。株価下落は配当利回りを上昇させて、投資額当たりの配当を増加させてくれるから嬉しいんです。なので、配当を維持できる見込みの高い優良企業の株価が下がったら喜んで買いに向かいます。
先日、タバコ大手のフィリップモリス(PM)の株価が1日で▲15%もの暴落を演じました。20万~30万円ほど買い増そうかな~と検討しています。なぜ急落しているPM株を拾いたいと思っているのかと言えば、「さすがにここまで暴落したら短期的に株価は反発するだろう」と期待してではありません。んなことどうでもいいです。自分が買った後株価が上がっても大して嬉しくありません(ちょっとは嬉しいけどねw)。
そうじゃなくって、株価暴落がPM株の配当利回りを押し上げているから(=投資額あたりの配当額を上昇させているから)買いたいのです。アイコスの業績に懸念があるとは言え、PMのフリーキャッシュフロー予測を考えれば目前の減配リスクは小さいと見ています。そして、長期的には市場平均くらいの増配率を達成できると考えています。PERは18倍で特段割安とは思っていませんが、今のPM株に投資することは長期的な配当総額を最大化するという僕の投資目的に適うと考えています。
保有している株が暴落に見舞われたら嫌なのは嫌ですが、あまりに気にしません。なぜなら、僕が見ているのは株式時価ではなく常にキャッシュフロー(配当)だからです。
またPMを例に話しますね。
私は約200万円のPM株を持っており、先日の▲15%(▲30万円)の暴落に遭いました。ここまで1日で下落したのは初めてだったので少し驚きました。でもそんなに慌ててないし、焦って売ろうなんて発想は微塵も出てきませんでした。
このPM暴落で私のあまたの中ではこんな計算が走ります。「はあ今持っているPM株200万円(暴落後170万円)から得られる年間配当は8.4万円だよな。もし仮に暴落して利回り5%になっている今、200万円全額を投資できていれば年間10万円の配当が得られていたのか。その差は年1.6万円か~。結構大きいけど、、まあそんなに気にしなくていいや。」
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これが僕の発想です。PM株の資産価値が200万円から170万円に30万円下落しましたが、その30万円という時価下落は別に気にしていません。そうじゃなくって、PMから貰える年間配当がもし暴落後に投資していれば10万円と今より1.6万円も多いはずだったのにな~と考えて、その1.6万円に注目しています。つまり「株式時価下落額×配当利回り」が実質的な損失額だと計算しています。
30万円の損失と考えると「月収分が吹っ飛んだ!」と気が重くなりますが、「年間配当1.6万円を取り損ねた」と考えるとまだ気が楽です。1.6万円くらいならそんなに落ち込む必要もないと思いませんか?これは屁理屈に聞こえるかもしれません。「いやいや、実際に含み損が30万円出てるんだから、損失は30万円だろ。」って思われるのはよくわかります。でもこれは気休めで言っているわけじゃないんです。
確かに、今すぐPM株を売るのであれば間違いなく損失額は30万円ですよ。でも、もしあなたが30年以上PM株を長期保有するつもりならば、本当の損失は配当の逸失金額です。それはこの例では1.6万円です。
この1.6万円の逸失配当が小さいと言う気はさらさらありません。地道に配当を再投資することで株数を増やしていくことが配当再投資戦略ですから、少額でも配当を逃すことはリターンを下げてしまいます。ですが、あまりに暴落を待ち過ぎて投資を後倒しにし過ぎると、その間に貰えるはずだった配当を取り逃します。それも逸失配当です。バランスが大切です。
長期投資では短期的な株価下落を気にする必要はないと言われます。その理由として、長期では株価は右肩上がりだから(特に米国株は)というのがあります。確かにそれも説得力ある説明ですが、まだ株価に意識が寄り過ぎている気がします。
長期投資家が見るべきは企業の利益、キャッシュフローそして配当です。ブルーチップの株価が10%超も下落したら確かに焦りますが、その下落がもたらす逸失配当金額は意外と小さいです。だから、長期投資家は目前の株価変動にそんなに神経質になる必要はありません。本当に気にすべきはあなたが投資する企業が長期的に増配する力を持っているか否かです。
私が買うのは株ではなく企業です。
ウォーレン・バフェット
我々の市場性のある株式に対する投資が成功しているかどうかは、毎日はおろか年間の株価でもなく、その事業の営業成績によって判断している。
ウォーレン・バフェット
今日も勇気の出るブログをありがとうございます。
長期保有前提であれば確かにその通りであります。
まずは、特に日本人は考え方から変える必要があると思います。
やはりどうしても株価を追ってしまうのでしょうね。教育から変えなければいけませんが、なかなか難しいものがあるでしょう。だから私は三人子供がおりますが、とはいえ年は4,2,0なのでまだまだ先ですが(笑)しっかり金融リテラシーを身につけさせたいと思います。
あれからたばこ株の株価は見てません。しかし嫌でもチラッと目に入ります。
私はPM,MO、BTIを保有してますが、今回の下げで600万くらい?は含み損となりました。
