ひろゆきのYouTubeが人気で論破が流行っている?っぽい話を聞きました。

ただ個人的には、論破なんてやめた方がいいと思いますね。やめた方がいいというか、誰かを論破すべきシチュエーションなんて限られていると言った方が正確でしょうか。

年齢を重ねるほど考え方やライフスタイルは人によって様々になっていくもので、価値観が相容れないのは当然です。周りに迷惑をかけないなら、好きにやればいいのであって、他人の考えを論破してわざわざ否定する意味はないと思います。

論破する方もされた方も得をしない。稀に自分の方向性を変えて欲しく相談してくる人もいるので、そういう時は敢えて論破してあげた方がいい時もあるかもしれませんが。

1+1=3とか、そういう客観的な誤りであれば、論破というか普通に指摘してあげればいいかもしれません。が、それでもミスを指摘されると不快に思う人も結構いるので、親しい関係でなければ「ああ、あいつ間違ってんな」でスルーするのがいいんじゃないでしょうか。

ひろゆきが論破するのは、それがエンターテイメントとしての価値を持つからからであって、それを一般人が真似しても有害でしかないと感じます。無能とか馬鹿とか、そういうちょっとキャッチーな単語がよく使われているのも、あくまでエンタメ性を高めるためのものであって、私たちが日常生活で使うべき言葉ではないです。

でも、時には論破しなくてはならない時もあります。

たとえば、夫婦の考えの違いを解消する時。どうしても自分の考えを通したいときは、きちんと話し合って時には論破することも必要です。

結婚する前ですが、彼女に都内でも少し都心から離れるなら車を買いたいと言われました。特に子どもができたら。

駐車場代、車検、税金など車の維持費をよく知っている私はそれは何としても回避したいと思い、車を保有することの経済的負担の大きさをがんばって力説しました。利便性は確かに上がるけど、そのために負担するコストは割に合わないと。

都度レンタカーが面倒なのは理解できる。でも今はカーシェアリングという便利なサービスがあって、都心だとステーション数も多い。ステーションの位置も考えて住む場所を選べば、保有するコストを避けつつ、いつでも好きな時に車を使えるんだよ。

といったことを説明して、納得してもらいました。論破とはちょっと違うかもしれませんが、相手の考えを変えるために労力を割きました。なぜなら、これから一緒に暮らすわけだし、車に対する考え方の不一致は解消する必要性があると思ったからです。

株式投資もそうです。最初は株なんて怖いからやめて欲しい、預金だけでいいと言われました。そこも地道に説明して今は理解してもらっています。ゼロになるような危険なことはしていない。ゆっくりじわじわ増やしていくスタイルだと。

夫婦くらい利害を共有する関係になって初めて、時には論破する必要性も出てきます。

赤の他人は言うに及ばず、知り合いや会社の同僚くらいの関係で論破しようと思うことはまずありません。

「車買おうと思うんだよね~」って同僚に言われたら、「へえいいじゃん! 何を買うの?」って言いますかね。「カーシェアリングにすればいいのに」なんてそんなこと言いません。

私にとってはカーシェアリングの方がよい選択だけど、その人にとっては購入の方がよい選択だったということでしょう。そこの考えの違いを敢えて表出させる必要はないです。

株はちょっと怖いから、結局ビットコインを買うことにしたわ、って先日とある人に実際に言われました。私からすればビットコインの方が怖いですが、投資は人それぞれであって、ビットコインを買うという判断を否定する意味はないです。

奥さんが「FXやってみる!」って言い出したら、全力で止めると思います。なぜなら、家族だからです。多少バトルことになったとしても、家族の財産を守るために論破します。ゼロサムゲームのFXはやめて、NISAでインデックス投資をやるようできる限りの説得をします。

自分の知識、ロジカルシンキング力を披露して自分が気持ち良くなりたいがために、他人を論破しようとするのは良くないですね。

論破するなら愛がないとダメです。真剣に相手のことを想ってるなら論破もありだと思います(利他というより利己に過ぎないと時もありますが)。

愛を持って論破しようと思える相手なんてごく一部の限られた人だけでしょう。だから、日常生活では基本的に論破なんてしない方がいいと思います。論破なんておやめなさい。