お金を稼ぐ方法は大きく4つあると思います。

①労働
②ビジネス(起業)
③投資
④ギャンブル

④は競馬やFXですが、期待値がプラスではないので非効率だしあまり興味はないので選択肢にありません。金儲けではなく趣味としてなら、競馬はちょっとやってみたい気持ちありますけどね。

①~③から選ぶことになるわけですが、成功してもっとも稼げるのは②ビジネスです。会社を辞めてリスクを取って起業して成功すれば、とてもNYダウやナスダック指数への投資では稼げないお金を稼ぐことができます。

現代は百万長者になるのは難しいけど、その上の億万長者になるのは簡単だと言われることがあります。この言葉が意味するところは、一度価値のあるサービスを作り上げることができれば、ITの力でそれを超低コストで日本全国ないし世界中に展開できるので、容易に億単位のお金を稼ぐことができるということです。

が、「一度価値のあるサービスを作り上げる」というのが難題です。そんな簡単にできんやろって思います。億万長者になるのは簡単なんて真に受けてはいけません。

特にそれを感じるのは、書籍やニュース等で起業家のキャリアを見た時です。

先日、NewsPicksで面白い記事を見つけました。何でも板金工のマッチングシステムを構築して成功している会社があるそうです。ちょっと名前は忘れました。自動車メーカーなど大手企業と小さな町工場とを仲介するシステムです。

メーカーは数多くの板金需要をそれぞれの工場に発注するのは手間だった。一方で、町工場の方は特定のメーカーからの受注が売り上げの大半を占め、無理な要求にも応えざるを得ず疲弊していた。両社の悩みを解決するというサービスを提供している会社があるそうです。

まさに現代のIT企業って感じです。新たなものを生み出すというよりは、既存のリソースを適切に配分して付加価値を生み出すサービスが流行りですよね。流行りというか、そこに社会課題があるということです。ウーバーなどの配車アプリ、エアビーなども広い意味では同じ業種と言えるでしょう。

んでね、この板金工マッチングシステムの会社を起業した人の経歴は超凄いんですよ。トップは元マッキンゼー。あるあるですよね。コンサルする中で製造業の特に板金の供給に大きな課題があると気付いたそうです。

課題があると気付いただけではビジネスは絵に描いた餅になります。実際に手を動かしてメーカーと工場をマッチングさせるシステムを構築できる人を探す必要があります。そこで白羽の矢が立ったのがスタンフォード大学出身のエンジニアの友人だったそうです。この方、ロッキードマーティンやアップルでエンジニアとして働いていたそうです。AirPodsのセンサーの開発にも従事していたそうな。

すげー人脈だなwって読んでて思いました。NewsPicksってこういう意識高い系記事が多くて面白いのですが、これを読んで「よし自分も!」なんて間違っても思わないですw。逆です。あ、自分には絶対に手の届かない世界だな。やっぱり私は起業なんて考えずに、地道に勤め人を続けようという気持ちが新たになります。

別にビジネスってこんな高度なITを用いたものじゃなくても何でもありますよね。賃貸経営や飲食店だって立派なビジネスです。ただ、そういう20世紀型というかテクノロジーに頼らないビジネスは初期資本がかかりがちだし、それなら株式投資の方が効率的やなって思っちゃいます。

そもそも、私は会計の勉強を続けてきた文系人間でテクノロジーの知識は乏しいですし。そっち方面に詳しい人脈も全く持ってないです。だから、21世紀型の拡張性が高いビジネスを自分で興せるなんて夢にも思わないです。

ああいうニュースや書籍に出てくる人が例外と思うべきなのでしょうが、みんな頭良すぎです。今の時代ってホント一握りの超優秀な人がITを駆使してビジネスを作ってお金を稼いで、それ以外の大半は消費者としてそのおこぼれに預かる感じです。もちろん、私は「それ以外の大半」側の人間だと自覚しています。

今日ペイパル(PYPL)の銘柄分析をアップデートしましたが、同社の共同創業社の一人がピーター・ティールです。彼も超エリート。スタンフォードのロー・スクール出身で、合衆国最高裁事務官の面接まで進んだ人です。結局なれずに、起業として投資家の道に進んだわけですが。

ピーター・ティールは以前「ZERO to ONE」という書籍を出しましたよね。邦訳もされて結構売れたと記憶してます。どれくらい前だっけ。もう忘れましたが、私も当時読みました。

もう内容はほとんど覚えてませんが、一つ印象に残っているのが「隠れた真実」を探す努力をしろというものです。現代の多くのビジネスパーソンは「隠れた真実」がもうほとんどないと思い込んでいる。仮にあるとしても、それを発見できるのは上位0.01%の超秀才だけだと思っている。そんなことないんだ。常識を疑って君も「隠れた真実」を探してみろと。

これを読んだ時、私は彼が言いたいことがよくわかるなあと思いました。そうそう、自分みたいなちょっと高等教育を受けた程度の人物が「隠れた真実」を見つけるなんて無理だって常日頃から思ってるなって。諦めずに探せとピーター・ティールは言うわけですが、「いやいや、私はあなたみたいな天才、秀才じゃないから無理っすわ」って思いましたね。

あと、よく読んでるのが落合陽一さんの本。同い年です。とても同い年とは思えないくらい、冷静で頭脳明晰だなあと尊敬の眼差しで見ています。が、共感はできない。もう頭が良すぎて、何が言いたいのかわからないことの方が多いですw。見ている視点が高過ぎて追い付けない時が多いけど、なんか彼独特の世界観に引き込まれるから読んじゃう感じです。

落合さんはホワイトカラーではなくクリエイティブ・クラスになれと言って、どういう人材になればAI社会を豊かに生き延びれるか書籍で説いています。これもピーター・ティールの書籍の読後感と同じなんですよね。言いたいことはわかるけど、言ってることのレベルが高すぎる。私はあなたみたいな秀才じゃないから無理っすわ、っていつも思います。

身の程を知るとも言えるでしょうか。

あ、あとホリエモンも一緒ですね。落合陽一さんと同じカテゴリーにいる人物です。私にとっては。

ビジネスで成功している人にとって、他人が作ったビジネスをたった数%の利回りで持つ株式投資なんて馬鹿らしいと感じるみたいです。まあ、そう思うやろうな。ビジネスという自己投資の利回りは株式投資のそれとは比べものにならないですから。ただ、それを達成できるのは一握りの天才だけだなっていつも感じます。

そんなわけで凡人の私は労働に励んで、それを元手に株式投資を頑張ります。先人が築いてくれた高収益なビジネスに乗っかります。自分の能力と意欲を客観視するに、それが最適だと判断しました。