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【NVS銘柄分析】ノバルティスは250年以上の歴史を持つ由緒ある製薬会社

      2019/01/06

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はスイスの製薬会社ノバルティス(NVS)をご紹介します。


 NVS銘柄分析

基本情報

会社名 ノバルティス
ティッカー NVS
創業 1996年
上場
決算 12月
本社所在地 スイス バーゼル
従業員数 126,000
セクター ヘルスケア
S&P格付
監査法人

ダウ30 ×
S&P100 ×
S&P500 ×
ナスダック100 ×
ラッセル1000 ×

地域別売上構成比

セグメント別売上構成比

※眼科事業(アルコン)は2018年7月にスピンオフした。当記事の2017年12月期決算には反映されている。

業績

キャッシュフロー

バランスシート

資産

負債純資産

株主還元

連続増配年数

不明

過去9年の配当成長

年率+6.5%

この9年で配当は1.8倍になりました。

過去の株主リターン(年率、配当込み)

過去10年:8.7%
過去20年:不明(すみません)
過去30年:不明(すみません)

バリュエーション指標(2018/12/31時点)

予想PER:15.5倍 最新情報はこちら

配当利回り:3.4% 最新情報はこちら

コメント

ノバルティスはスイスのバーゼルに本社を置く大手製薬メーカーです。1758年にスイスのバーゼルで設立された素材、化学薬品、染料、薬品を取り扱う貿易会社が起源です。250年以上の歴史を持つ企業です。

2017年の世界医薬品売上高ランキングでは、ロシュ、ファイザーに次いで3位に付けました。従業員12万6千人の巨大ファーマです。

世界155カ国で医薬品を販売しています。主な地域は欧州と米国でそれぞれ35%ほどを占めます。残り3割はアジア、アフリカ、カナダ等です。

2015年にグラクソ・スミスクライン(GSK)からがん領域事業を買収すると同時に、大衆薬事業をGSKに売却しました。

事業セグメントは以下の3つ。
・新薬開発
・サンド(ジェネリック、バイオシミラー)
・アルコン(眼科)

新薬開発はノバルティスの主要事業です。
主な製品としては、
・多発性硬化症に効果がある「ジレニア」
・乾癬治療薬の「コセンティクス」
・慢性骨髄性白血病治療薬 の「グリベッグ」
・加齢性黄斑変性症 治療薬の「ルセンティス」
・慢性骨髄性白血病治療薬 の「タシグナ」
などがあります。

サンド部門はジェネリック業界のリーダー的存在です。売上高の8割強がジェネリック医薬品です。ジェネリックは心血管、中枢神経系、皮膚科、腫瘍学、眼科、疼痛など広範囲の製品ラインナップを持っています。バイオシミラー事業も拡大しています。世界でもっとも売れているバイオ医薬品である「ヒュミラ」のバイオシミラーが上で挙げた「コセンティクス」です(読者さんコメントによれば、ここは私の勘違いかもしれません。改めて調べます)。

眼科事業(コンタクトレンズや眼科手術用の医療器具など)のアルコンは、今年8月に分社化されました。2011年にネスレから買収した事業ですが、業績低迷に加えて、医薬品事業に経営資源を集中する狙いもあってスピンオフを決断。ただし、眼科用医薬品は引き続きノバルティスの製品ポートフォリオに残ります。当該事業売却で得た資金は自社株買いに充当される予定です。

財務データを見てみましょう。

売上高はこの10年あまり成長していません。アルコン切り離しによりFY18は減収になると思われます。FY17は1%の増収。価格競争でジェネリック医薬品部門が減収になるも、新薬部門が増収を確保し全体として売上高は微増となりました。

純利益は77億ドルで前年比+14%。ただし、ノバルティスは”Core operating income”(コア営業利益)という独自のNon-GAAP指標を開示しており、こちらを見た方が実態を掴めます。コア営業利益はFY16は130億ドルでしたがFY17は129億ドルで微減。ジェネリック医薬品の競争激化が響いたようです。

キャッシュフローは業績推移と同じく安定しています。営業CFマージンは25%で米メルクと同水準。

バランスシートですが、総資産のうち8割は固定資産です。中身は主に買収に伴うのれんと無形資産。2011年にネスレから買収したアルコン事業(眼科)と、2015年にGSKから買収したがん領域事業にかかる分が大半です。有利子負債は少なく財務は健全です。

配当はドルベースではFY14以降は横ばいが続いています。スイスフランベースでは増配されているかもしれませんが、詳細調べ切れていません。欧州企業にしては自社株買いが多いなと感じました。FY17の自社株買い規模は55億ドルで配当総額に匹敵します。総還元性向は100%を超えています。

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