「サムライマック」、納得のレギュラーメンバー入り
日本マクドナルドは本日4月7日から期間限定だった「サムライマック」をレギュラーメニュー化しました。
これは納得。サムライマックを一度食べた時、衝撃でしたもん。「うまっ!!」って。歴代マックで最高です、個人的に。チキンタツタや月見バーガーを食べてる場合じゃないですよ。サムライですよ、サムライ。
リピートできないままキャンペーン期間が終わってしまったので、今回のレギュラー化はすごく嬉しいです。明日か明後日にでもお昼にマック行ってこようかな。
人間の味覚を科学的(化学的?)に分析し尽くした味です。こういう味に仕上げたら大抵の人間の脳ミソは「うまい!」と認知するだろうと。健康的かどうかはさて置き、とりあえず美味いです。マックに行く時くらい健康のことは忘れます。
結局、美味しいものがレギュラー商品になるんです。期間限定もんとかに手を出しがちだけど、レギュラーメンバーには勝てません。評価が高いからレギュラーなわけだし。
同じ商売を淡々と続ける企業。投資対象としてのメリット・デメリット
マクドナルドはハンバーガー、ポテトフライを売るという単一のビジネスを永遠と繰り返しやっています。世界中に店舗があり、メニューはローカライズされているけど基本は同じ。
ピーター・リンチは『ピーター・リンチの株で勝つ』の中で、「同じことを繰り返しやっている企業は魅力的だ。なぜなら、時が経てば経つほどそのビジネスが得意になるから。」という主旨のことを言ってました。
サムライマックのような商品をお試しで出して、売れたからレギュラーにするというのも、淡々とハンバーガーの販売という商売を続けているからできることです。色んなことに多角化(ピーター・リンチは多”悪”化と言っていたが)すると、商品開発に割くリソースもなくなります。
サムライマックは単品で490円。高いですね。それなりに原価はかかってるでしょうが、他のバーガーよりも粗利率は高いと思われます。日本マクドナルド、ひいては胴元米マクドナルドの利益率改善に貢献するはずです。
同じ商売を繰り返し行っていると徐々にオペレーションが改善されます。それも利益率を押し上げる要因になります。
ハンバーガーショップというビジネス自体は参入障壁は低いです。やろうと思えば私でも開業できる(絶対売れないが)。
ただ、世界中で同じクオリティのハンバーガーを安価に提供するという、マクドナルドのビジネスモデルを真似するのはほぼ不可能です。マクドナルド兄弟が1940年に創業してから80年間やってきた中で蓄積されたノウハウ、ブランド、サプライチェーンの賜物です。
時間による圧倒的ワイドモート。「トリキバーガー」なんぞ脅威になり得ない。
同じ商売をやり続ける企業は投資対象として魅力的ですが、デメリットもあるかなと思います。
それはサプライズ的な売上成長がほぼ見込めないことです。マクドナルドで言うと、売上成長は地理的にどこまで拡大できるか次第で、それ以外に成長要因は見つけられません。販売単価アップという戦略はありますが限界があります。
アップルやアマゾンなどのハイテク大手は本業を限定していないところがむしろ強みになっています。いかに顧客満足を高めるかにフォーカスしており、手段は問わない。でないとPCを売っていた企業がスマホを売り出さないでしょう。
アップルは車産業にも進出する可能性があるそうです。iCarの収益は今のアップル株の評価にはほとんど織り込まれていないはずなので、もし成功したら株価にはポジティブに働くでしょう。
同じことを淡々と繰り返す企業か。色んなことにチャレンジする企業か。前者の方が安心して投資できるけど、あまり夢はない。後者は予想外の成長を遂げるかもしれないけど、新規事業に失敗して資金を失うリスクがある。
私はどちらかと言うと前者、マクドナルド型の企業の方が好みですかね。