今の自分があるのは本のおかげです。

本にはめちゃくちゃ感謝しています。

お金の教育という点で本が果たしている役割は余りに大きいです。なぜなら、通常の学校教育で一切学ぶ機会がないからです。

日本で教育を普通に受けていてもお金について学ぶことはできません。資本主義について学ぶことはできません。1971年のニクソンショックで金とドルの交換が停止されたという”事実”は知ることができても、それが何を意味するのかという”本質”は学ぶことはできません。

歴史、経済、数学、化学、生物、あらゆる領域について意欲さえあれば、学校を卒業からでも学ぶことができます。ただ、これらの領域はある程度は学校でも学習できます。でも、ファイナンシャル教育だけは違います。お金や投資の社会的意義や具体的な方法は学校で学ぶことはほぼありません。

社会人になって、マネーや投資の本を読み始めた私は衝撃を受けました。
「こんな話今まで聞いたことない!、習った覚えないし!!」って。

国民にファイナンシャル教育を教えないのは、世界経済を牛耳っている大資産家の陰謀だという嘘か本当かわからない話もありますが、その噂も信じたくなります。それくらい、知らなことだらけでした。

自分でも言うのもなんですが、私は学校で成績超優等生でした。ただのお勉強に限定してですけど。テストで90点以下とかあり得ないって感じでした。そんな奴クラスに一人はいたでしょ、そんな奴ですw。

社会に出て、お金を稼ぐ能力と学業は全く関係ないと知るのに時間は掛かりませんでしたが。

そんな「超優等生」だった僕も全く知りませんでした。社会人になって自分で本を手に取るまで全く知りませんでした。資本主義の仕組み・本質、お金の意味、株式投資の意義など、そんなこと全く知らずに20年以上も生きていたのです。今でも完全には理解していませんが。。

だから貪るように本を読みました。社会人になってから投資や資本主義といってテーマの本を乱読していました。最初は知らないことだらけで、わからないことも多かったですが、とにかくがむしゃらに読み続けました。今まで知らなかった知識が日々脳内に蓄積されていく感じが楽しかったです。

その中で印象に残っている本の一つとしてロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん貧乏父さん』と『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』があります。キヨサキ氏は書籍の中で、収入の形態は大きく分けて4つに分かれると言っています。4つのキャッシュフロークワドラントです。

・Employee(従業員)
・Self Employee(自営業者)
・Business Owner(ビジネスオーナー)
・Investor(投資家)

なるほどな~って思いました。

単純な図に見えるかもしれませんが、こうやって世の中の事象を誰もがわかる形に分解できる能力ってすごいなって思いました。テクニカルジャーゴンだらけでインテリ風にごちゃごちゃ説明されるより、こうやってシンプルに説明してくれる方に価値を感じます。過剰なインテリは単なる自己満足で社会的には無意味です。

キヨサキ氏はお金持ちになりたければ、左側(EとS)ではなく右側(BとI)に行けと言っていました。

それは、なんとなくピンときました。

世の中のお金持ちと言われる人はみんなB(事業家)もしくはI(投資家)だなというのは知っていたからです。

ビル・ゲイツ(B)
ウォーレン・バフェット(I)
ジェフ・ベゾス(B)
マーク・ザッカーバーグ(B)
マイケル・ブルームバーグ(B)
ラリー・エリソン(B)

お金持ちはみんなBクワドラントです。バフェットだけはIクワドラントです。Iだけで世界トップレベルの大富豪に上り詰めたバフェットはやはり投資界の神ですね。

だから、お金持ちになるにはBusiness ownerになる必要があるんです。

でも、僕はそれは無理だと即断しました。

だって怖いから。安定したサラリーマンを辞めるなんて怖すぎる。ましてや自分はそこそこ給料が高い安定した大企業に運よく入社できたのに。

銀行から借金して万が一事業に失敗したら人生終わりじゃん!って思いました。Bとはつまりサラリーマンではなく起業家になるということです。

深く考えずに無理だろうと判断しました。そんな事業構想も野望もありませんでしたし。

そして、私が選んだ道、それがE+Iでした。サラリーマン+株式投資家です。

サラリーマンとして真面目に働いてお給料を頂き、きちんと節約してお金を貯める。貯めたお金をコツコツ株式に投資する。配当金もコツコツ再投資する。

これしかない!って思いました。インターネットの発達でインデックス投資など低コストな分散投資が個人にも可能になった現代、このE+Iが最も安全にお金持ちになれる道だと考えました。

E+Iだとお金持ちになるのに時間は掛かる。それは仕方ないと諦めました。先進国の優良企業株への長期投資というディフェンシブな投資法を選択している以上、そこは贅沢は言えません。実質年率7%を複利で運用して30年かけて地道に億万長者を目指す。特に才能のない庶民の私にできることはこれしかないと思いました。

しかし!!

