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【LLY銘柄分析】イーライリリーは世界で初めてインスリンを実用化した大手製薬会社

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/7/17)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はイーライリリー(LLY)をご紹介します。

基本情報

会社名イーライリリー・アンド・カンパニー
ティッカーLLY
創業1876年
上場1970年
決算12月
本社所在地インディアナ州
従業員数38,680
セクターヘルスケア
S&P格付A+
監査法人EY
ダウ30×
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

4年

過去10年の配当成長

年率+1.8%

この10年で配当は1.2倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+15.5%
過去20年(1999~2018):+4.5%
過去30年(1989~2018):+25.0%

バリュエーション指標(2019/7/17時点)

予想PER:16.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

コメント

イーライリリーは1876年にイーライリリー大佐が設立した大手製薬会社です。世界で初めてインスリンを開発した会社として知られています。

世界120カ国以上で事業を展開しています。売上の半分以上が米国です。年間売上高は2.5兆円強で、グローバル製薬会社売上高ランキングではサノフィ、アッヴィに次いで9位に付けています。

事業セグメントは大きく以下の2つに分かれています。
・Human pharmaceutical products(ヒト用医薬品)
・Animal health products(動物用医薬品)

ヒト用医薬品部門が売上高の9割弱を占めます。当部門は以下の5つの部門に細分化され収支管理されています。
・内分泌(Endocrinology)
・がん(Oncology)
・心血管(Cardiovascular)
・神経科学(Neuroscience)
・免疫(Immunology)

主な製品ラインナップとしては、糖尿病患者向けのインスリン「ヒューマログ」、勃起(ED)不全治療薬「シアリス」、抗がん剤の「アリムタ」、2型糖尿病治療薬「トルリシティ 」、骨粗鬆症治療薬「フォルテオ」などがあります。上記5製品で売上高全体の半分を占めます。

糖尿病、がん、免疫療法など幅広い領域に開発パイプラインを揃えています。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年あまり成長が見られません。FY18の売上高は245億ドルで前年比+7%。糖尿病治療薬の「トルリシティ」が前年比+58%と伸長。これ単独で32億ドルを売り上げました。また既存の糖尿病治療薬「ヒューマログ」も好調を維持しました。

FY18の純利益は32億ドルで前年の赤字から回復。FY17は法人減税に伴って米国外留保利益に対する税金費用を一括計上していました。FY18は研究開発費やSG&Aといったコストを抑制して、しっかり利益を出している印象を受けました。

バランスシートを見てみましょう。流動資産と固定資産が半々です。流動資産はキャッシュが多いです。2018年末時点で約80億ドルの現金を保有しています。借入をして、手元現金を増やしてきたようです。低金利ですから合理的な財務戦略だと思います。

配当推移は少し意外でした。この10年の増配率はたったの1.8%です。確かに売上成長は緩慢ですが、ちょっと寂しい増配率だなと思いました。イーライリリーは研究開発に力を入れており売上高R&D比率は20%を超えています。配当より未来への投資を優先しているのかもしれません。それが将来の増配につながれば、株主は報われることになります。

自社株買いは普段は少なめですが、FY18は40億ドル超と配当総額の2倍もの規模で実施しました。税制改革の恩恵を受けています。

 - 米国株銘柄分析