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【RDS.B銘柄分析】ロイヤル・ダッチ・シェルは欧州最大の石油メジャー。配当利回り超高い!

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/4/6)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)をご紹介します。オランダと英国に本社を置く企業でADRとしてNY上場。


  RDS財務情報

基本情報

会社名 ロイヤル・ダッチ・シェル
ティッカー RDS.B
創業 1907年
上場 2005年
決算 12月
本社所在地 ハーグ(オランダ)
従業員数 89,000
セクター エネルギー
S&P格付 A
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

地域別売上高

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

バリュエーション指標等(2018/4/6時点)

PER:21.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:5.8% 最新情報はこちら

 

感想

ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)は旧セブン・シスターズの一つで、欧州最大の石油メジャーです。2005年にロイヤル・ダッチとシェルが合併してできた企業で、ホタテ貝のロゴマークはガソリンスタンドの看板として見たことあるかと思います。イギリスとオランダに本社があります。米エクソンモービルに次ぐ生産規模を持っており、上流から下流まで幅広く事業領域を持つ垂直統合型の企業です。

RDSBは環境規制の強まりを早くから警戒し行動しており、天然ガス部門の売上割合は年々上昇しています。2015年に英国のBGグループを500億ドル超で買収し世界最大のLNG会社となりました。

再生可能エネルギーにも力を入れています。具体的には例えば、オランダで洋上風力発電事業を手掛けています。洋上風力発電量は2021年までに現在の約3倍に拡大すると言われています。また、電気自動車の充電サービス会社を買収して未来のEV社会に備えて着々と投資を進めています。太陽光発電事業にも投資しています。

このように、RDSBは新エネルギー・再生可能エネルギーにもっとも積極的に投資している石油メジャーです。恐らく正しい判断でしょうし、エネルギー株の長期保有対象としてとても魅力的だと思います。

 

 

財務データを確認してみましょう。

やはり2015年からの原油価格下落の影響が業績にはっきりと表れていますね。FY15とFY16の売上高はピーク時のFY12の半分ほどしかありませんでした。最終利益は黒字を確保しましたが、純利益率は1%~2%でギリギリのラインでした。この程度の利益は正直言って、在庫評価やら引当やらの会計処理操作でどうにでもなる範疇と言えます。何とか黒字決算を作ったという印象も受けます。

ただ、FY17は売上・利益ともに回復基調にあることが確認できました。石油メジャーのFY17通期決算はどこも比較的好調でした。

キャッシュフローについてですが、売上高の減少と同じペースで営業CFも減少しているのが分かります。FY16に至ってはフリーCFがマイナスとなっており、厳しい資金繰りとなっていました。FY17は営業CF、フリーCFともに大きく改善しています。積極的にコスト削減を進めてきた成果だと思います。

バランスシートを見てみましょう。FY14から固定負債がじわじわと増えているのが分かります。原油安に伴う業績悪化に起因するキャッシュ不足を補填するため、長期契約のデット・ファイナンスを実施しているためです。2013年末に315億ドルあった長期借入金残高は2016年末には693億ドルまで膨れ上がりました。キャッシュに余裕が出てきた2017年末には594億ドルまで縮小しました。それでも自己資本比率は50%と厚めです。RDSBに限らず石油会社は、ここ数年起こったような急激な市況変動に耐えられるようにレバレッジは控え目な印象を持っています。

原油安にもかかわらず、しっかり配当は払い続けています。減配もしていません。業績、キャッシュフローどちらも右肩下がりのグラフですが、株主還元のグラフだけは右肩上がりですよね。さすがにここ3年は自社株買いまでする余裕はなかったようですが、配当は堅守していて好感を持てます。配当利回りは6%近くもあります。高配当な上にRDS.Bは英国株なので現地源泉徴収がありません。NISAと相性の良い銘柄です。

 

僕はRDSBは欲しいな~と以前から思っています。高配当が素直に魅力的ですし、環境に配慮した投資を積極的に行っているところも良いです。あとこれはXOMやCVXにも共通することですが、株主のために必死で頑張っている経営者の想いが財務諸表から滲み出ています。その株主重視の姿勢こそが長期投資の利益を生み出します。長期投資でもっとも大切な要素はコーポレートガバナンスです。

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