長期投資に一般解が存在する理由
「自分の頭で考えて決めるべき」というタイトルを書いておいていきなりすみませんが、株式投資、その中でも長期投資ではネットや書籍で言われる王道的な方法があるので、自分の頭で考える必要はあまりないです。
その方法とはS&P500などを買うインデックス投資です。NISA、iDeCoといった非課税口座と組み合わせるとさらに良し。
ジョン・ボーグルに限らず、専門家からブロガーまで多くの人が口をそろえて、株で安定して蓄財したかったらインデックス投資がオススメと言います。私も同じ意見です。
非課税口座でインデックスを積立。これが長期投資の一般解と言ってよいと思います。
一般とは「広く共通して認められている」ということを意味します。
価値観が多様化する現代において「一般的に・・」という表現を使うことは難しいケースが増えています。何をもって一般と言うのか。勝手にそれを一般と言うな、とツッコミたくなることが多々あります。
でも、個人で行う資産運用では非課税口座でインデックス投資が一般解だと言ってしまって差し支えないと思います。
なぜ投資で一般解が存在し得るのかと言えば、誰しも投資の目的は「なるべく少ないリスクで、なるべく多くお金を稼ぐこと」だからです。
いやいや俺は違う、という人もいるかもしれません。株を通じて経済を学ぶことが一番の目的だから、インデックス投資はやらずに銘柄、財務データを調べて個別株を買うんだという人もいるかもしれません。
ですが、100人いたら99人はお金を増やすことが投資、資産運用の目的だと答えるでしょう。人それぞれではないんですね。衆目一致なのです。
お金、経済はイデオロギーが介入しません。お金系は普遍性のある話題なんです。新聞が衰退する中、日経が比較的好調なのはそういう背景があると思います。
逆に言うと、投資以外のことでは一般解など存在しない
賃貸か購入か。
マンションか戸建か。
これは一般解はありません。お金だけでなく、家族構成や好きな住環境、職場環境などによって最適解は人それぞれ異なります。
マンション購入を検討する中で、ネットや書籍から色んな情報を吸収してきましたが、いつも引っかかっていたのが比較検討の視点がお金に寄り過ぎという点です。「賃貸と購入どっちが得か?」なんて話題はその典型です。
人それぞれと言ってしまうと、情報発信者として逃げみたいになってしまうのですが、そうは言ってもやっぱり人それぞれなんですよ。それが事実だからそう言う他ありません。
たくさん引っ越して色んな街に住んでみたい若い人や、(賃貸での)住宅手当が多く支給されるサラリーマンなんかは賃貸が最適解になるでしょうか。
住む場所を一定期間固定され、さらに多額の借金や不動産価格変動といった財務リスクを引き受けてでも経済性を重視したいと考える人は購入が最適解になるかと思います。
投資と違って住居は重視する観点が人それぞれ異なります。コスパ重視の人もいれば、快適性重視の人もいます。どっちが正解不正解ではなく、本人が満足ならどっちも正解です。
お金は客観的に測定できかつ価値観に左右されないので、すぐに議論の対象にされてしまいます。悪く言うとPV数を稼げるネタになるということです。お金に全く関心がない人はいないでしょう。
注文住宅では吹き抜けのリビングを作ることも可能ですが、YouTubeなどではかなり否定されています。
エアコンの効きが悪い、照明の交換が大変、窓の掃除が困難などがその理由です。要はお金がかかるということです。だからオススメしないと。
住宅専門家なる人がそう言います。確かにそれは経験に基づくアドバイスなのでしょう。
しかし、吹き抜けの開放的なリビングで過ごすことで得られる満足度、快適性というのは人それぞれです。その満足度が金銭的なデメリットを上回るのであれば問題ないでしょう。
この満足度というのは個人によって千差万別です。
住居に限らず、世の中どんなことも好き嫌い満足度は人それぞれなわけで、そこに一般解など存在しません。知人が美味いと絶賛していたラーメン屋に行って「いや微妙。。」と思ったことくらいあるでしょう。
AとBという二つの選択肢があって、どっちが経済的にお得なのか。これはきちんと抑えておくべきです。お金の議論自体はすごく重要です。無限にお金があれば別ですが。
仮にAの方がBより経済的にはお得だとします。でもだからと言ってAを選ぶべき、とはなりませんよね。Aで得られる満足度がBよりも圧倒的に劣るかもしれません。そこはお金と満足度との比較になります。
当たり前過ぎること言ってるだけで恐縮ですが・・
ただ、ネットとかで色んな情報をリサーチしていると、「AはBよりお得だからAを選ぶべき!」、「BはAより割高だからBは避けるべき!」という議論展開があまりに多いです。
投資ならそれでいいんですよ。AがBより儲かるならAを買うべき!となります。事前にそんなのわからないというのは置いておくとして。
投資は基本的に価値観も何もありませんから。リスクを抑えて少しでも多くお金を稼ぐことが万人の目的です。
お金関連以外のことでは、たとえ専門家の意見であってもネットや書籍の情報は参考程度に聞くのが良いです。
最後は自分の頭で考えて決めることが大切です。あなたの価値観、趣味嗜好はあなたにしかわからないことなので。