最近他の株価も軟調なので含み損だけでいったら軽く1000万以上は含み損となっていると思います。でもどれも優良株式だと信じているので売りません。年末に損だししてまた買い戻します。
先程3Mを199・6$?くらいで30枚追加で買いました。ちょっと下がったくらいで全く凝りません。でも評価が下がろうがどうでもいいです。株式投資が楽しくて楽しくて仕方がないのです。昼間は子どもたちが騒がしくてゆっくりする時間がありません。私自身が勤めに出ていないので尚更です。常に家にいると妻の方も、私が色々手伝って当たり前という感覚で全く困ります。
なので孤独になれるのはアメリカ市場が開いている時間のみなので、子供を寝かせたあと一人心を躍らせてパソコンの前に座るのです。
脱線しました。話を戻しますが、私は3Mの未来を信じています。
私は現在36ですので、平均寿命まで生きるとしたらまだ30年あります。
30年後、保有株式がどうなっているのか本当に楽しみでなりません。
万一全然上がっていなくても、或いは最悪爆損していようと知りません。
その頃の私にはもう残された時間は少ないし、もっとも欲などないでしょう。残った妻と子供たちに相続するだけで、妻たちは上がっていようが下がっていようがいずれにせよ棚ぼたです。全くドラ息子(男3人笑)にならないことを願います。
なんかまとまりのない文章失礼しました。
あ、こうして書いているうちにダウが下がってきた。
そう、株価は気にしない気にしない笑
株式投資がギャンブルに近いもの、という認識を変えるのはなかなか難しいことだと思います。
今では「常にキャッシュ、配当を見る」なんて偉そうに言っている私ですが、大学生の頃は株式投資=ギャンブル、真面目な人は手を出さないものという認識でいました。
バイトの先輩が「株式投資は危険」とよく言っていたのも影響してた気がします。
社会人になって偶然、紀伊国屋で投資本を手に取っていなかったら、今でも株式投資というものを怪訝な目で見ていたかもしれません。
株価を追うというのでも全く構わないですから、先ずは株式投資をもっと身近なものに感じて欲しいですね。
ふと考えれば、私たちの身の回りのものやサービスはほぼすべて株式会社が提供したものですから。
4歳、2歳、0歳だとさすがにファイナンシャル教育は早いですね(笑)。
ちなみに、私の姪っ子二人は3歳と0歳です。めっちゃ可愛くて、いつも動画観て癒されていますw。
私はタバコ株だけでなく、主要銘柄の株価はいつもチェックしています。自分の資産価値を気にしてというよりは、半分趣味みたいなもんですね。
意外な動きをする時もありますが、基本的には教科書通りの株価変動だな~と感じる時が多いです。
金利がまた上昇してきましたが、やはりハイテク株や高配当株は売られがちですね。
これからエネルギー株が復調するのかな~と予想しています。まあ、目先の株価予測なんてしてもあまり意味ないですけどね。
私もPMとMOは永久ホールドの心づもりです。ただし、決算はきちんとウォッチします。
MMMは最近株価下落してますよね。
昨年は確か利回りが1.8%になるくらいまで株価が上昇した記憶がありますが、今は利回り2.5%ほどまでありますね。
あまりMMMのビジネス内容について詳しくないのですが、少なくとも財務的な見地で見れば超優良銘柄です。
株式投資は楽しいですよね!私もです。
学生時代に会計の勉強して良かったと思うのは仕事の時よりも、投資について考えている時ですw。
やはり米国企業の財務諸表は日本企業のそれと全く違います。
実は最近、ウォルトディズニーとオリエンタルランドの財務諸表を比較していました。
全く違います。ビジネス内容が違うから当然ではあるのですがね。投資家目線で見れば米国企業の方が魅力的に感じることが多いです。
近い内に記事にしたいと思います。
フィリップモリスほどではありませんが3Mも大きく下げました。でもHiroさんのおっしゃる通り結局はキャッシュフローが大事で、そこが大きく悪化しない限りは買い続けようと思い先日の急落時に買い増しをしました。
株価が下落するからにはそれなりの理由があるんでしょうが、こういう下落時に買わなければ高いリターンを得られないのは過去の相場や経験が証明しているので、これからも株価が下げようが買い続けます。
こういう時Hiroさんがよく話に出す「遠い将来の利益に対する割引率は高利」を思い出して自分の行動に対する補強材料にしています。
MMMも52週安値を付けるくらいまで売られていますね。
さすが連続増配59年だけあって、収益・キャッシュフローの安定性は抜群ですよね。
資本財セクターで一番欲しい銘柄ですが、今まで手を出してきませんでした。
私もMMM欲しいですね。でも他にも欲しい銘柄あるし、今月は結局暴落したPMを買っちゃいました。
>株価が下落するからにはそれなりの理由があるんでしょうが
そうそう、それは大事な心掛けですよね。
長期投資だからって全く株価をウォッチしないのは反対で、きちんと相場を眺めて何が理由で株価が落ちているのか考えることは大切だと思います。
どんな優良企業だって減配のリスクはあるわけですからね。
>遠い将来の利益に対する割引率は高利
ですね、これが高配当株のみならず長期投資が利益を生む秘密だと踏んでいます。