20代半ば~後半の頃、同じ部署の同い年の方とお付き合いしてました(しかも席隣り)。きっかけは飲み会。経理部全体の飲み会の後、帰る方向が一緒で二人になって、「よかったら今から二人で飲まない?」って言われて「おおいいね、行こう行こう!」って気軽に応じて、そこから仲良くなりました。

お互いお酒好きで、週末はよく一緒に飲みに行ってました。酔っぱらうと彼女がいつも口にしていた言葉があります。口癖みたいな。それが「男女の出会いはタイミング、フィーリング、ハプニングだからね。私たちも・・・」です。もう、酔うと絶対にこの話を始めるんです。耳にタコができるくらい聞かされました。

僕はスピリチュアルな話には興味なくって「そうだね~」って聞き流していました。ただ改めて思うと、ゴロとしても意味としても結構上手いな~と感心します。確かに、タイミングはその通りですよね。お互いパートナーがいない状態でタイミングよく出会うかどうか。あとフィーリング。まあ第一印象は大事ですから。

ただ最後のハプニングってのはどうなんやろ。日本語で言えば偶然か。偶然、飲み会の帰りが一緒で二人で飲みに行ったのはハプニングと言えるかも。でも、やっぱりハプニングじゃない。「今から飲みに行こうよ!」って誘ったから起きた出来事。その一言がなかったら何も起きなかったはず。

ハプニング、偶然とか言い出したら、どんなことでもそう言えます。もはや定義というか解釈の問題でしかありません。僕がいま都内で一人暮らしをしているのは偶然なのか。そうとも言えません。上京するという決断をし行動したから東京にいるだけです。でも、条件に合う職場が”偶然”東京にあったからという解釈もできます。

結局、行動するかしないかです。行動すればハプニングに遭遇するチャンスも多くなります。行動しないと何も変わらない。しっかり考えて綿密に準備するのも大切だけど、まずは見切り発車でいいから行動する。時間は有限だし。動きながら考える。とりあえずやってみる。行動すれば確率が上がる。すべての出来事は、それが起こらなかった可能性が裏にあります。すべて確率の問題です。

もちろん、リスク管理も大事。とりあえず転職ってわけにはいかないでしょう。でも、たとえば、株式投資やブログならとりあえずやってみればいい。ミスったところで人生取り返しの付かない失敗にはならないから。

大抵のことは、とりあえずやってみた方がいい。人から紹介された本はとりあえず買う。気になる異性がいたら、ダメもとでもとりあえずデートに誘ってみる(社内は慎重になるが)。 当たって砕けろの精神。 振られるのも数こなせば慣れる。

ただ、「とりあえずやってみる」ってわけにはいかないこともありますけどね。たとえば、結婚、離婚、身の丈を超えたレバレッジ投資、退職、転職とか。

日常の繰り返しばかりだとつまらない。たまにはハプニングに遭いたいもの。でも、結局ハプニングは自分で掴みにいくものです。偶然と必然は紙一重。行動行動。やりたいこと、好きなことって滅多に見つからないから、少しでも気になることがあったら積極的に動きたいです。