WSJが株式のデュレーションなる資料を掲載しています。

デュレーションとは投資回収に必要な平均期間のことです。利益が変動しかつ、一直線には伸びない株式でデュレーションを考えるのは一般的とは言えませんが、投資本とかで見ない面白い発想だなと思いました。

さて、セクター別の株式デュレーションが以下です。

(ウォールストリートジャーナルより)

WSJはセクター別の金利感応度という観点でこのグラフを紹介していました(デュレーションが長い方が金利変動に敏感に反応する)。

私はこれを長期投資に有望なセクターという観点で見てました。平均よりもデュレーションが長いセクターの方が長期保有に向いている傾向があると思います。

投資回収までの時間が長くなればなるほど、短中期目線の投資家が脱落していくからです。結果として、将来のEPS成長の割に株価が割安になりやすく、デュレーションを超える期間、20年以上もの長きにわたってガチホし続けることができる一部の投資家がその果実を独占できるのではと思います。

デュレーション最長のセクターはテクノロジーで21.8年。デュレーション最短は通信で16.9年。

デュレーションが平均(19.9年)より長いセクターは以下の6つ。
テクノロジー(21.8年)
ビジネスサービス(21.7年)
消費者サービス(21.0年)
ヘルスケア(20.9年)
生活必需品(20.7年)
工業(20.4年)

金利が上昇傾向でシクリカルな銘柄に資金が集まっていますが、10年20年先を見てゆっくり気長に運用できる私たち個人投資家は、上記セクターの優良株を仕込んでおいた方が報われるかもしれません。