これまでたくさん記事を書いてきましたが、記事本文中に「配当」という単語が出てくることがメチャクチャ多い気がします。投資関連の記事だと、もしかしたら半数以上には「配当」という単語がどこかしら出てきているかもしれません。
まあ、実際に配当にはこだわって投資しているのでそれは自然な成り行きかもしれませんが、普段から読んでくれている人からすると、ちょっとウザいと思われても仕方ないと思います。「また配当の話かよ~」みたいな感じで。
数カ月前、ブログ村から色々と投資ブログ拝見させて頂いていて、その中に「最近の米国株ブロガーは、配当配当ばっかり言ってうっさい」的な記事を見つけて、「うっ、これ僕のことかな・・」ってちょっとショボンとなっていました。結構、気にしいな性格でして。。
少しだけ言い訳なんですが、僕は必ずしも高配当株への投資が絶対に高いリターンになると思っているわけではありません。高配当株は長期的には有望だと信じてはいますが、確信はありません。今のMyポートフォリオがS&P500に余裕で負ける可能性は十二分にあると想定しています。
配当配当とウザイくらい頻繁に言っているのは、「高配当株へ投資しよう!」ではなく「株式の価値は将来の配当である!」というメッセージを伝えたいからというのがあります。それは、無配株でも同じです。例外は一つとしてありません。株式の価値とは(株価とは)将来の配当です。将来の利益ではなく配当です。
金融商品の価値とは、その金融商品が将来に生み出すキャッシュフローの割引現在価値の合計である。
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結局、このファイナンス理論のきほんの「き」に何度も言及しているだけです。
ETFか投資信託か個別株か。高配当の成熟企業か、無配の成長企業か。色んな投資対象がありますが、どの商品や銘柄を選ぶべきかについて、絶対の答えなんてあるわけありません。未来が分かれば苦労しません。未来が不確実だからこそ株式投資は儲かるのです。
それと投資の目的も人それぞれです。資産を5年で10倍にしたいと思う人もいれば、30年ゆっくりインカムゲインを貰いながら投資を続けたい人もいます。投資に回せる資金規模も投資家によって異なります。
どんな金融商品、銘柄を選ぶかについては投資観(理念や哲学)と投資目的次第です。
僕は自分の投資観と投資目的をよーく考えた結果、今の高配当株戦略に辿り着きました。そのきっかけになったのがジェレミー・シーゲル氏の『株式投資の未来』という書籍でした。
どんな銘柄に投資するにしろその企業が将来に生み出す配当に着目にした方がいいです。どの企業に投資すれば、これから100年間の総受取配当金を最大化できるだろうか~ってイメージしてみることです。(実際に100年間投資するという意味ではありません)。
いつもそのイメージを抱きながら投資判断しています。もちろん自分の勝手の想像だけでなく、過去のEPS、DPSがどういう推移だったかなどの数値情報はきちんとチェックして頭に入れたうえで未来を想像します。過去100年配当を出し続けてきた企業であれば、これからの100年も配当を出し続けてくれる可能性は高いかな~と思えますよね。たとえば、ゼネラル・ミルズ(GIS)はそんな歴史ある企業です。
今は無配のアマゾンに投資するにしても、目をつぶってイメージするんです。
「これからもアマゾンは利益を上げ続けて、今から10年後くらいには配当を出しているかな~。今は無配だけど10年間我慢すれば、そこからは莫大な配当を貰えそうだな。これからの100年を考えると、最初の10年は無配だけど11年目から100年目まではたっくさん配当貰えるかな。その配当総額はコカ・コーラ株を超えるんじゃないか。よし!、俺はコカ・コーラじゃなくってアマゾンに投資しよう!」
的な感じです。
実際に100年間も投資するわけじゃないですが、企業が存続する期間全体で株主一人当たりの配当を最大化してくれる銘柄かどうか判断したいので、とりあえず100年くらいを想像してみます。
