自慢
子ども可愛くって毎日が超幸せー♪

正義感
子どもは超かわいいよ。
〇〇ちゃんも早く旦那見つけて子ども作った方がいいよ!

自慢
独身は気楽でいいわー

正義感
結婚制度なんてもう古い。現代社会に合ってないよ。
なんで〇〇はそんな若くして結婚したの?

自慢
フリーランスになってから、自分の好きな時間に起きれるし、満員電車にも乗らなくてよくなってホンマ最高やわー

正義感
サラリーマンなんて働けば働くほど資本家に搾取されるだけだぞ。そんなくだらないことに時間使わずに、お前もさっさと起業してみろよー。やってみれば何とかなるもんだぞ。

自慢
株式投資の不労所得のおかげで心の余裕が生まれたなあ。配当最高ー!!

正義感
この低金利時代に預金だけとかアホやろ。資産運用やるべき、絶対に。

自慢
は~昨日も夜中の11時まで残って仕事やってたよー。俺がやらないと誰もやんないからさー。

正義感
若い内は馬車馬のように働くべき。勉強と思って残業してでもたくさん働いた方がいいよ。

『サピエンス全史』、『ホモデウス』を読んで一番なるほどな~って思ったことは人類がここまで繁栄したのは虚構を信じたおかげということです。神話、宗教など。実在するかどうか、科学的に正しいかどうかは問題じゃない。みなが一つの神話やイデオロギーを信じて同じ目標を持つことに意義があるんです。

動物的にはせいぜい百人程度が団結するのが精一杯らしいです。にもかかわらず、たとえばうちの会社は全世界で数万人の社員がいます。赤の他人同士なのにみなが協力して仕事をしています。資本主義を信じる力が潜在的な原動力でしょうか。つまり、他者貢献=自己利益という考え。資本主義だってイデオロギーないし宗教の一種です。

こうやって巨大な集団を形成して協力し合えたことが、腕力も体力も秀でていない人類が地球最強の生物にのし上がった背景だそうです。なるほどな~って思いました。面白い本でしたよ。

そう、すべては虚構なんです。この世に絶対に正しい考え、価値観なんてありません。人それぞれ。資本主義は今のところそれなりに機能はしているけど、永久不滅のイデオロギーではありません。

自分なりのライフスタイルを確立して楽しく過ごすのはいいことですね。私は他人の幸せ話、自慢話を聞くのは好きですよ、結構。「子どもが可愛くてしゃーないんよー」って私の上司はしょっちゅう言ってますが、いいですねー!って言いますし実際にそう思ってます。僕は子どもいないから強く共感はできないけど、イライラしている上司より幸せ話を垂れる上司の方が一緒にいて気持ちいいです。

幸せアピールは全く構わない。嫌なの、ウザいのはそれが転じて正義感になること。そして、それを他人に押し付けること。主語がIではなくYou、Peopleになると危険を感じる。あ、こいつウザい奴かもって思う。You should、You mustになるともうダメだなって確信する。

自分が好きなことをギャーギャー言う分には、普通は誰からも反発は受けません。ふ~ん、そうなんだー、よかったねーってな感じに思われるだけ。それに反発してくる人はよほど自意識過剰なんだと思います。でも、自分の生き方や考えを他人に押し付けたり、自分とは違う考えをあからさまに否定すると嫌がられる。そういう発言がネット上で炎上する。

僕はホリエモンの本が好きでよく買うんですけど、ホリエモンはたまに自分の意見を正義感のように振りかざす時があります。だからたまに炎上するw。ちょっと言い過ぎやろーって思う時もありますけど、まあ売れっ子作家として戦略的に書いてる面もあるだろうと一歩下がって冷静に見ています。でも、普通に読んだらイラッとする人は多いだろうなって思う時もありますね。

ダイバーシティという言葉をよく耳にします。そういう時代ですね。他人を尊重すること、否定しないことって大切だと思います。