これは今週のバロンズにあったグラフです。

『株式投資の未来』の第4章「成長すなわちリターンにあらず 成長セクター投資の罠」を持ち出して投資の話をしてもいいのですが、今回は止めておいて別の話をしたいなあと思いPCを立ち上げています。

このグラフを見ていると、世界はホントに豊かになったんだなあと感じます。1980年は私の生まれる前ですが、当時はエネルギーセクターが全体の30%弱もあったんですね。原油価格の下落も影響していますが、それが今ではわずか5%しかありません。

エネルギーはすべての産業にとって無くてはならないもの。ですが、所詮動力源に過ぎないのも事実。今から40年前は、その動力源を供給するビジネスが全体の3割も占めていました。それが今や1割未満。

原油や天然ガス等のエネルギーは私たちにとっての食料に相当します。食べないと仕事も遊びもできませんね。てか、死んじゃいます。豊かな日本では餓死の心配なんて先ずないし、普通に働いていたら食費が足りなくなるなんてこともありません。スーパーには安いお惣菜があるし、吉野家や松屋といった安価なファストフードも豊富です。数年前ベルギーに旅行した時に、日本の食環境がいかに恵まれているか痛感しました。

食費って普段どれくらいかかってますか?

私は料理が全くできない独身男で、毎日外食 or コンビニ、スーパーです。一日の食費は平均1,500円くらいかな。年間で50~60万円くらいか。結構かかっているけど、所得や資産を考えたらそんなに負担は大きくないです。お昼外で食べる時も財布を気にせず千円ランチくらいは行けますし。

家計の消費支出に占める食料品の割合をエンゲル係数と言います。昔社会の授業で聞いたことあるかと思います。現在の日本のエンゲル係数は20%強ですが、明治時代のそれは60%以上もあったそうです。当時は食っていくだけ精一杯だったということです。

社会が豊かになるに連れてエンゲル係数は低下していきました。食っていくためだけに仕事をやってる人って今は少ないのでは。海外旅行に行きたいとか、自己実現のためとか、そういう高次元の欲求を満たすために働いている人が多いと思います。ただ食うためだけなら、働く時間をもっと少なくできそうです。ド田舎に住んで引きこもるなら、今の配当だけで生活できるかも。

20世紀末にインターネットという革命的な技術が生まれました。アルファベット、マイクロソフト、アップル、アマゾンドッドコム、フェイスブック、シスコシステムズといったハイテク企業が現在の株式市場を牽引しています。

マイクロソフトの時価総額は1兆ドルを超えており、いずれはアップルやアマゾンもそこに到達するでしょう。1990年前後、世界でもっとも時価総額が大きかったのはエクソンモービルでした。今では前述のハイテク企業にごぼう抜きされ、トップ10にも入っていません。エクソンが3つあってもアップル1つにも及ばないくらいです。

AIなどさらなら新しいテクノロジーが生まれ、世の中はますます効率的になりそうです。エネルギーセクターの存在感は小さくなる一方でしょう。それは良いことですね。豊かになってエンゲル係数が下がっていくように、エネルギー企業の株式市場に占める割合も下がっていくのが健全なんだと思います。

「人はパンのみにて生きるにあらず」というのは当然のことと認識されています。「パン」にインスタ映えまで求められる時代。飽食の時代ですね。豊かで平和な国、時代に生まれてきたことに感謝。