僕が実際にアマゾンの未来を想像すると上記みたいな感じです。アマゾン株の未来は明るいと思っています。所詮、素人の勝手な想像ですよ。大した根拠はありません。ただの夢物語です。でも、長期投資はこうやって銘柄選択すべきだと思うわけです。いかにして配当総額を最大化するかという視点です。キャピタルゲインとインカムゲインを区別して考える必要はありません。増配できる企業の株価は勝手に上がっていきます。
ちなみに、アマゾン株への投資が有望だと思っているのに投資していないのは、最初の10年の無配期間を我慢できないからです(10年という無配期間は勝手な仮定です)。
この点、僕は言動が矛盾しています。期間全体での配当最大化が大事だと言っておきながら、自分は目先の配当最大化を重視し過ぎて配当利回りが高い株ばかり買っています。でも自分の中で納得してるからいいんです。僕は必ずしもファイナンス理論に沿って投資しているわけじゃありません。理論を重視しながらも、自分の感情・人生観との折り合いをつけながら投資をしています。
長期投資リターンを最大化するには、期間全体の配当総額をいかにして高めるかという視点が重要です。とっても重要です。だから時には目前の配当を我慢することも大事です。たとえば、ビザ(V)の配当利回りは0.6%と低いですが、その今の低配当を我慢すれば将来大きな配当で報われる可能性が高いです。
過去の利益と配当を確認したうえで、じっと目をつぶって想像してみて下さい。
あなたの保有銘柄は(たとえそれが無配株だとしても)、これから100年間たくさんの配当を出してくれそうですか?
株価下落で損切りやらトレンドが変わったからなど適当な言い訳をして売却して気が付いたら高値更新、、、みたいなのを今まで繰り返してしまったため、買い増しはしても売却はしないつもりです。
株価が不安定な時ほど、高配当銘柄、高配当ETFに自分が何故投資してるかしっかり認識しないといけませんね。私も100万近く資産減ってますが、まだ耐えられています。前よりは長期投資の精神が育っているからかもしれません。また、Hiroさんのブログで下落時の心構えを学んでいるからかもしれません。引き続き宜しくお願いします!
一度売却して底値で買い戻すって想像以上に難しいですよね。
過去のチャートを見ると出来そうに思えるのですが、いざ暴落に直面するとまだ下がるのかもう反発するのか、全くもって予見できません。
安値で買えるに越したことはなのですが、やはり長期投資家として常にビジネスリスクを取り続ける姿勢が大切なのだと思います。
株式投資の利益はリスクに対する報酬ということです。
積極的にリスクを取らねば報酬はないということです。
うまいことリスクを手放して報酬を得ることも無理ではありませんが、それはもはやリスクに対する報酬ではなく投機的報酬になります。
投機が悪いと言うつもりは一切ありませんが、自分が何をして儲けたいのか理解することは大事かなって思います。
こちらこそ、いつもコメント頂き励みになってます!
引き続きよろしくお願いいたします。
Hiro様
お世話になります。
JNJについてのコメントをありがとうございました。
ところで、今、日経新聞の記事を見ていたらこんな記事があり、ちょうどこのブログの記事を読んだ後だったので、のけぞってしまいました。
働きやすさ、、、??(笑)
日経大丈夫なんでしょうか、、、?
〜〜〜〜〜以下引用〜〜〜〜〜
イチからわかる時価総額 「会社の値段」が映すもの 上位10社、30年で様変わり ブランド・将来性も評価
2018/2/12付
株式時価総額。普段、ニュースで何気なく耳にするが、その意味をひと言で言うなら「会社の値段」だ。会社が将来どのくらい成長するのかといった期待やブランド力、社員の働きやすさまで含めた企業の総合力を表している。
てつ様
お世話様です。
日経の記事ご紹介ありがとうございます。
まあ、ファイナンス理論をかみ砕いて分かりやすく言うと、時価総額の説明はこういう風になるかもしれませんね笑。
日経の紙面で「将来配当の割引現在価値」なんて書くわけにはいかないでしょうから。
社員の働きやすさという要素も、将来キャッシュフローに影響を与えているということですかね。
抽象的で難しいですが。
風通しの良い社風や企業風土は、長期的に見れば企業価値に大きく貢献しているのかもしれません。
まあ、解釈の問題になってしまいますね。
チョコと申します。
hiroさんの大ファンです!
