菅首相が辞任という報道を受けて日経平均が上がっていますね。近いうちに3万円台に乗りそうです。バブル時の最高値もいずれ追い抜くでしょうね。

ところで、日経平均と中古マンション価格には相関関係があると言われます。

以下は日経平均の10年推移。

(ヤフーファイナンスより)

以下は東京23区内の中古マンション価格推移です。

東京中古マンション相場より)

日経平均はトータルリターンで3倍超。不動産はそれには及ばないけど、帰属家賃含めたトータルリターンで2倍にはなってます。

株価と不動産価格が連動しているって興味深いと思います。これはつまり、実質的にマンションを買っているのは労働者ではなく資本家ということではないでしょうか。

最近、都心部のファミリー向け新築マンションを見ていると「誰がこんな高いの買うんや??」って思ってしまいます。山手線沿線で駅徒歩5分の好立地とは言え、特段のブランド立地ではないところで坪単価が450万円とかあります。

22坪で億ションになっちゃいます。こんなのいくらエリート商社マンでも、20代後半~30代の子育て世代には買えないですよ。

でも、デベロッパーも馬鹿ではありません。専門部署がマーケットをしっかり調査して、この価格で売り出しても完売できると踏んで開発しているわけです。実際に買う人(買える人)がいるわけです。

夫婦で年収2千万円みたいな超パワーカップルでもなければ、ほぼ間違いなく親の金銭支援が購買力を支えていると推測します。

日経平均が2倍、3倍になると保有資産がその分増える資本家層が一定数いるわけですね。そういう人は親世代に多いはずです。資産は時間をかけて築く、ないし先代から引き継ぐものなので。

株価が3倍になったおかげで、億ションの購入くらい痛くも痒くもない層がいる。特に東京にはそんなおじさん、おばさんが結構いるはず。そういう人が資産を一部子供たちに譲渡してるんじゃないでしょうか。そうでもないと、30代のファミリー層に22坪1億円のマンションが売れるとは思えないです。

実家が太いっていいですよね。

私は実家が激細wなので、自分で何とかするしかありません。

これまで節約と投資でそこそこ金融資産を作ってきましたが、それでもまだまだ資本家なんて呼べるもんじゃないです。金融資本より人的資本の方が大きいです。労働者80%、資本家20%って感じです。

残念ながら、ここまで低金利で資産価値が上がりやすい土壌があると、資本を持たない労働者は相対的に貧しくなる一方です。

資本を買わないといけない。資本は規模がモノを言います。100万円の5%は5万円ですが、10億円の5%は5千万円です。

優良資本と言えば、まずは株式です。バリュエーションは高い気はしますが、私は日本株より米国株を選好します。

ただ、株式投資は大規模なレバレッジがかけづらい。

不動産はレバレッジが魅力です。年収500万円あれば最大4000万円くらいは融資を引けるのではないでしょうか。

株でも不動産でもなんでもいいけど、とにかく資本を作り上げる努力をしないと豊かになれません。今は特にそういう環境だと感じます。

都心の新築マンションの価格を見ていると、「金はある所にはあるんだな~」とひしひしと感じます。金持ちは自分が金持ちと自慢しないので(一部のYouTuberを除き)、その存在が明るみに出ませんね。

残念ながら間違いなく経済格差は広がっています。日本は最近の中国みたいな「共同富裕」政策はとれないです。とって欲しくもないです。世界的に見ても日本の私有財産の保護は手厚いです。それは良いことだと思います。

親には頼れません。自分の頭で考えて、自分でリスクを取って、自己責任で資本を買っていく。これしかない。フリーランチはない。