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【MCD銘柄分析】米マクドナルドは世界最大の外食チェーン。FCロイヤリティ収入で稼ぎまくる

   

※2017年12月期決算データ反映、BSデータ追加、コメント刷新(2018/3/28)

S&P100構成銘柄を中心に米国企業の業績、財政状態、キャッシュフロー、株主還元状況について過去10年分のデータをグラフ化しています。

データソースはMorningstarです。

今回はマクドナルド(MCD)をご紹介します。


    マクドナルド財務情報

基本情報

会社名 マクドナルド
ティッカー MCD
創業 1940年
上場 1966年
決算 12月
本社所在地 イリノイ州
従業員数 375,000
セクター 一般消費財・サービス
S&P格付 BBB+
監査法人 EY
ダウ30
S&P100
S&P500
ナスダック100 ×
ラッセル1000

 

地域別売上高

 

業績

 

キャッシュフロー

 

バランスシート

資産

負債純資産

※FY16末とFY17末は純資産マイナス(債務超過)のため、純資産は資産側に表示させています。

 

株主還元

この記事を読むともっとこのグラフを理解できます!

 

連続増配年数

41年

 

バリュエーション指標等(2018/3/28時点)

PER:24.7倍 最新情報はこちら

配当利回り:2.6% 最新情報はこちら

配当性向:53% 最新情報はこちら

 

感想

マクドナルドは誰もが知る世界的に有名なハンバーガーチェーンです。100カ国以上に3万7千店舗を展開しています。もっとも店舗数が多いのは米国で1万店舗以上あります。次に多いのが日本で約3千店舗です。

米マクドナルドが世界各国の販売店舗を直接運営しているケースは稀で、大半の店舗はフランチャイズ(FC)です。3.7万店舗のうち3.4万店舗がFC店です。FC店舗の売上高の数%及び不動産賃借料相当をロイヤリティとして徴収しています。FC化とはアセットライト(資産の軽量化)するということでバランスシートを軽くすることを意味します。外食産業ではこのFC化が主流で、むしろマクドナルドのFC化は遅いくらいです。

マクドナルドのFC比率は現在80%強ですが、今後95%まで引き上げる方針です。2017年には中国と香港の事業(約2600店舗)を同国企業に売却することで合意しました。中国のマクドナルド店舗から20年間に渡ってロイヤリティ収入が得られる見込みです。

売上高に占めるフランチャイズ収入の割合は45%ほどですが、フランチャイズ収入はマージンが80%以上もあり利益ベースでは約9割がフランチャイズ店が稼ぎ出しています。

(マクドナルドの儲けの秘密についてはこちらの記事も合わせてご参照下さい。)

財務データを確認してみましょう。

売上高はFY13の281億ドルをピークに減収が続ていますが、これはFC化を進めているためです。直営店売上高とロイヤルティ収入の直近3年間の推移は以下の通りです。

(単位:億ドル)

FY15 FY16 FY17 
直営店売上高 165 153 127
フランチャイズ収入 89 93 101
合計 254 246 228

直営店売上高が減少してフランチャイズ収入が増加していることがよく分かりますよね。総売上高は減っていますがマージンの高いフランチャイズ収入が増えているので問題はありません。FC化推進によってグロスマージンも改善しています。

キャッシュフローは非常に美しいです。2014年~2015年辺りだったでしょうか、日米ともに業績が落ち込んだ時期もありましたが、キャッシュは安定してガッポリ稼いでいたことが一目瞭然です。営業CFマージンは25%近くあり収益性は抜群に高いです。

バランスシートを見てみましょう。FY16から純資産が資産側に表示されていますが、これは純資産がマイナスになっていることを意味しています。つまり債務超過ということです。ただし、積極的な株主還元によって純資産を吐き出してきたため生じているもので、特に財務安全性に懸念はありません。良い債務超過です。資産の大半が固定資産ですが、これは直営店舗の建物や設備が大半です。2015年辺りから借入を急激に増やしています。本業で稼いだキャッシュだけでなく銀行から借りた資金も利用して、積極的な株主還元を行ってきました。最近は金利も上がってきましたし純資産もマイナスですから、借入は一旦ストップでしょうか。

連続増配41年で株主還元は立派です。特に目を引くのは自社株買いの規模です。FY16の配当総額は30億ドルに対して自社株買いは112億ドルも実施しています。配当の3倍以上もの自社株を買い戻しました。FY17も配当総額以上の自社株買いを実施しました。総還元性向は100%を超えています。

 - 米国株銘柄分析