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【NFLX銘柄分析】ネットフリックスは時価総額でディズニーを超え、メディア業界トップに躍り出た動画配信大手

      2018/06/25

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はFANGの一角、ネットフリックス(NFLX)をご紹介します。


  ネットフリックス財務情報等

基本情報

会社名 ネットフリックス
ティッカー NFLX
創業 1997年
上場 2002年
決算 12月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 4,850
セクター 一般消費財
S&P格付 B+
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

 

地域別売上高

米国内56%、米国外44%

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

なし(無配)

 

バリュエーション指標等(2018/6/24時点)

PER:275.5倍 最新情報はこちら

 

感想

ネットフリックスは動画配信サービス世界大手です。今や知名度も高く知らない人はいないでしょう。元々はDVDレンタル事業からスタートした同社ですが、今では動画ストリーミングが売上高の97%を占めます。

日本を含むグローバルでビジネスを展開しており、米国外売上比率は44%です。ここ最近契約者が伸びているのは主に米国外です。2018年3月期の契約者純増については、その約8割が米国外でした。全世界の契約者数は1億人を超えています。モルガンスタンレーのアナリストは、2028年には契約者数が2億3400万人に達するだろうと言っています。

契約者の伸びと歩調を合わせるように株価もグングン伸びており、今やウォルトディズニーを抜いてメディア業界で時価総額トップとなりました。1997年に創業して僅か20年で1億人の契約者を獲得するまでに成長し、1923年創業のディズニーを追い抜いてしまいました。恐るべし米国資本主義・・。

(出典:ウォールストリートジャーナル、赤字は私の加筆)

去年の夏頃、バロンズはネットフリックスの株価は半値まで落ちる可能性があると警告していました。結局、その警告は無視することが正しかったわけです。投資は難しいですね。

1997年創業の新しい会社ですが、いまやFANGというワードの一角を占めるほどです。FANGとはジム・クレイマー氏の造語で、それぞれ以下の企業を指します。
F・・・フェイスブック
A・・・アマゾン
N・・・ネットフリックス
G・・・グーグル

ネットフリックスはFANGの中でも印象が弱いと言われますが、最近の勢いを見るとそんなこと言ってられませんね。時価総額は1780億ドルあります。アルファベットの半分程度です。

財務データを見てみましょう。

売上高はグングン増加しており、この10年で約10倍になりました。直近FY17の収入は117億ドルでした。契約者増に加えて、2017年10月には月額料金を9.99ドルから10.99ドルに値上げしたことも寄与しています(日本は値上げ対象外)。この値上げが100%寄与するのは2018年度決算からです。契約者の伸び率も順調ですから、今年も増収が期待できそうです。

コンテンツへの投資をガンガン続けている成長企業ですが、利益は黒字を確保しています。ただし、純利益率は5%前後しかありません。2017年度は税制改革に伴って一時的な特別利益を計上しています。ヤフーファイナンスではPERが200倍を超えていますが、実態としては100倍程度です。これでもめちゃ高いPERですね。バリュエーション判断は難しいです。

キャッシュフロー計算書を見ると、営業CFが大きなマイナスになっていることが分かります。数年前はプラスだったのに、むしろ業績が好調なここ5年間の間にマイナス転落しています。これは自社で莫大なコンテンツ投資を行っているからです。今年2018年は最大で80億ドルのコンテンツ投資を行う見込みです。売上高の7割ほどが吹き飛ぶ計算です。キャッシュフローがマイナスにもかかわらず、PER100倍で評価されているのがネットフリックス株です。

バランスシートを見てみましょう。注目したいのは固定資産が年々増えている点です。これは言うまでもなくコンテンツ資産です。コンテンツへの投資は費用処理ではなく資産計上できます。自社制作コンテンツに莫大なマネーを投じている姿がBSからわかりますよね。ちなみに、2017年12月末時点のコンテンツ資産は147億ドルです。BSの右側(負債純資産)を見ると、固定負債が増えて自己資本比率が徐々に下がっているのがわかります。コンテンツ投資のために借金をしているからです。営業CFがマイナス状態であることを考えれば、更なるデットファイナンスは不可欠と思われます。S&P格付けはB+。

株主還元はありません。まだ無配ステージ。有配になるのはまだまだ先でしょう。

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