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【XOM銘柄分析】エクソン・モービルはロックフェラー系譜の世界最大の石油メジャー

   

※2018年12月期決算データ反映、コメント刷新(2019/3/13)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はエクソン・モービル(XOM)をご紹介します。

基本情報

会社名エクソン・モービル
ティッカーXOM
創業1870年
上場1920年
決算12月
本社所在地テキサス州
従業員数71,000
セクターエネルギー
S&P格付AA
監査法人PwC
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100×
ラッセル1000

地域別売上構成比

セグメント別純利益構成比

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

36年

過去10年の配当成長

年率+7.6%

この10年で配当は2.1倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年(2009~2018):+1.4%
過去20年(1999~2018):+5.9%
過去30年(1989~2018):+9.6%

バリュエーション指標(2019/3/13時点)

予想PER:14.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:4.1% 最新情報はこちら

コメント

エクソン・モービルは、ジョン・ロックフェラーが設立したスタンダード・オイルの流れを汲む世界最大の石油メジャーです。2012年まで時価総額世界最大の企業でした(当時アップルに抜かれました)。

1999年にエクソンとモービルが合併し今に至ります。両社はともにかつてのセブン・シスターズの一つです。セブン・シスターズとは1950年~1970年代まで石油生産を独占していた7社を指します。英国のBP、英・蘭のロイヤル・ダッチ・シェルも旧セブン・シスターズに該当します。

グローバルで事業を展開しており米国内売上比率は35%に過ぎません。

開示セグメントは以下の3つ。
・上流(Upstream)
・下流(Downstream)
・化学(Chemical)

上流は鉱区取得から探鉱、開発生産までを指します。鉱区の権益取得のため、エクソンは米国政府かのように他国と交渉します。エクソン=国家とさえ思わされます。前CEOのレックス・ティラーソン氏は、トランプ政権にて国務長官を務めていました。

下流は石油・天然ガスの輸送から加工、流通までを指します。

化学部門はナフサを加工してプラスチックやペットボトル、化学繊維の原料などを作っています。石油化学部門はエネルギー需要の伸びを超える成長率が予想されています。エクソンは化学物質の需要が今後10年で45%伸びると年次報告書に記載しています。

財務データを見てましょう。

売上高は2012年をピークに下落傾向で特にFY15に大きく減少しています。原油価格下落に伴って、販売単価が減少したためです。売上減少に苦しんでいるものの、営業利益・純利益はプラスを維持しており、コストは適切に管理されています。

FY18の売上高は2,793億ドルで前年比+18%。下流と化学部門の伸びました。2018年は原油価格(WTI)が一時1バレル70ドル付近まで上昇したことも増収を後押ししています。

FY18の純利益は208億ドルで前年比+6%。化学部門が利益率低下で減益だったものの、上流・下流それぞれ増益を確保しました。前年は税制改革で60億ドル近い特別利益を計上していました。その効果が消えたにもかかわらず増益ということは、実態は見た目以上に利益が改善していると思われます。営業利益率は前年5%に対してFY18は8%です。

業績が厳しい中にあっても営業CF、フリーCFはともにプラスを維持しています。特に注目したいのはフリーCFのプラスを堅持している点です。営業CF減少を見越して、適切に投資額をコントロールしてキャッシュに余裕を持たせています。ただし、エクソン経営陣は今後設備投資を増やすと表明しています。FY19以降のフリーCFがどうなるか要チェックです。

バランスシートを確認しましょう。分かりやすい構造です。資産の大半は有形固定資産で、開発・生産のためのプラント施設やパイプラインです。その固定資産を長期借入金とエクイティで調達しています。有利子負債は意外に少なく負債・純資産全体の10%強ほどです。過剰な借金は控え、営業CFを原資に設備投資を行っています。

連続増配36年の配当貴族です。業績ボラティリティは高いにもかかわらず、30年以上も配当を増やし続けています。さすがにここ数年は増配率は低いものの、株主価値向上にコミットしている経営陣の想いが伝わってきて株主として嬉しく思います。

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