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「持ち家は投資ではない!」と言ってるサラリーマンは小学生レベルの算数もできないのか?

      2017/09/15

持ち家か賃貸か。散々議論し尽されたように感じますが、それでも定期的にマネー誌や経済誌でテーマに上がります。もはやお金関連の永遠のディスカッション・テーマになっています。持ち家と賃貸とで、生涯のキャッシュフローがどう推移するのかグラフなどで比較されることもよくあります。

住宅は買うにしろ借りるにしろ、個人にとって人生最大の生活関連コストになることが多いです。

東京都内では一人暮らしでも(場所によりますが)、最低でも5万円は出さないと厳しいです。5万円出せば、なんとか風呂・トイレが付いている家が借りれます。月5万円ってことは年間60万円です。新卒1年目の社会人にとっては結構キツイ出費です。

5万円というのは都内では激安の部類に入ります。私の同僚(一人暮らし)の平均家賃は7~8万円といったところでしょうか。

多くの人が住宅コストには興味を持ちます。金額が高いので、興味を持たざるを得ないと言ったほうが正確かもしれません。だから「持家 vs 賃貸」の議論も白熱しがちです。

そんな「持家 vs 賃貸」の議論になると、特に持家派の人からこんな意見が出る時があります。

「そもそも自分が住むために家を買うんだから、持家は投資ではない。住宅の購入は消費だ。だから、持家と賃貸の比較をすること自体ナンセンスであって、そんなの無意味だ!」

住宅の購入は投資なのでしょうか、それとも消費なのでしょうか?
あなたはどう思いますか?

私こう考えています。
住宅の購入は、購入者の主観によって投資にも消費にもなり得る。しかし、生涯収入2.5億円程度のサラリーマンが住宅購入を消費と言い切るのは大変傲慢である。家を買う時には投資的な観点での評価が欠かせない。

 

 

投資と消費の違いって何でしょうか?

投資とは将来のリターンを求めて、今持っている資金や時間を投じる行為です。企業が工場を設立するのは立派な投資です。工場を作ってその工場で製品を製造し、その製品を市場で販売することによって将来利益を得るために工場を作るのです。

投資とは未来のリターンを期待して、お金を使うことです。
(時間を使うことも投資と言えますが、この記事ではお金にフォーカスします。)

消費とは将来のリターンを求めることなしに、今持っている資金や時間を投じる行為です。コンビニで500円のお弁当を買うのは消費です。そのお弁当を買ってカロリーを摂取して将来の金銭リターンに繋げようなんて考えません。

消費とは未来のリターンを期待することなく、お金を使うことです。

じゃあ、投資と消費は何を買うかによって一律に決まってしまうものでしょうか?

工場を建設するのは必ず投資?
お弁当を買うのは必ず消費?

果たしてそうでしょうか?

私がたまに見ているおデブキャラのYouTuberがいるのですが、彼は東京駅で売られている1個1万円のステーキ弁当をYouTubeで紹介して話題を集めていました。再生回数も50万回はあったと記憶しています。

1万円のお弁当ですよ!そんなお弁当の見たことありますか?

実はこれは東京駅地下の惣菜コーナーで普通に販売されています。ミート矢澤というお店の「特選 黒毛和牛高級弁当」というものです。私も以前見に行ったことあります。もちろん見に行っただけで、実際に買ってはいませんが。

そのおデブYouTuberにとってミート矢澤の1万円のお弁当を買う行為は消費だったのでしょうか?
彼はただ美味しいものが食べたくて1万円もするステーキ弁当を買ったのでしょうか?

多分違いますよね、彼にとってミート矢澤の高級ステーキ弁当購入は消費ではなく投資だったはずです。

食べたい欲求もあったのでしょうが、一番の目的はYouTubeで動画にアップすることで再生回数を稼いでお金を稼ぐことだったはずですから。美味しいものを食べてお金を稼ぐとは一石二鳥ですね、羨ましい!。50万再生ってことは、保守的に1再生0.1円で計算しても5万円の収入になります。1万円の弁当代くらい余裕でペイできます。

もし「ボーナス出たし、ネットで話題のミート矢澤の高級弁当食べてみようかな!」という思いで買って食べだだけの人にとっては、ミート矢澤の弁当代1万円は消費になるでしょう。

同じお弁当代であっても、それが投資なのか消費なのかは人それぞれ違います。将来の金銭リターンを期待しているか、していないかという各個人の主観・目的次第です。

 

 

さて、住宅の購入は投資ですかそれとも消費ですか?

住宅購入が消費か投資か、これもミート矢澤のお弁当と一緒で買った人の主観・目的次第です。

住宅に将来の資産価値を求める人、住宅購入に当たって将来売却時の経済計算をする人にとって、住宅購入は投資です。住宅に将来の資産価値なんて求めない人にとって、住宅購入は消費となります。

買う人に考え方によって、住宅購入は投資にも消費にもなり得ます。

なり得るのですがね・・

果たして、普通のサラリーマンで住宅購入を消費だと言える人がいるでしょうか?
もちろん「俺にとってマンション購入は消費だ!」って言うのは本人の自由です。そう思うのは本人の自由です。ですが、その発想は健全でしょうか・・。

大卒男性サラリーマンの平均生涯収入は2億5千万円ほどだと言われます。税金や社会保険料を差し引けば2億円を切るでしょう。仮に生涯手取り収入が2億円だとします。

住宅の価格はピンキリですが、SUUMOによると首都圏の新築マンションの平均購入価格は4340万円、関西圏は3510万円とのことです。まあ皆が新築を買うわけではないし、ざっくり3000万円としましょう。

生涯手取り収入が2億円のサラリーマン。
住宅購入価格は3千万円。

・・・

・・・

平均的サラリーマンに、住宅購入を消費だと主張する資格はあるでしょうか!?

