私の最大保有銘柄はブラックロックのHDVです。超大型の高配当銘柄に投資するETFで気に入っていますが、3か月に1回と頻繁に銘柄入替を実施する点がちょっと懸念点でウォッチを続けています。

2019年もあと3ヵ月。9月20日に今年3回目の銘柄入替が行われたので、その内容を共有します。

主な追加銘柄

(括弧内は構成比率)
AT&T(9.4%)
シスコシステムズ(3.9%)
ユナイテッド・パーセル・サービス(1.7%)
ブラックロック(1.1%)
ゼネラルミルズ(0.8%)

AT&Tが帰ってきました。長らくHDVの最大銘柄として君臨していましたが、タイムワーナー買収など大胆なM&Aによって債務が増えたからか2018年9月に除外されました。1年ぶりの復帰となります。ここ最近、株価も上がってきましたね。配当利回りは5.5%。私は個別株で持っていたAT&Tは売却して、通信はベライゾン(VZ)だけ保有しています。HDVを通じてAT&Tにもアクセスできるようになって良かったです。

シスコシステムズもHDV常連でしたが株価上昇による利回り低下を受けて、今年6月に除外されました。それがすぐに復帰。利回りが基準を満たしたという理由みたいです。現在の配当利回りは2.9%。株価が上がればまた除外になりそうな予感。

ユナイテッド・パーセル・サービスは「UPS」ブランドで知られる世界トップの貨物輸送会社です。1999年に上場した比較的歴史の浅い企業です。これまでも度々HDVの構成銘柄に選ばれています。そう言えば、今年5月にバロンズが「UPSは買い時だ!」って言ってました。

UPSには有力な事業、比較的低いPER、非常に安定した配当がある。株価に3年間動きがなく、フリーキャッシュフローが来年から改善し始めると予想される今は保有開始の良いタイミングだ 。

(中略)

フリーキャッシュフローを増加させる能力をウォール街がもっと認めるようになれば、株価は相当上昇する可能性がある。低いバリュエーションと十分な配当利回りから見ても、投資家に報いる用意はできているのではないだろうか。

2019年5月14日バロンズより

バロンズ頼りですが、UPSはいいタイミングかもしれません。そう言えば、UPSってS&P100にも入っている大型銘柄なのに銘柄分析記事をアップしてなかったです。フェデックス(FDX)も書いてないし。なんか全体的に輸送会社を忘れてる気がする。分析記事作ります。

なんか今回はCSCO、BLK、GISと個別株で保有している銘柄の選出が多いな。分散効果という意味では個人的には微妙です。でも、AT&Tは持ってないのでそこは良かったです。

主な除外銘柄

フィリップモリス・インターナショナル(4.7%)
メルク(4.2%)
ロッキード・マーチン(1.7%)

フィリップモリスは前回6月に久々に復帰したと思いきや、今回ソッコーで首になっちゃいました。タバコ業界はFDAや各国の規制問題でビジネス環境が不確実ですね。今後も頻繁に加入脱退を繰り返しそうな気がします。アルトリアは当面は入らないだろうな。

メルクは株価上昇による利回低下のため除外。現在の配当利回りは2.6%。ファイザーとの分散投資のためメルクはHDVにいて欲しかったです。残念。

ロッキードマーチンは6月に選出されたばかりですが今回除外となりました。利回り低下が理由みたいです。確かに株価は右肩上がりが続いていますが、それほど利回りは変わってない気もします。この辺の細かい選出基準はようわからんな。

構成銘柄、構成セクター

現在のHDVの主な構成銘柄です。

原油価格が不安定ですが、エクソンとシェブロンの2つをホールドし続けている点は安心です。エネルギー株の未来はわかりませんが、持つなら長期でしっかり持って欲しいです。株価好調で利回りが低下しているプロクター&ギャンブル(PG)がそろそろ脱退な気がします。

セクター構成比です。

エネルギーセクターが20%以上を占めるのがHDVの特徴。これが吉と出るか凶と出るか。サウジ攻撃の件があって原油価格は一時急騰しましたが、その後落ち着きました。各国在庫は潤沢のようで。原油価格低迷は長引きそうです。AT&T復帰で通信が増えましたね。