結婚ってぶっちゃけカネだろ!
とは、さすがに思っていません。
周りで結婚している人は、全員ではないですが大体みんな夫婦仲良く幸せそうですから。
家父長制の家制度が名目的にも実態的にも廃止され、個人化が進む現代の日本社会において、結婚の意味は大きく二つあると個人的に思っています。
①子供(文化的意味)
②お金(法的意味)
①子供ですが、これは日本特有の文化的意味だと思います。
日本では婚外子を認める文化がかなり希薄なため、子供をつくるにはどうしても結婚する必要があります。
子供が欲しいから結婚する、子供ができたから結婚する、どちらもよくあることです。
②お金ですが、これは別に金目的で結婚する人がいると言いたいわけでは決してありません。
(そういう人もいくらかはいるでしょうが。)
そうではなく、あくまでも結婚という契約制度を客観的に見ると、実質的に金銭の授受が発生しているということです。
結婚すれば、結婚後の財産は分割です。
結婚せずに、男女一緒に暮らす。
結婚して、男女一緒に暮らす。
この二つの違いって外観的には何も違わないです。
なのに敢えて結婚という”法的契約”を交わす意義は何なのか。
好きな人と結婚するのは当然でしょ、という感情的な理由が一般的なのは理解しています。
しかし、結婚という法的契約の存在意義を考えると、何とも不思議な制度だなあと私はよく思います。
さて、こんな記事を書いたのは最近読んだとある本があまりに面白く、勉強にもなったので、紹介させて頂きたいと思ったからです。
結婚とお金にまつわる書籍です。
損する結婚 儲かる離婚(新潮新書)この本、衝撃的過ぎて電車の中で呆然としてしまった。
著者曰く、結婚とは「所得連動型の債券」という金融商品である。
男選びには、一にも二にもフローなのであり、株式投資と同じように将来キャッシュフローの予測が極めて重要なのだ。
同著書より抜粋
結婚とは株式投資と同じである。
すでに値上がった株(男)を買っても利益は薄い。
これから値上がる株(男)を見極めることができれば大儲け。
大事なのは”将来キャッシュフロー”である。
いかに将来キャッシュフローが安定かつ高い株(男)を見つけるか。
誤解しないで欲しいのは結婚をマネーゲームと捉えるべきだという意味では決してありません。
(これは著者も言っていました。)
結婚という法契約には否応なくマネーゲームの要素が付きまとうから、それを知っておいた方がいいんじゃない!っていうだけです。
結婚を金融商品と見なす、その切り口も斬新で意外性があって面白いと思いました。
株式投資に馴染みがあるあなたは、(金銭的意味での)結婚と株式投資がいかに類似しているかすぐに理解できると思います。
結婚が「所得連動型の債権」というのは、債権投資家の発想ですね。
株式投資家の発想としては、M&Aがふさわしいと思います。専業主婦と結婚するなら、高利益企業と売上ゼロで支出ばかりの企業の合併でしょう。当然、高利益企業の株価は暴落します。それに近いM&Aは、東芝の米原子力企業買収ですね。そこそこの高収入の夫も浪費妻によって、家計破綻に至った構図と同じです。
望ましいのは、高収入同士の結婚です。まず、収入のポートフォリオが2つになり安定性がアップします。その上、シナジー効果を出すことができれば更に収入を増やすこともできます。そのシナジー効果を出すには、専門分野が近い方がいいです。iPhoneでしか利益を出せないAppleが、Microsoftと合併すると、iPhoneだけでなく、Windowsやofficeからも利益を出せるので安定性がアップします(ありえないけど)。更に、iPhoneとWindowsの連携がスムーズになりシナジー効果も出るでしょう。MicrosoftもNokia買収のようなモバイルへの無駄な支出をしなくてすみます。
同様に子供をつくらないで、自宅は賃貸にし、車を買わないことで、支出を減らし、独身時代よりもコスト削減が可能になります。
こんばんは。
そう、結婚を敢えてビジネス用語に例えるとM&Aですよね。
私もそういう発想は考えたことありました。
まさに2者が合併するということと、2社が結婚するというのはイメージし易いですよね。
結婚ではどれだけ高所得同士で結婚しても、企業みたいに独占禁止法にひっかかることはないですものね。
金銭だけを追求するなら、高所得同士で結婚してDINKSなんでしょうかね。
私は専門分野が近い同士よりかは、専門分野が異なる方と一緒になりたいと思っている方ですかね。
そっちの方が、自分とは違う価値観を提供してもらって楽しく過ごせそうです。
余りに価値観が違うと生活しにくいですけど。
まあ、そんな相手のタイプに贅沢言える立場ではありませんが。。