これからも配当配当と、言い続けてくれるhiroさんでいてほしいです(^∇^)
チョコさん、コメントありがとうございます!
こちらこそ、いつも楽しくブログ拝見させて頂いています。
100ドル割れでのPM買いグッドタイミングですね。
これからも嫌でも配当配当言っているのでご安心くださいw。
お互い投資もブログも頑張っていきましょう!
チョコさんとHiroさんが出会った瞬間を目撃してしまって一人で勝手に歓喜してましたw
ブログは自分の主張を貫いてなんぼだと思いますので、これからも配当のことを書きまくっちゃってください!
“自分の中で納得しているからいいんです”という部分には、大いに賛同します。やっぱり投資もブログも自分の好きなようにやるのが一番ですよね(笑)
チョコさんのブログは毎日楽しみにしています。
コメント頂けて大変光栄です。
ブログで一番大事なのは「オリジナルであること」だと思っています。
オリジナリティを出すためには、自分をさらけ出すことが一番だと思っています。
自分が普段考えていること、これまでの体験、価値観、実際のポートフォリオ、これらを前面に出していきたいです。
同じ情報でも自分の脳内フィルタを通して、情報をオリジナルに加工して発信することが重要かなと思いながらブログ運営しています。
これからも色んな話題に絡めて配当配当言ってると思います!
「正しいか間違っているか」という議論って意味ないんだな~と社会人になって気が付きました。
あるのは「好き嫌い」ですね。
世間に惑わされず、自分の「好き」は貫いていきたいです。
Hiroさんのこのコメントを見てまた記事を思いつきました!
記事を書くうえでも大変参考になります。
少し似ている内容の投資ブログが多いのかなと思うので、
オリジナリティを出すというのは確かに大事ですね。
資産額に関して、金額を出そうか悩み中です。
職場の人に見せるかもしれないので公表は控えてましたが、
資産額を公表したほうが言ってることの説得力も増すだろうし、
公表してからPV数が伸びたという人もいるので
少なくともぼんやりと金額を出そうかなと思います。
こんばんは。
コメント欄まで読んで頂き、ありがとうございます!
ブログにはどうしても自分の色が出ますよね。
むしろ、自分の色を積極的に出していくことが重要です。
文章を書くこと自体はこれからはAIで代替されると言われます。
ニュース的なお堅い文章を人が書く価値はなくなるかもしれません。
それでも、ブログの価値はこれからも絶対にあると思います。
自分というオリジナリティは誰にも真似されません。
批判を恐れずに自分の価値観を訴えることで、自然とブログのオリジナリティは滲み出てきます。
それに共感してくれる読者さんもいれば、共感されず嫌われることもあります。
嫌われてもいいです。100人全員と仲良くやれることなんてあり得ないし、やる必要もありません。
多少アンチがいるくらいがブロガーとして成功と言われます(私はそう学びました)。
別に敢えてアンチを作るような炎上記事を書くべきという意味じゃありませんがねw。
金額を出すかどうかは悩みどころですね。
身バレさえしなければ、出しちゃっても問題なさそうですがね。。
最初はぼんやりと出すのもありですね。
最近は配当に否定的な意見をよく見ますし、確かに理論的にはインカムゲインよりキャピタルゲインのほうが得なのは分かります。
ただ、利益率、営業CFマージンが安定して高く、かつ株価があまり高くない銘柄を選ぶとなると、結局それなりの配当利回りの銘柄を選ぶことになっちゃうんですよね。
投資期間が短中期だと、どうしても投機的な株価変動が利益の大半を占めます。
そして、概して日本人投資家は株の保有期間が短いです。
なので配当に注目が集まらないのは自然です。
結局、期間全体で見れば利益=配当です。
なので、利益率、キャッシュフローはすごく重要です。
営業CFがしっかり出ている企業なら、配当利回りは低くても全く問題ないと思っています。
よく記事で例示してますが、典型的にはビザ(V)とかですね。