消費と言うには無理があると思いませんか!?
私は、平均的サラリーマンが「住宅購入は投資ではない!」と言うのはちょっと傲慢じゃないかと思います。

投資ではない、つまり消費だと認識するということは将来の金銭リターンを一切気にしないということです。住宅購入にあたって、将来の金銭リターンを気にしないということです。

そんな余裕ぶっこいていられるでしょうか?

住宅価格が3000万円だとしたら、それは生涯手取り収入(約2億円)の15%を占めることになります。たった一つ買い物で生涯所得の15%を使ってしまうのが、サラリーマンにとっての住宅購入です。15%って軽く思えるかもしれませんがそんなことありません。一度の買い物で生涯収入の15%を使う買い物は住宅くらいだと思います。

住宅購入金額は、普通のサラリーマンにとって高額過ぎるのです。なので、「住宅購入は消費だ!」なんて言っている余裕はないはずです。

もし「住宅購入は投資ではなく消費だ!」と言っているサラリーマンがいるとすれば、その人は簡単な算数もできない人かと思ってしまいそうです。小学生レベルの分数の計算ができれば、住宅購入は自分の生涯収入の10%以上を占める買い物だとわかるはずです。それほど大きな買い物であれば、否応なく投資的な観点で評価しなくちゃいけないとわかるはずです。

年収270億円のクリスティーナ・ロナウドが、3000万円のマンション購入を「こんなの消費だ」と鼻で笑うなら納得です。ロナウドにとっては3000万円くらい消費だと割り切れるでしょう。3000万円で買ったマンションに耐震偽装があることが分かって資産価値が暴落したとしても、ロナウドは大して気にする必要ないでしょうね。

それはロナウドが大金持ちだからです。3000万円の家を投資ではなく消費だと割り切って買えるほど経済的余裕があるからです。

私たちだって、2万円の自転車くらいなら消費だと思って買えると思います。将来の下取り価格を考えて自転車を買う人は稀だと思います。純粋に自分が欲しい自転車を購入するはずです。自転車を購入するのに投資的な観点は持ち出さないはずです。それは、普通のサラリーマンであっても自転車くらいなら、金額的に消費と割り切れるからです。

もちろん、人によってはリセールバリューを考慮して自転車を選ぶ人はいるかもしれません。それは自由です。自転車購入に投資的評価を取り入れたってそれは全然OKです。

車になると下取り価格まで考えて購入検討する人は多いですよね。ホワイトやブラックの車は比較的下取り価格が安定していると言われます。本当はブルーの車が欲しいけど、下取り価格を考慮してブラックにした人は結構いると思います。車は高額な商品ですから、投資的な観点で購入意思決定する人は多いと思います。

家は車の10倍以上の値段です。庶民は車ですら投資的な観点で購入検討するのに、その10倍もの値段がする家を投資的な観点で評価しないなんてあり得ないと思います。

住宅購入を消費だと思うこと、それはあなたの自由です。別にそう思っても誰も止めはしません。むしろ、不動産販売会社はそういう顧客は大歓迎だと思います。

でも、よ~く考えるべきです。
普通のサラリーマンにとって住宅は単価が高過ぎます。

住宅を購入することに反対しているわけではありません。私個人は賃貸派ですが、それは独身だからという理由も大きいです。結婚しているうちの妹は数年前に「2人の娘に素敵な家で楽しく過ごして欲しいから」という理由で埼玉に一戸建てを購入しました。値段は知りませんが、もちろんローンです。

家を買うってお金だけで判断すべきことでもないです。家族がこれから毎日一緒に生活する空間ですから、金銭的な損得だけで賃貸と持家を判断することが正しいとは思いません。やはり日本では、どうしても賃貸住宅の質が悪いのが実情ですから。都内で4回引っ越した経験があるので結構わかってるつもりです。

ですが、それでも「住宅購入は投資である」という視点は欠かせないと思います。なぜなら、繰り返しですが、サラリーマンの収入に比して住宅価額が巨額だからです。いくら愛する家族の為に家を買うと言っても、あまりに投資価値のない家を購入してしまっては、将来金銭的に苦労することなってむしろ家族を不幸にしてしまうかもしれません。

住宅購入を消費と考えるかそれとも投資と考えるか、それは個人の考えに依ります。
しかし、平均的なサラリーマンが住宅購入を消費と考えるのは人生設計が甘すぎると思います。

あなたが世間一般の平均的サラリーマンであるならば、住宅購入は投資だと考えておくべきだと思います。家族が楽しく過ごせる空間を買うというのは素敵な買い物だと思います。ですが、裏では冷徹な経済計算をすべきです。

新築マンションは販売会社の利益が乗っているので(当たり前ですが)、その資産価値は購入した瞬間に2割は下落すると言われます。レバレッジかけて株を買ってソッコーで20%大暴落するとの一緒です。

住宅購入を否定するつもりはないのですが、常に投資家としての視点を持って検討した方がいいと思います。

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