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調整後EPSで計算したPER、もしくは予想PERを見るようにしよう!

   

優良株であれば、タイミングを無視してコツコツ投資していくのも悪くないと思います。だいたいバリュエーションは適性値であることが多いし、「割高かな~」って思っていると意外にグングン株価が伸びて投資機会を失ってしまうことも少なくありません。

個人的に後悔している経験を言えば、「マイクロソフト欲しいな~、株価下がらんかな~」って思っているうちに、ドンドン高値を更新して買えないまま今に至っています。マイクロソフトは1株も保有できてません。欲しいです、、マイクロソフト。

そこまで投資タイミングを神経質に考える必要はないですが、最低限のバリュエーションは確認するようにしましょう。現代はスマホやPCで検索すれば、PERも配当利回りを確認できるのですから、それくらいは確認して投資したいところです。特に個別銘柄に投資する時は。

 

PERをチェックする時に注意したいことがあります。それは表面的なPERを見るんじゃなくって、調整後EPSで計算した実質的なPERを見るという点です。

たとえば、以下は6月末にジョンソン&ジョンソン(JNJ)をYahoo Financeで検索した結果ですが、PERは268倍となっています。

これは言うまでもなく異常値です。2017年12月期の純利益をベースに計算したPERが表示されているわけですが、税制改革に伴ってジョンソン&ジョンソンは同期間に多額の一時損失を計上しました。それがEPSを押し下げて、結果としてこんなに高いPERがはじき出されています。

このような一時的な損益を含めた純利益(EPS)をもとに計算されたPERは参考になりません。経常的な収益力をベースにしたPERを見ないといけません。

そういう投資家ニーズがあるのは企業側は百も承知なので、10-Kレポート等で調整後利益(EPS)という会計基準に基づかない独自の利益指標を公表していることが多いです。この調整後EPSは税制改革による一時損益や、M&Aに伴う一時コスト(投資銀行へのフィーなど)などの特殊要因を除外した利益です。「うちの会社の経常的な収益性は、調整後利益を見て判断して下さいね~」という会社から投資家へのメッセージです。

PERを確認することは大事なのですが、Yahoo Financeなどが提供するPERを見て逆に投資判断を誤らないように気を付ける必要があります。上の例で言えば、JNJのPERが200倍を超えているからと言って、「うわ、やっべえJNJ超割高じゃん」って投資を控える必要はないわけです。慎重になることは大切ですが、過度にビビッてせっかくの投資チャンスを逸失するのはもったいないです。

 

逆に一時的な利益が生じてPERが低くなるケースもあります。アルトリア・グループ(MO)のPERを同じくYahoo Financeで検索するとPERは10倍と表示されます。

この10倍という低PERを見て、「おお、アルトリアめっちゃ割安やんか!」って飛びつかないようにしましょう。アルトリアは2017年決算で、税制改革に伴う特別利益を32億ドルも計上しているため、このような低PERが計算されているだけです。

調整後EPSを把握するのはちょっと面倒です。私の知る限り、Morningstarなどのサイトには掲載されておらず、各社のIRサイトや10-kレポート(日本で言う有価証券報告書)までチェックする必要があります。ややハードルが高いかもしれません。

 

調整後EPSではなく、予想EPSを見た方が簡単かも。米国株銘柄分析記事を改めようと考え中です。

調整後EPSを見るんじゃなくって、予想EPSを見るというのも一つの手です。

この記事を書きながら思ったのですが、10-Kレポートを見て調整後EPSを確認しましょう、って個人投資家にとって現実的な解じゃないですね。。普通は10-kレポートまで見るのは抵抗ありますよね。英語だし。

そもそも、僕が米国株銘柄分析記事でYahoo Financeの実績PERを掲載しているのが悪いのか。そうか、すみません、ちょっと考えます。調整後EPSで計算したPERを出しているサイトはさすがにないと思いますが、予想EPSで計算したPER(予想PER)を掲載しているサイトは色々ありそうです。

今後は、米国株銘柄分析記事で載せるPERはYahoo Financeの実績PERではなく、予想PERに変更したいと思います(記事を書きながら、今思い付きました)。そうすれば、読者の皆さんが異常値のあるPERを見せられて混乱することも減りそうです。

すみません、何かまとまりのない記事になっちゃいました・・。先ず知って欲しいことは、実績EPSには一時的な損益が含まれることが往々にしてあり経常性がなく、それをもとに計算したPERを見ても参考にならないことが多いということです。

それを回避するために二つ策があります。
①調整後EPSで計算したPERを出す
②予想EPSで計算した予想PERを見る

①ばかり考えていましたが、②で解決するじゃんって思いました。ってことで、予想PERを公開しているサイトを見つけて、今後はそれを米国株銘柄分析記事に掲載するように改めます。

ただ①の調整後EPSという存在はぜひ覚えておいて欲しいです。これから日本でも普及していくのは確実です。日本基準から国際会計基準(IFRS)に移行する上場企業が増えていますが、IFRSに変更すると調整後EPSという概念が嫌でも出てくることになります。

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