1泊5万円~くらいするような高級ホテル、高級旅館に行くことは滅多にありません。が、ごく稀に旅行や何かの記念で行くことがあります。

そういうとこ苦手ですね。「お荷物お持ち致します」などと言われて丁重なサービスを受けるのが苦手です。苦手というか慣れないです。こっちが気を遣うというか。

キムタクと長澤まさみが主演している映画『マスカレード・ホテル』の中にこんなセリフが出てきます。

ホテルに泊まられるお客様はみな仮面を被っているのです。私たちホテルマンは決してその仮面を剥がしてはいけません。

一言一句合ってはないと思いますが、だいたいこんなセリフだったと記憶しています。

これわかるわーって思いました。そうそう仮面を被っちゃうのよ。高級ホテルに泊まる用の仮面を。あ、映画に出てくるホテルはかなりの高級ホテルという設定でした。

高級ホテルに泊まるとなんだか素の自分でいれません。仮面を被ってる感じがします。それが疲れる。だから、お高いホテルはあんま好きじゃないです。ここは自分がいるべき空間ではない感が半端ない。ビジネスホテルの方が好きです。特に一人旅なら。お気に入りはドーミーインです。最近のドーミーイン高いですけどね。

プチ贅沢って好きです。たまの贅沢。普段は比較的質素な暮らしをしているから、たまには高級レストランなどで食事するとか。非日常感があって良いのですが、なんか違和感というか、純粋に楽しめないところがあります。まあ、非日常なんだから違和感があって当然とも言えますが。

コンビニに行くくらいの感覚で高級ホテルに泊まれるようにならないと、心のこもったおもてなしを受け止め切ることはできないんだろうなって思います。