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【UL銘柄分析】ユニリーバはLUXやリプトンなどのブランドを持つ家庭用品世界大手

   

※データ更新(2017/10/23)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はユニリーバ(UL)をご紹介します。オランダと英国に本社を置く企業でADRとしてNYに上場。


  ユニリーバ財務情報

基本情報

会社名 ユニリーバ
ティッカー UL
創業 1885年
上場 1968年
決算 12月
本社所在地 ロンドン
従業員数 168,832
セクター 生活必需品
S&P格付 A+
監査法人 KPMG
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

 

地域別売上高

 

事業構成

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

※株主還元のみ単位はユーロではなく米ドルです。

※ユニリーバの自社株買い金額がどうしても拾えず(ちゃんと20-Fレポート見ればわかるんだろうけどサボりました・・)、配当性向のみ記載してます。

 

バリュエーション指標等(2017/10/22時点)

PER:23.1倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.1% 最新情報はこちら

配当性向:64% 最新情報はこちら

 

感想

1929年、ウォール街が大暴落に見舞われた1カ月前にオランダのマーガリン会社と英国の石鹸会社が合併したできたのがユニリーバです。

マーガリンを始めとする食品部門が利益率が高く稼ぎ頭です。クノール、リプトン(紅茶)、LUX(シャンプー)、モッズ・ヘア(シャンプー)、Dove(ボディケア)、ジフ(台所洗剤)などの有名ブランドを多数保有しています。

欧米市場での売上比率は6割弱で、アジア新興国市場の売上が全体の4割強もあります。業績が新興国通貨変動の影響を受けやすいと言えます。

2017年2月米食品大手のクラフト・ハインツがユニリーバに買収提案を行いましたがこれは撤回されました。クラフトハインツの買収は撤回されましたが、この買収提案はユニリーバの事業再編の必要性を株主に考えさせるものでした。

ユニリーバは比較的利益率が低いホーム・ケア部門と、利益率が高いマーガリン等の食品部門を持っています。食品部門はクラフトハインツに譲渡した方が株主利益に資するのかもしれません。クラフトハインツと統合することで固定費などのコスト削減が進んで収益性は上がるでしょう。

アメリカは株主利益にプラスだと考えれば、反トラスト法に違反しない限りはドラスティックに事業再編、M&Aをやってきます。今後ユニリーバの食品部門を巡って再編があっても何ら不思議ではありません。

ユニリーバの過去10年間の財務諸表を確認しました。

売上高は500億ユーロあたりで横ばい。FY16は僅かに減収ですがこれは為替の影響が大きいようです。利益は増益を確保しています。

グラフには記載していませんが営業利益率は15%前後あります。十分高い利益率ではありますが米国のプロクター&ギャンブル(PG)やコルゲート・パルモリーブ(CL)には一歩及ばない印象です。

毎期安定した営業CFを稼いでいます。設備投資が少なくフリーCFも潤沢です。営業CFマージンは目安の15%に僅かに届いていませんね。

DPSはドルベースではFY14をピークにFY15とFY16は下落しています。為替の影響だと思われ、現地ユーロベースでは増配されているはずです。

2017年10月時点の配当利回りは3.1%で高配当です。成熟企業であり短期的なトレードには不向きで、長期で保有してゆっくり配当再投資を積み重ねて富を築くタイプの銘柄です。

ユニリーバは超優良企業ですが、バリュエーションを無視して財務諸表だけを見ると収益性は同業プロクター&ギャンブルの方が優秀だなと感じます。ですが、両社とも長期投資に適した銘柄であることは間違いありません。

ユニリーバは英国ADRで現地源泉課税がなく税務的に有利です。

 - 米国株銘柄分析