しかしですね、最近私は気付きました。

何に気付いたかって?

それは自分がB(Business Owner)になれる方法があるかもしれない、ということにです。

正確に言うと、限りなくBに近いS(自営業)です。

それがブログです。

私はこのブログをほとんど収益化できていません。収益化することすら考えずに、なんの戦略もなく自分の一番好きな分野でブログを作っただけですから仕方ないのですが。

アドセンス広告を張っているだけです。具体的な広告収入は言ってはいけないそうですが(グーグルのポリシー)、ざっくり言うと毎日のランチ代程度です。サラリーマンのお小遣いにも満たない程度の僅かな収入があるだけです。

さきほどブログでBになれるかもしれないと言いましたが、このブログの収入形態はSだと思っています。なぜなら、ブログで広告収入を得るにはある程度更新を続ける必要があり、そのためにはブログ更新という労働が必要だからです。

これは私が大好きな株式投資という分野のブログなので、ブログ更新を「労働」とは考えていません。楽しく記事を書いています。

ですが、ブログをビジネスとしてとらえた場合、一般的に考えてブログ更新は労働だと言えます。

記事を書く時間、ブログのメンテナンスをしている時間を労働時間ととらえた場合、ブログ収入の時給なんてマックのバイト以下だと思います。

だから単純にブログを更新して広告収入やアフィリエイト収入を得ることは、確かに収入が増えて嬉しいことですが、それはSクワドラントです。しかもかなり効率の悪いSクワドラント。

でも、もしほとんど更新をせず、ほったらかしにしておいてもある程度アクセスを確保することができるようなサイトを作ることができれば。それで月に5万円くらい稼げるサイトを作ることができれば。そんなサイトを10個作ることができれば。

もし、ちょっとしたメンテナンス作業だけで毎月50万円の不労収入を得ることができれば。それは限りなくBに近いSクワドラントではないでしょうか!?

BとSの一番の違い、それは自分が働く必要があるかないかです。

Sは自分が働くのを止めたら収入がストップする。Bは自分が働かなくても収入が入ってくる。

Sは自分自身が稼ぐ仕組みの歯車として大きな機能を果たしている状態。Bは自分がいなくても稼ぐ仕組みが壊れずに回り続ける状態。

そんな甘い話はあるのか。

わかりません。

でも不可能ではないと最近思ってきました。

具体的なビジネスモデルは考えきれていませんが。

仕事とは社会に価値を提供することです。そしてその対価としてお金を頂く。社会に価値を提供するとは、つまり人の悩みや課題を解決することです。

ブログやサイトでの情報提供を通じて、ネット上の人々の悩みを解決してその対価を頂く、そうやってブログやサイトを収益化することは不可能ではないかもしれません。

ただしそんな簡単ではないことは重々承知しています。だって、インターネットの情報は無料で見れるのが当たり前だから。このブログだって無料だから皆さん見ているだけであって、有料なら見るわけありませんよね。

広瀬さんのMarket Hackを無料で見ることができるのに、どこの馬の骨ともわからない素人投資家のブログを誰が金を払ってまで見るでしょうか。

だからそんなに簡単に行かないことは理解していますが、色々とネットビジネスについて勉強している中で収益化は不可能ではない!っと思い始めています。

ブログの収益化ということを真剣に考えているところです。

仕事とは人の悩みを解決すること。

あなたが歯医者で治療費を払うのは、歯が痛くてつらい、歯並びが悪くて人前で笑うのがつらい、といった悩みを解決してくれるからですよね。

あなたがセブンイレブンでお弁当を買うのは、お腹がすいたという悩みを解決するためですよね。

あなたが本屋で投資本を買うのは、株式投資でお金持ちになって今よりもっと贅沢な生活がしたい、という悩みを解決するためですよね。

むやみやたらにネットでアフィリエイトをするのではなく、仕事とは人の悩みを解決することであるというビジネスの原理原則を絶対に忘れないこと。頂く対価以上のサービス・情報を提供するという態度を忘れずに、ブログをビジネスとして真剣に向き合えば、収益化は可能かもしれない。

23歳のとき、はじめて投資本に出会ったことで私は株式投資というIクワドラントでの収入を確保できるようになりました。収入の複線化を実現させました。株式投資の世界を知った時、とてもワクワクしていました。

29歳、何気なく始めたブログに出会ったことで私の人生はもしかしたら大きく変わるかもしれない。

ワクワクしてきた。