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【V銘柄分析】ビザは決済ネットワークの世界トップブランド

   

※2018年9月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/11/18)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はビザ(V)をご紹介します。


   ビザ財務情報

基本情報

会社名 ビザ
ティッカー V
創業 2007年
上場 2008年
決算 9月
本社所在地 カリフォルニア州
従業員数 11,300
セクター 情報技術
S&P格付 A+
監査法人 KPMG
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上構成比

 

セグメント別売上構成比

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

 

株主還元

 

連続増配年数

9年

 

過去9年の配当成長

年率+27.8%

この9年で配当は9倍になりました。

 

バリュエーション指標(2018/11/18時点)

予想PER:22.6倍 最新情報はこちら

配当利回り:0.7% 最新情報はこちら

 

コメント

ビザはグローバルな決済ネットワークを保有し、200以上の国や地域で電子決済サービスを提供しています。クレジットカードを発行することはしていません。決済手数料とライセンスフィーが売上高の源泉となります。

VISAは世界で最も広く使われている国際ブランドで、日本のクレジットカードの大半がVISAと提携しています。VISAの決済高はMasterCardを上回って世界トップです。”everywhere you want to be”を標榜しています。どこでも安全かつスピーディーに個人、企業が決済ネットワークを介して繋がる状態を作り出し、世界経済の繁栄に貢献しています。

欧州でのリーダーシップを獲得すべく、2016年6月にビザ・ヨーロッパを買収しています。ロンドンに新たなイノベーションセンターを設立しています。2018年に技術移転を含む移転処理のすべてが完了しました。これに伴い米国外の売上比率が過半を超えました(55%)。

開示している主なセグメントは以下の3つ。
・Service Revenues(サービス)
・Data Processing Revenue(データ処理)
・International Transaction Revenues(国際取引)

「サービス」は顧客のビザ決済ネットワーク利用をサポートするビジネスです。企業や政府機関に対して決済ソリューションを提供しています。またクレジットカードを発行する金融機関向けに、承認、不正防止、製品設計等についてソリューションやテクノロジーを提供しています。

「データ処理」は世界中でVISAの決済ネットワークが使用される度に転がり込む手数料収入です。なんでも、1秒間に65,000件のトランザクションを処理できるそうです。ドバイ、ロンドン、サンフランシスコ、シンガポールなどにグローバル処理センターがあります。

「国際取引」には国家をまたぐ送金処理の手数料、通貨両替手数料などが含まれます。

財務諸表をチェックしましょう。

売上高はここ10年右肩上がりが続いています。この10年間の成長率は12.6%/年です。2018年度も売上好調で前年比+12%。データ処理件数が伸びているおり、また国際間決済も増加しました。ビザ・ヨーロッパ統合効果があった2017年度に比べて成長率は落ちていますが、それでもこの規模の企業で年率10%以上の成長は凄いです。高めのPERは妥当だと思います。

営業利益率は平均して60%以上あり高収益なビジネスモデルであることが一目瞭然です。消費者がカードを使用する度に加盟店から決済手数料を貰えます。一度構築した決済ネットワークを提供し続けるだけでキャッシュが降ってくる仕組みです。儲けの構造が盤石です。

FY18の純利益は103億ドルで前年比+53%と大きな伸びを記録。ただし、FY18には法人減税による繰延税金負債の再評価益が11億ドルありました。また前年FY17は統合したビザ・ヨーロッパの税金費用として15億ドルの一時コストを認識していました。この2つを調整すると純利益の増加率は+12%で売上伸長とほぼ一致します。売上の伸びと共に利益も健全に伸びています。

営業CF、フリーCFともに潤沢です。FY18ではなんと60%を超えました。法人減税の恩恵かなと推測してます。一時的な会計要因ではなく純粋にキャッシュフローベースで改善していることがわかります。

バランスシートを見てみましょう。非流動資産(固定資産)が多いですが、内容はM&Aに伴うのれんと無形資産がほとんどです。無形資産は主に「顧客関連資産と獲得した権利(Customer relation ships and reacquired rights)」と開示されています。ちなみに耐用年数が確定できないとして償却していません。

負債純資産を見ると、FY16から負債の構成比率が上昇していることがわかります。長期性の銀行借入を160億ドルほど行っているためです。恐らくビザ・ヨーロッパの統合費用のためでしょう。キャッシュ潤沢な企業ですから、この程度の負債は屁でもないと思われます。健全なレバレッジ。

配当も毎年グングン伸びています。配当を出したFY09から現在までの成長率は+28%/年にもなります。今年も19%増配を発表しDPSは1.0ドルとなっています。PERが高くぱっと見割高でも、優良企業を長期で保有することでいかにYoC(Yield on Cost)が高くなるのか、この10年のビザを見ればよーくわかります。文句なしの優良銘柄。

 - 米国株銘柄分析