結婚=M&Aというご意見に反対するつもり全くないです。
ですが、この本を読むと本当に「所得連動型の債券」という言葉や株式投資という言葉がピッタリくる面があるんですよね~。
それが、婚姻費用(通称コンピ)です。
これ読んでいて、ちょっと恐ろしくなりました(笑)。
鎌倉見物さんは大変ご多忙で、新書読んでいる暇なんてないと思いますが、もしお時間あるときがあれば是非ご一読下さい。
まあ大型書店にある数千冊ある本の中から私が敢えて手に取って購入した本なので、相当バイアスは掛かっている可能性ありますが。
いつも鋭いコメントありがとうございます。
hiroさん こんにちわ。
本日の夕方は、受診者が少なく、空き時間があったので、待っている間に、『損する結婚 儲かる結婚』をamazonのkindle本で購入してiPadで斜め読みをしていました。
私も妻も医師で、子供もいないので、結婚はM&Aのようなものですが、専業主婦狙いの女性と結婚した場合は、M&Aどころか、「所得連動型の債券」と言った方がぴったりと納得しました。現実問題としても、将来の収入がなく、支出ばかりの企業がM&Aの対象になるはずないですね。
著者自身が、夫と妻ともにそこそこ収入のある場合は前提としていなさそうで、『奥さんが、自分と同じぐらい稼いでいたら、法律上はほとんど金銭的リスクはない。… しかし、逆に言えば、双方にわざわざ結婚する意味もなかったといえる。』とあまり気乗りのしない記載です。
専業主婦狙いの女性については、『日本の男を食い尽くすタガメ女の正体』『日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路』(講談社α新書)にも面白く記載されています。しかも著者は女性です。
hiroさんにも、公認会計士の高収入をあてに専業主婦狙いで近づく女性も多いと思います。私が言うのも余計なお世話かもしれませんが、税理士や社会保険労務士、司法書士あたりの女性が一番うまくいって、リスクも少ない気がします。
鎌倉見物さん、こんばんは。
>専業主婦狙いの女性と結婚した場合は、M&Aどころか、「所得連動型の債券」と言った方がぴったりと納得しました。
女性が経済力のある男性を欲するのは、動物本能的な面もかなりあると思っています。
男が見た目の美しい女性を欲するの同じように。
で、その女性の本能は法律的にも正しい行動というがわかって衝撃を受けました。
コンピなるものの存在は、この書籍を読むまで全く知らなかったので、大変勉強になりました。
男女関係がお金で繋がる縁だとは思わないのですが、結婚という法制度は基本的にカネ次第だと私は個人的に昔から思っておりました。
確かに、男女ともに高収入のケースは本書籍で出てくる問題はあまり参考にならないですね。
ですが、最近は鎌倉見物さんのようなパワーカップルは多い様に感じます。
私の周囲でも、奥さんが正社員でバリバリ働いてDINKS生活を満喫している人は多いですね。
会計士同士のカップルも非常に多いです。
書籍のご紹介ありがとうございます。
なんか凄い過激なタイトルの本ですね。。
是非今度読んでみようと思います。
とりあえず、kindleで購入しました。
>公認会計士の高収入をあてに専業主婦狙いで近づく女性も多いと思います。
いえいえ、全くそんなことありませんよ。
1企業のサラリーマンですから。
社内恋愛は何度かありましたが、終わりに苦労するのでもうしたくないです(><)。。
最近は全然合コンにも行ってないですし。(呼ばれないだけですが。)
あまり意欲的に相手探しておりませんが、気が合う人がいればいいな~くらいです。
アドバイスありがとうございます。
債権ではなく、債券の間違いです。
すいません。
はじめまして、こんにちは!
ブログ楽しく読ませていただいてます。
競馬が趣味の主人は結婚はギャンブルだ。この先相手に何千万円とお金を払うんだから人生最大のギャンブル。と言うようなことを常々言っておりました。
この本は株式投資に見立てているんですね!面白そうです。
はじめまして、こんばんは。
「結婚はギャンブルだ」って奥様本人に言えるって素敵な関係ですね!
お互い心開いて何でも話せる関係じゃないと言えません。
(私は怖くて言えません・・w)
この本はとても面白かったです。
よく巷で話題になりがちな「結婚相手の経済力を重視すべきか」みたいな薄っぺらい話じゃありません。
結婚という法制度の特徴が分かりやすく解説されています。
とても勉強になる本です。
「結婚=カネ」というのが著者の主張じゃありません。
日本の結婚という法制度の特徴を読者に楽しく理解させようとしてくれます。
また気軽にコメント下さい。
これからもよろしくお願いします。