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【WBA銘柄分析】新しくダウ平均に選ばれたウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの財務分析

      2018/06/21

※2017年8月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/6/20)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(WBA)をご紹介します。


  WBA財務情報

基本情報

会社名 ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス
ティッカー WBA
創業 1901年
上場 1934年
決算 8月
本社所在地 イリノイ州
従業員数 290,000
セクター 生活必需品
S&P格付 BBB
監査法人 Deloitte
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

※2018年6月、GEがダウ平均構成銘柄から除外され、新たにWBAがダウに追加されることになりました。

 

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

 

連続増配年数

42年

 

バリュエーション指標等(2018/6/20時点)

PER:16.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.4% 最新情報はこちら

配当性向:27% 最新情報はこちら

 

感想

ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(WBA)は、2014年に米ウォルグリーンと欧州アライアンス・ブーツとが合併してできたドラッグストアチェーンです。CVSヘルスに次いで全米2位の規模です。

ライバルのCVSヘルスが米国内事業のみにとどまっているのに対して、WBAは欧州アライアンス・ブーツを買収することで、英国等の欧州売上高の比率が25%にも達しています。11カ国でビジネスを展開しています。店舗数は全世界合計で約1.3万店舗で、うち米国に約8,100店舗、英国に約2,500店舗あります。

事業セグメントは以下の3つです。
①薬局小売り(米国内)
②薬局小売り(米国外)
③医薬品卸売

処方箋薬の販売がメインですが、化粧品や食品、雑貨も取り扱っています。24時間営業の店舗もあるみたいです。

2017年に同業で米国3位の薬局チェーン、ライト・エイドを94億ドルで買収しようと試みましたが、当局の承認が下りずに完全買収は断念。このような同業種の統合に独禁法当局は厳しいですね。完全買収は無理でしたが、ライト・エイドの店舗の約半数を44億ドルで取得することになりました。

2018年6月、GEがダウ工業株30種から除外されWBAが新たに選出されました。

財務データを見てみましょう。

FY15に売上高が急伸しているのは欧州アライアンス・ブーツ買収による影響です。M&Aの影響を除外したオーガニックな成長率はそれほど高くありませんが安定感はあります。FY18はライトエイドの店舗取得により売上高がさらに伸びるでしょう。

粗利率は25%前後とやや低く見えますが小売り事業として高収益だと思います。アライアンス・ブーツを買収したFY15から粗利率が下落していますが、低マージンな卸売ビジネスが含まれるようになった影響と思われます。

営業CF、フリーCFともに安定しています。営業CFマージンは6%前後と低く見えますが、業種柄仕方ないです。これでも競合のCVSヘルスよりも高いです。

バランスシートを見てみましょう。7割を占める固定資産は、ブーツ・アライアンス買収によって発生したのれんと無形資産が大きいです。あとは、もちろん全世界に1.3万もある薬局店舗の建物設備等の有形固定資産もそれなりにあります。流動資産は主に在庫と売掛金でした。薬局ビジネスでなんで売掛金が発生するんだろうかって素朴に疑問に思いました・・。あ、卸売事業で発生する売掛金かな。。ま、いいや。

右側(負債純資産)を見ると、FY15にグレーの純資産比率が減少していることが分かりますよね。ブーツ・アライアンス買収のために100億ドル超の借金をしており、それが自己資本比率を押し下げた(=負債比率は上昇)結果です。それでも自己資本比率は40%以上あり、BS構造に危険性はありません。

株主還元は素晴らしいです。連続増配年数42年の配当貴族。配当だけでなく、ここ5年間は自社株買いも多くFY17には52億ドルも実施しました。これは配当の3倍に相当する規模です。5年平均の総還元性向はほぼ100%です。大規模なM&Aをしながら、これだけ利益を還元できるのは素晴らしいです。業績が好調な証です。配当性向は低く、増配余地はまだ多く残っています。安全な配当が期待できるディフェンシブ銘柄です。

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