投資で儲けたいなら長生きすべきという意見を最近拝見しまして、おもろい発想やなって思いました。確かに、その通りですね。

長期投資の富の源泉は時間だからなるべく若い内に早めることが大事です。が、時間を戻すことはできません。40代から投資を始めても遅いことはない、というかそう思わないとやってられないです。10代20代に戻りたくても戻れないんだから。

そこで発想を変えて、投資のスタートを今より早くするのは無理だけど、終わりを遅くすることは努力次第で可能と考えるわけですね。なるほど。

将来生きる期間は自分の健康意識次第である程度はマネジできます。もちろん、どれだけ健康管理に気を遣っても病気にかかってしまうことはありますが。遺伝という要因もあるでしょう。しかし、食事、運動といった生活習慣に対する心掛け次第で、健康でいれる期間を長くすることは可能です。

おじいちゃんになって金持ちになっても意味はないという向きもありますが、今は医療技術が発達して70歳とかでもピンピン元気な人たくさんいますよね。少なくとも金はないよりあった方がいい。年取って金がないのは悲惨だと思います。

で、これは持論なのですが、私たち投資家は平均以上に長生きすると思います。90歳、100歳くらいまで元気に過ごしてるんじゃないでしょうか。

よく心の健康が寿命に影響すると言われるじゃないですか。将来の人生に希望を持ってアクティブに行動している人は長生きし、逆に将来に希望を持てず心の健康を害してしまうと早死にする。病は気から。長生きしたけりゃよく学びよく遊べと。

私もこの見解には賛成なのですが、ロジックがすっ飛んでいるかなと思います。

将来に希望を持って人生を楽しんでいる人は、その心の健康そのものが寿命を長くしているのではなく、楽しい人生を少しでも長く続けたいと本人が望むから、必然的に食事や運動といった生活習慣に対する意識が高まるのだと思います。それが結果として寿命を伸ばすんじゃないかと。

アメリカの経営者は朝早く起きてジムで汗を流す人が多いそうですが、そういう運動意識が高い人が経営者になるんじゃなくて、大企業の経営という大きな役割を与えられ、高額報酬でやりがいのある仕事をしているからこそ、健康を害さないように毎朝運動をするのだと思います。

心の健康が直接体の健康に作用するのではなく、それは間接的な作用だと思います。根拠はない勝手な仮説ですけどね。

将来に希望を持てず毎日つまらない生活を送っている人は、健康でいようという強いインセンティブが働かず、タバコや酒に溺れがち。タバコは「緩やかな自殺」と表現されることがあります。別に世の中長く生きたい人ばかりではないですし、健康を害す目先の快楽を楽しむことを否定する権利は誰にもありません。

もちろん、長く生きたいと思える人が1人でも増える方が良い社会ではありますが。

私たち投資家は保有株の成長という希望を持っています。インデックスであれ個別株であれよほどミスったポートフォリオを組まない限りは、資本主義の成長の波に乗って長期的にみなお金持ちになっていきます。時間の経過が富を増やしてくれます。

こういう環境に置かれている以上、投資家の健康意識は平均よりは高くなるだろうと推測します。せっかく今の消費を捨てて投資しているのに、早死にしちゃったらなんか損な感じですから。

たばこ株ホルダーほどたばこを吸わないとよく言われますが、それも必然だと思います。高配当でバリュー株筆頭のたばこ株なんて長期で持たないとリターンはないわけで、そんな株を買う人が自らの寿命を縮める恐れのあるたばこをプカプカ吹かすことは少ないだろうと思います。

複利のマジックを見届けるべく、しぶとく健康に長生きしてみせるぜ。ちなみに、社会人になってからこれまで健康診断はオールAです!