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8月は危険なアノマリーがある月だとしても長期投資家は株を売るべきではない

      2016/10/03

暑くなって夏らしくなってきましたね。

梅雨も明けて、これから夏本番です。

さて、アノマリーという言葉があります。

アノマリーとは、学術的合理的な説明はできないけど、過去の経験から一定の法則やパターンが見いだせることです。

8月はよくわからないけど、株式相場にとって良くない月だそうです。

夏季休暇で欧米を中心にファンドマネジャーがポジション調整するとか、日本の外国子会社が資金を国内に還流させるので円高になって株安になるとか、色々言われますが真実はわかりません。

アメリカ株式市場もアノマリーの例外でありません。

NYダウは過去20年、8月の平均リターンは▲1.3%でした。

8月は弱気相場と人々が思うから、その通りに市場が動いてしまうのかもしれません。

8月は過去50年で見てもマイナスリターンなのです!

期待リターンがプラスの株式市場で50年という長期で収益率がマイナスというのは、やはり何らかの見えないパワーが働いているのではと疑ってしまいます。

50年平均でマイナスリターンとなれば、単なる偶然とも言えなくなりますね。

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  8月アノマリーでも売るな

アノマリーを非科学的と馬鹿にすべきではないと思います。

将来が不確実な株式投資において、過去に根拠を求めたくなるのは人間の本能として自然だし、歴史を知ることは将来を予測するうえで有益です。

S&P500への長期株式投資が平均で実質年率7%のリターンを生むというのも合理的な根拠があるわけではないのです。

シーゲル教授もなぜ7%の収益が歴史上記録されるのかは不明と言っています。

過去200年の歴史を振り返ると7%だった、だから今後も7%くらいは期待できるでしょう、っていう単純な話なんです。

長期株式投資家はすでに過去に頼っているわけです。

アノマリーを非科学的で根拠がないと長期投資家が批判するのは、まさに自己批判なわけです。

では8月は株式市場から一時避難したほうがいいのか?

これには反対です。

それはアノマリーを信じるなと言いたいからではありません。

手数料と税金がもったいないからです。

これに尽きます。

経済学のテキストとかではよく仮定を置きますね。

「人間はリスク回避的で経済合理的に行動すると仮定する」とか。

そうしないと分析できないから仕方ないのですけど。

8月に株式市場から一時撤退し、9月に戻ってくるという戦略は歴史を振り返ると自然な答えです。

でもそれは「手数料と税金がゼロと仮定する」場合においてのみです。

長期株式投資のリターンに最も影響を与えるのは、投資タイミングではなく投資銘柄です。

リスクの高いアジア新興銘柄を盲目的に長期保有してしまうのか、米国の優良成熟企業を地道に長期保有するのか、この違いが決定的な長期リターンの差を生み出します。

当然、賢明な投資家は後者を選択すべきです。

投資銘柄の次に長期投資パフォーマンスに影響を与えるのは手数料と税金です。

ここでも投資タイミングは二の次であって、確実にリターンを蝕んでいく手数料と税金が長期投資家の敵なのです。

手数料とキャピタルゲイン税を無視すれば、8月に一旦売却するのは合理的だと思いますよ。

だって、過去50年で見ても8月はマイナスリターンって何か理由があるとしか思えない、単なる偶然で片付けられるものではないですよ。

これが過去10年くらいの統計データだったら「そんなの単なる偶然でしょ!」、って無視したくなりますけどね。

たとえ8月は相場が崩れる傾向にあるとしても、手数料と税金、特にキャピタルゲインを実現させてまでマーケットから撤退することは断じて控えるべきです。

キャピタルゲイン税の繰延効果を侮ってはいけません。

それに8月に本当に相場が調整するかはわからないのですから。

アメリカの4-6月期のGDPは予想外に低成長でした、原油価格も急に下落し始めています。

NYダウは最高値を更新しましたが、いまいち勢いがなく上値が重い印象です。

株式投資家に明るいニュースは少ないです。

8月、相場が崩れると予感をさせるニュースはたくさん流れています。

それは大衆ニュースだけでなく、日経新聞やウォールストリートジャーナルでも同じです。

でもね、メディアってのは読んでもらってなんぼなわけですし、悲観的ニュースの方が注目を集めやすいのです。

それにアナリストだってとりあえず保守的に、悲観的に将来を捉えておけば安心という気持ちがあるのです。

リスクはいつの時代、どんな時もにもあるのです。

違うのは人々がリスクに敏感な時なのか鈍感な時なのかの違いだけ。

リーマンショックの記憶はまだ薄れていません。

今はまだ投資家がリスクに敏感な時なのです。

アメリカでは緩やかながら、7年間も上昇相場が続いています。

誰しも思うわけです、そろそろ終わりだろうと。

でも、マクロ経済予測なんて誰にもわからない。

不透明な将来を予測し過ぎて、売買手数料と税金を無駄に払ってはいけません。

株式市場が下落してあなたが損をしているとき、あなたの隣の投資家も恐らく同じように損をしています。

バフェットも同じように損をしています。

長期株式投資家みな同じ。

8月荒れ相場、みんなで渡れば怖くない。

レバレッジかけずに優良株をしっかり保有していれば、株価下落なんて怖くも何ともないですよ!
(と自分に言い聞かせている)

株価が半減したって、別に死ぬわけであるまい!

8月相場乗り切りましょー。

 - 投資理論・哲学