一般個人のブログや書籍等のコンテンツに対して、再現性がないという批判をたまに見かけます。

が、良い意味で専門家ではない素人の情報発信は、再現性なんてむしろない方がいいと私は思っています。

再現性があるというのは、つまり内容が理論的であり抽象的であり万人に適用可能ということですが、そんな情報発信してもつまらないなって思いますね。そういうのは大学教授とかの専門家に任せればいいわけです、その業界でトップクラスの。

「コロナ後の経営戦略はこうあるべきだ!」みたいな記事を冨山和彦さんが書くのは説得力があります。その道のプロですから。

一般の人がそんな壮大な経営理論を語ってもあまり読まれないと思います。でも、「コロナ後にうちの焼肉店はこう経営方針を変えて儲かった!」みたいな記事は読まれると思います。個人的な体験談で再現性は薄いかもしれないけど、個別の具体的エピソードに興味関心を持つ人は多いと思います。

投資にしても婚活にしても、一般論ってもしかしたらあるのかもしれないけど、そこを追求する意味ってあまりないと感じます。

これだけウェブ上に無料で情報があふれる時代に一個人がブログやツイッターで情報を発信する意義はどこにあるのかと言えば、それはその人のオリジナリティだと思います。その人なりのオリジナルの考え、意見、体験など。

ファクトではなくオピニオンの方ががいい。「~すべき」ではなく「~だと思う」、「自分なら~する」の方がいい。

その人オリジナルの情報発信に価値がある。いや、価値とかなんか大袈裟で金銭的なニュアンスが臭うけど、そうじゃなくって、何て言うか、、まあ価値ですよ(語彙力不足w)。

読み手も個人メディアに再現性を求めない方がいいし、書き手も再現性を追求しようなんて思わなくていいと思うんですよね。自分の考えていることをありのままにぶつける。そこに共感が集まるかもしれないし、集まらないかもしれない。そこは結果論。

まあ、ありのままと言っても、表現の仕方、文章力は大事だと思いますけど。頭の中で考えていることを言語化するって難しいですよね。