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【V銘柄分析】ビザは決済ネットワークを提供する世界トップブランド

      2017/10/12

※2016年度データ更新済み

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はビザ(V)をご紹介します。


   ビザ財務情報

基本情報

会社名 ビザ
ティッカー V
創業 2007年
上場 2008年
決算 9月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 11,300
セクター 情報技術
S&P格付 A+
監査法人 KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

V地域別売上高

 

業績

 

キャッシュフロー

 

 

株主還元

 

連続増配年数

8年

 

バリュエーション指標等(2017/10/8時点)

PER:36.9倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.6% 最新情報はこちら

配当性向:19% 最新情報はこちら

 

感想

ビザはグローバルな決済ネットワークを提供する会社で、クレジットカードを発行することはしていません。決済手数料とライセンスフィーが売上高の源泉となります。

VISAは世界で最も広く使われている国際ブランドで、日本のクレジットカードの大半がVISAと提携しています。VISAの決済高はMasterCardを上回って世界トップです。

2016年6月にビザ・ヨーロッパを買収しています。

ビザの財務諸表をチェックしてみました。

売上高はここ10年右肩上がりが続いています。この10年で売上は5倍以上も増加しています。

粗利益は経常的に80%以上あり高収益なビジネスモデルであることが一目瞭然です。消費者がカードを使用する度に加盟店から決済手数料を貰えます。一度構築した決済ネットワークを提供し続けるだけでキャッシュが降ってくる構造なので、売上に対する売上原価の割合が非常に小さいです。これはマスターカードも同じです。

グラフにしていませんが、営業利益率は60%前後、純利益率は40%前後もあります。コカ・コーラもアルトリアも敵わない高収益っぷりです。

営業CF、フリーCFともに潤沢です。営業CFマージンは40%ほどもあり高いです。マスターカードとほぼ同水準です。

配当も毎年グングン伸びています。この7年間でDPSは5倍以上に成長しています。これほど増配を続けていますが、配当性向は20%と低いです。その分自社株買いの規模が大きいです。直近5年間で200億ドル近い自社株買いを実施しており、配当総額の4倍近い規模です。総還元性向は100%を超えています。

マスターカードもそうですが、ビザも自社株買いに積極的です。ここまで自社株買いを重視する理由まではわかりませんね。

直近決算2016年9月末のバランスシートに優先株57億ドルが計上されています。さらに長期借入金が約160億ドル計上されています。恐らくですが、2016年のビザ・ヨーロッパの買収資金の為の資金調達だと思います。

これだけ買収のために資金調達しておきながら、同年2016年に70億ドルを超える多額の自社株買いを実施しています。

う~ん、ちょっと意図がわかりませんでした。

買収資金の為の資金調達だったのか、それとも自社株買いのための資金調達だったのか、財務諸表を見ただけではビザの財務戦略がわかりかねました。が、私がわからないだけできっと高度な財務戦略なのだと思います。

ビザはマスターカードと同じく配当利回りが低いです。2017年10月時点で利回りは0.6%です。PERも36倍でS&P500平均を軽く超えています。ですが、これらバリュエーション数値はビザの将来の高い利益成長を織り込んでいるだけで割高というわけではありません。

長期投資では目先の利回りに過度に誘惑されることなく、利益・キャッシュをガッチリ稼いでいる高収益企業に投資した方が良いです。ビザは長期保有に値する優良企業だと思います。

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