S&P500指数に負け続けている私が言っても説得力ないことは承知の上で、記事を書いています。

個別株投資でベンチマークであるS&P500指数を超えるために先ず考えるべきこと。それは、倒産しない企業、永続する企業を選ぶことだと思います。

1984年以降、FTSE100開始当初から残っている企業は4分の1を超えるほど。米国では、S&P500企業での平均寿命は、1964年では33年であったが、2016年には24年となった。企業寿命が短くなってきているのである。

週刊『経営財務』より抜粋

S&P500指数は長期で右肩上がりです。これからも名目で7%~9%程度のリターンは期待できるのではと思います。S&P500指数は非常に優秀なインデックスですが、それでも構成企業の平均存続期間は24年しかないそうです。

もし、S&P500指数の中から50年生き残れる企業だけを厳選できれば、それだけでS&P500指数を超えるリターンを達成できると思います。同指数の高い長期リターンは、永続してキャッシュを稼ぐ一部の優良企業が牽引しています。

そこが大事な観点だと思います。「この企業は50年後、100年後も存続しているだろうか?」という視点です。

平均存続期間は24年しかないにもかかわらず、創業100年以上どころか、100年以上配当を払い続けている企業もあります(連続増配という意味ではない)。たとえば、プロクター&ギャンブル(PG)、コカ・コーラ(KO)、ゼネラル・ミルズ(GIS)、コルゲート・パルモリーブ(CL)、エクソンモービル(XOM)、ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル(JCI)などです。

過去100年配当を払い続けてきた企業であれば、次の100年も存続している可能性が高そうですよね。上記の企業はいずれも成熟企業ばかりで派手さはありませんが、地道に資産を増やすには最適な銘柄だと思います。

・上場してから30年以上経過している
・連続増配年数が25年以上
といったスクリーニングも有効だと思います。

AIの未来とか難しいことを考え過ぎに、シンプルに「この会社は50年後も元気だろうか」とぼんやり想像することが先ずは大事なのかなって思います。