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自社株買いの意味をシンプルに理解できる発想法

   

株主還元には配当と自社株買いがあります。配当は現金を株主に払うだけでわかりやすいです。一方で、自社株買いってどういう意味なのかいまいち分からないと質問を頂く時があります。読者さんから質問されたこともあるし、会社の同僚後輩に聞かれたこともあります。

え~っとですね、自社株買いとは自社がかつて発行した株式を市場から買い取ることで発行済み株式数を実質的に減少させ、そうすることでEPSが・・・・
という話はちょっと横に置いておきます。

もっとシンプルに考えましょう!

「自社株」という言葉がちょっと仰々しいのがいけない。自社株買いってそのままですが、株式を買うことです。自社株買いとは株式投資です。あなたがアップル株(AAPL)を買うのと同じです。シンプルですよね。

あなたがアップル株を買うことと、アップルがアップル株(つまり自社株)を買うことの経済的意味に何か違いはあるでしょうか?

別にありません。買い手が違うだけです。一個人投資家が買うのか、法人(アップル)が買うのか。法人が自社の株に投資することを自社株買いと表現するだけです。

100億円の自社株買いを実施するとこんな会計仕訳が起きます。

自己株式 100億円 / 現預金 100億円

教科書的には借方にある自己株式は資産ではなく、純資産のマイナスと言われます。それは正しいです。ただそんな難しく特別に考えずに、普通に資産と思えばいいんです。株式という資産を購入している仕訳に過ぎません。

繰り返しですが、自社株買いとは株式投資です。アップルが市場でマイクロソフト株を買えば単なる余剰資金の運用ということになりますが、アップル株を買えばそれは自社株買いと呼ばれます。ただそれだけです。銘柄が他社なのか自社なのかの違いだけです。

自社株を買い戻すことで株の流通量が減って一株当たり利益、一株当たり配当が増えます。だから自社株買いは株主還元と言えます。

そういった仕組みを理解することも大事ですが、もっとシンプルに単純に捉えてもよいと思います。自社株買いとは株式投資です。しかも長期投資です。買い入れた自社株は、M&Aの対価などに使われない限り市場に再流通しませんから、長期投資と言えます。

自社株買い=長期投資ならば、どういう自社株買いが株主にとってメリットがあるのか、自ずと答えが見えてきますよね。私たちが長期保有目的で株式を買うのと同じ発想が求められるということです。

・あまりタイミングを取り過ぎることなく、適正価格で優良株を買えばいい
・とは言え、なるべく安値で買えるに越したことはない
・優良企業の株なら多少割高で買ってもペイできる
・とは言え、高過ぎるバリュエーションには注意が必要
・ボロ株はたとえ安値で買えても、結局損しがち

こういうことです。

私たちの株式投資と企業の自社株買いは似ています。てか、同じ発想で捉えて問題ありません。

「自社株買い」ってちょっと専門用語っぽい臭いがしませんか。
いえいえ、簡単簡単ですよ。もっとシンプルに考えましょう。取引としては、ただ企業が株式を買っているだけです。

ビザやマイクロソフト、アップルのような優良企業が自社株買いを続けることは、株主に大きな富をもたらします。そこらの弱小企業の自社株買いとは意味が違います。なぜなら、優良企業の自社株買いとは優良株のバイ&ホールドと同じだからです。逆に株主の富をすぐに破壊するような企業がいくら安値で自社株買いしたところで、株主は報われません。
この意味が今のあなたはすんなり理解できるはず。

 - 投資理論・哲学