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【NFLX銘柄分析】ネットフリックスの株価は2020年までに半値以下に下落する!?

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はFANGの一角、ネットフリックス(NFLX)をご紹介します。


  ネットフリックス財務情報等

基本情報

会社名 ネットフリックス
ティッカー NFLX
創業 1997年
上場 2002年
決算 12月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 3,300
セクター 一般消費財
S&P格付 B+
監査法人 EY
ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500
ナスダック100
ラッセル1000

 

地域別売上高

米国内・・・約6割
米国外・・・約4割

 

事業構成

動画のストリーミング配信サービスが9割超を占める。

DVDレンタル事業による収入も全体の6%ほどあり。

 

業績

 

キャッシュフロー

 

株主還元

なし(無配)

 

バリュエーション指標等(2017/8/16時点)

PER:221.2倍 最新情報はこちら

 

 

感想

ネットフリックスはここ数年急成長を遂げている、動画のストリーミング配信サービスを手掛けている会社である。日本でもネットフリックスに加入している人は結構いると思われる。

もともとはDVD宅配レンタルからスタートした事業だが、2011年より現在の動画配信ビジネスに大きく舵を切った。(今でもDVDレンタル事業は残っている。)

ネットフリックスは1997年創業の新しい会社だが、いまやFANGというワードの一角を占めるほどの実力企業へと成長した。

FANGとはジム・クレイマー氏の造語で、それぞれ以下の企業を指す。
F・・・フェイスブック
A・・・アマゾン
N・・・ネットフリックス
G・・・グーグル

ネットフリックスはグーグルやアマゾンといった、今世界の市場を席巻しつつある企業と同列に語られる企業なのである。が、個人的にはこの4銘柄の中でネットフリックスだけは印象が薄い感じは否めない。売上規模でみても、他3社は桁が違う。

とは言え、ここまで順調に株価を伸ばして投資家に報いてきたネットフリックスである。過去10年間でネットフリックスの株価は70倍近くまで急伸している(株式分割考慮後)。テンバガーどころではない。初期から投資している人がいれば、今頃億万長者になっているだろう。

 

そんな将来有望に見えるネットフリックスであるが、最近バロンズに厳しい記事が掲載された。バロンズによると、ネットフリックスの株価は2020年までに半値以下に下落する可能性があるとのこと。

バロンズ曰く、ネットフリックスは自前で保有しているオリジナルコンテンツが少なく、外部からコンテンツを調達する必要があり、それには多額のライセンスフィーが必要になると。そして、それはネットフリックスの資金繰りを圧迫するというのである。

どうだろうか?

気になったので、業績やキャッシュフローを見てみた。

売上高はさすが成長企業である。グーグルを彷彿とさせるようなきれいな右肩上がりの成長である。

さらに特筆すべきは、無配の成長企業でありながら利益はきちんと計上している。ただし、バロンズはこの会計上の利益は番組コンテンツの無形資産を償却せずに(費用処理せずに)、バランスシートに載せたままにしている影響だと指摘している。

これは難しい課題である。知的財産を会計上の資産と見なすべきか否かという昔からの課題である。ネットフリックスの経営陣と、その監査法人(Ernst & Young)は無形資産計上を妥当だと考えているようだ。

現代は人材やアイデア、ブランド力、マーケティング力がキャッシュを生む原動力となるから、こういった無形資産をバランスシートに資産計上するのは当然だという向きもある。ただ、問題はそう簡単ではない。無形資産を計上するにしても、貸方側を資本にするのか収益にするのかといった問題もある。評価額の客観性をどう担保するのかという問題もある。

が、兎にも角にも、ネットフリックスは番組コンテンツを無形資産に計上しているため、なんとか会計上の利益を捻り出しているということだ。

ということは、会計上の利益はプラスでもキャッシュフローがマイナスの可能性は大いにあり得る。

過去5年分のキャッシュフローを見てみた。

(再掲)

直近2年は営業CF、フリーCFともにマイナスである。

うむ、、利益はプラスだけどキャッシュはマイナスなのか。。

Profit is opinion, cash is fact
(利益は意見、キャッシュは事実)

キャッシュフロー計算書はまざまざとネットフリックスの実態を見せつけてくれた。

営業キャッシュフローは、その年の純利益の数字よりも大きくなければならない。もしそうでない場合は、粉飾リスクあり。

『Market Hack流 米国式投資の技法』

ネットフリックスが粉飾決算をしているなんて、全く思ってません。高品質な監査を提供しているEYがしっかりauditしている。

ですが、バロンズが指摘している通り、番組コンテンツを資産計上していることが、ネットフリックスの会計上の利益とキャッシュフローのバランスを歪にしていることは間違いないようだ。

PERは200倍を超えている。

ネットフリックスは無配の成長企業であり、PERどうこうで投資判断する対象ではない。
今後の国内外の加入者数の伸びが株価を左右するであろう。

私は専ら、有配のディフェンシブ株ばかりに投資してるが、別に無配のグロース株が儲からないと思っているわけでは決してない。むしろ短期的な儲けのチャンスはグロース株にある。マーケット期待以上に、ネットフリックスの加入者数が増えれば、もっと株価が上昇する可能性はあるだろう。

しかし。

バロンズの警告に私はどちらかというと賛成である。

2020年までにネットフリックスの株価が半値以下に下落するのかどうか、、それはわからない。

ただ、今が買い時だとは思わない。

よほど強い思い入れや、(合法的な)インサイダー情報を持っていない限り、今積極的にネットフリックスに投資すべきではないであろう。

 - 米国株銘柄分析