SaaS (Software as a Service)
PaaS (Platform as a Service)
IaaS (Infrastructure as a Service)
MaaS (Mobility as a Service)
など、最近〇aaSというものが増えてきました。
所有から利用へ、社会の流れが変わりつつあります。今までは自己所有するしか選択肢がなかった様々なことが、必要な時だけ利用するサービスとして提供されるようになってきました。テクノロジーのおかげです。
マイクロソフトはサティア・ナデラCEOの英断でクラウドビジネスに舵を切ったことで再び成長軌道に乗りました。これは上記で言うとIaaSに該当するでしょうか。アマゾンも稼ぎ頭はクラウド事業です。
マッチングアプリやズームなど、最近身近になったサービスの多くがマイクロソフトやアマゾンのサーバー上で稼働しています。自社でサーバーを構築して運用するプロセスを切って、プロダクトの価値向上にリソースをつぎ込めるのは新興企業にとって有り難いことですね。
個人の生活レベルで見ても、as a Serviceなビジネスモデルは増えてきました。自転車、j自動掃除ロボ、バッグなどのレンタルサービスが生まれています。珍しいところだと傘のレンタルとか(使ったことないけど)。
この社会の変化は個人的には大歓迎です。私はas a Serviceという発想がすごい好きです。消費者として。
なるべく物を持ちたくないからです。
都内に住むメリットの一つが車が不要なこと。車のメンテナンスとか好きな人はいいですが、私はそういう自分が不得手なことは、専門の人にすべて丸投げしたい質です。レンタカーを使えば、オイルやタイヤ交換のタイミングなどもすべて業者に委託できます。もちろん、そういった諸々のコストがレンタル料金には含まれていますが。
Maas (Mobility as a Service)の発展を楽しみにしてます。車は持ちたくないっていったけど、電車より車の移動の方が好きです。車はプライベートな空間なので。特に一緒に移動する相手がいる時はちょっとした移動でも車の方がいい。
ただ、タクシーを毎回使うほどお金に余裕はないです。運転手さんがいるので、完全プライベートでもないし、好きな音楽やオーディオブックも流せない。レンタカーはちょこっと利用には向かないです。
電車よりちょっと高い程度の値段で一時的な車移動ができる日がいつか来るんでしょうか。10年程度じゃ無理かな。でもいずれはそんなサービスが普通になると思います。
as a Serviceよりも自己所有の方が向いているものもあります。日常的に使うものです。テレビ、ソファ、冷蔵庫とか。こういうのは所有するしかないです。特に冷蔵庫なんて24時間フル稼働ですし。
そう考えると、家って自己所有の方が向いているなって思う時もあります。賃貸住宅とはLiving as a Serviceと言えますが(Livingって英語表現はおかしいか?)、毎日住んでいる家をas a Serviceとして提供してもらうのって、経済的にはお得ではないなって思います。
住環境を柔軟に変えれるメリットを考えると、やっぱり今は賃貸を選びますけど、経済性だけを考えれば購入の方が割安になるケースは多いと思います。まあ、お金だけで判断できないところですが。
as a Serviceが向いているのはたまに利用するものです。それこそ、車での移動なんてその典型例でしょう。車を買っても週末に1時間程度買い物で使うだけっていうパターンも珍しくないと聞きます。
たまにしか利用しないけどやむを得ず所有するしかなかったものが、as a Service化されると世の中大きく変わります。2010年代はスマホ普及が私たちの生活を大きく変えた一番の出来事でしたが、次の10年20年はMaaSではないでしょうか。スマホの普及がMaaSの前提とも言えます。
as a Serviceなライフスタイルが好きです。正当な対価を支払って、必要な時に必要な分だけ利用する。所有リスクは事業者に負ってもらう。そのリスク分が利用料にオンされていることはもちろん承知。
家具、家電などは例外ですが、なるべくEaaS (Everything as a Service)にしていきたい。家計のバランスシートの資産は株式、預金などの金融資産だけにして身軽でいると心地良いです。