日本はまだまだ終身雇用制が残っています。

好条件が欲しいならそんなにポンポン転職できません。BCG→マッキンゼー→ドリームインキュベータみたいなキラキラキャリアであれば、1,2年で転職してても問題ないでしょうが、普通の事業会社を3年以内に何度も離職していたら、良い条件で採用してもらえない可能性が高いです。

ずっと同じ会社にいたって構わないわけです。それが幸せならそれに越したことはないでしょう。転職ってめっちゃ疲れるし。

仮に転職というカードを切るなら慎重に切った方がいいと思います。

私が転職を考えるタイミングは2つです。

①今の職場(人間関係)が嫌すぎて逃げたいとき
②より生産性の高い会社から高収入のオファーを頂けた時

①は逃げの転職、②は攻めの転職です。

なお、ここでいう転職とは職業チェンジというより、同じような職務内容で所属する会社を変えるという意味合いが強いです。転社と言った方が正確ですが、転職という用語を使います。

逃げの転職

私はキャリアアップの転職ってあんまり興味ないです。どこに行こうと所詮雇われの労働者です。給料だけで豊かになれない。年収上げ過ぎると、税金とかの控除も上がるし。

そこそこの年収を頂ければ、あとは自分の専門知識が生かせる業務か、人間関係良好でアホな上司がいないホワイトな就業環境かどうかという点の方が遥かに重要です。

上司は選べません。恫喝してくるパワハラ上司に当たってしまうこともあるかもしれません。

内容証明を送りつける、恫喝を録音するなど、法的に訴えるために賢く動いた方がいいですね。真っ正面からぶつかるのは得策じゃない。勝てないだろうし、そんなことに貴重な時間を割くのももったいない。

上司が変わるを待つというのも一つの手かもしれませんが、不確実です。

そこで転職のカードを切る。我慢できないなら、あっさり辞めて他社に移るのはありだと思います。

私は社会人3年目の時に転職したのですが、理由は上司が嫌すぎたことです。逃げました。逃げてよかったと心から思えています。プライドもクソもない。逃げるが勝ち。

なるべく良い条件で逃げるためにも、転職カードはポンポン切らな方がいいと思うんです。

まあ、多少条件が悪化しても心穏やかに働ける方を優先した方が絶対に良いと思いますけどね。ましてや、私たちには米株という味方がいるわけで、労働収入に過度に頼る必要もないわけですし。

攻めの転職

転職において年収アップの優先順位は高くはないですが(個人的に)、同じ業務でより高い年収が貰えるなら有り難いのは事実。現職より高い収入を提示してもらえたなら、転職を検討することもありとは思います。

ちょっと上がるくらいじゃ動きたくないですけどね。最低200~300万円アップくらいじゃないと年収だけで動こうとは思わないです。個人的意見です。

より高い年収を獲得するために転職するのはありなのですが、そこで必ず押さえておくべきことは、転職する会社がより生産性の高い会社かどうかという点です。

ここは重要です。給料はこれまでの経験、スキルで決まると思われがちですが、そうとも言い切れません。それよりは、儲かっている会社に所属しているから高収入というのが本質だと思います。

儲かっている生産性の高い会社に採用されるためには高スキルが求められがちなので、結果として高スキル=高収入となるのは事実です。が、スキルそのものに金が払われるというよりは、会社が儲かっているから労働者への配分も多くなるというのが真実だと思います。

時価総額、営業利益率、ROE、株主リターンなど投資家として銘柄をチェックするように調べ上げた方がいいです。

生産性は特段高くない(利益率が高くない)にもかかわらず、高収入を提示している企業は怪しいです。疑った方がいい。なるべく避けた方がいいと思います。ノルマがきついとかで心身疲弊する恐れがあります。つまり、ブラック企業の可能性が高い。

大きければいいというわけでもありませんが、基本的に企業規模が大きくなるほど社員一人当たりの生産性は上がります。特に経理などの間接部門はそうです。分析する財務諸表の桁数が増えたところで、業務負荷が大きくなることはありません。

中小企業で経験を積んで、より条件の良い大企業に転職するのは良い選択肢と思います。特に経理系は。