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【LLY銘柄分析】イーライリリーは世界で初めてインスリンを実用化した大手製薬会社

   

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はイーライリリー(LLY)をご紹介します。


 イーライリリー銘柄分析

基本情報

会社名 イーライリリー
ティッカー LLY
創業 1876年
上場 1970年
決算 12月
本社所在地 インディアナ州
従業員数 40,655
セクター ヘルスケア
S&P格付 AA-
監査法人 EY

ダウ30 ×
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

3年

過去10年の配当成長

年率+2.0%

この10年で配当は1.2倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2008~2017):+9.1%
過去20年(1998~2017):+4.1%
過去30年(1988~2017):+10.6%

バリュエーション指標(2018/12/31時点)

PER:19.2倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.3% 最新情報はこちら

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イーライリリーは1876年にイーライリリー大佐が設立した大手製薬会社です。世界で初めてインスリンを開発した会社として知られています。

世界120カ国以上で事業を展開しています。売上の半分以上が米国です。年間売上高は2兆円強で、2017年のグローバル製薬企業売上高ランキングで10位に位置しています。

事業セグメントは大きく以下の2つに分かれています。
・Human pharmaceutical products(ヒト用医薬品)
・Animal health products(動物用医薬品)

ヒト用医薬品部門が売上高の9割弱を占めます。当部門は以下の5つの部門に細分化され収支管理されています。
・内分泌(Endocrinology)
・がん(Oncology)
・心血管(Cardiovascular)
・神経科学(Neuroscience)
・免疫(Immunology)

主な製品ラインナップとしては、糖尿病患者向けのインスリン「ヒューマログ」、勃起(ED)不全治療薬「シアリス」、抗がん剤の「アリムタ」、2型糖尿病治療薬「トルリシティ 」、骨粗鬆症治療薬「フォルテオ」などがあります。上記5製品で売上高全体の半分を占めます。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年ほとんど成長しておらず成熟しています。グロスマージンは75%ほどあり製薬会社の中でも高い方です。

FY17は前年比+8%と増収。糖尿病治療の新薬「トルリシティ」が2倍以上伸びました。一方で、心血管領域と神経科学領域は減収となっています。多様な製品ラインナップが収入安定化に貢献しています。FY17は最終赤字となっていますが、法人減税に伴って米国外留保利益に対する税金費用を一括計上しているためです。実質的にはFY17の純利益は前年並みと見ています。

キャッシュフローは問題なし。資金は潤沢です。

バランスシートを見てみましょう。流動資産と固定資産が半々です。FY17に流動資産が増えていますね。借入を増やしており、手元現金を増やしているためです。

負債純資産を見ると、FY17に自己資本比率が9%にまで大幅に低下しているのが見て取れます。上述の借入金に加えて、税制改革に伴って米国外留保利益に対して未払法人税を負債認識した影響です。本業の悪化で資本が減耗しているわけではありません。

意外だったのは配当推移。この10年の増配率はたったの2%です。確かに売上成長は緩慢ですが、ちょっと寂しい増配率だなと思いました。イーライリリーは研究開発に力を入れており売上高R&D比率は20%を超えています。配当より未来への投資を優先しているのかもしれません。それが将来の増配につながれば、株主は報われることになります。自社株買いは少なめです。

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