働き方改革が言われ出して久しいですね。味の素は16時半が定時らしいです。羨ましい。日本マイクロソフトは今年8月に週休3日を実現させ、しかも生産性を向上させることができたそうです。さすが。
あなたの会社はどうですか。うちはそこそこ目に見える施策をやっています。テレワーク、時差出勤(フレックス制ではない)が認められました。決算月の残業も数年前の半分程度には減ったと思います。
労働時間を減らすことに焦点が当たり過ぎている。「働き方改革」の真の目的とはただ残業を抑制することではなく、より付加価値の高い業務を選別して質の高い仕事をすることだ、という意見を目にします。
確かにそれはその通りだなと思いつつも、私はとにかく無理矢理にでも労働時間を減らすことに焦点を当てればいいんじゃないかなと思います。働く時間が減るなら嫌でも業務は効率化されるでしょうし。
言わずもがなですが、日本人の労働時間は長過ぎです。1日10時間、11時間も働いて、帰って寝るだけなのは普通に考えておかしいです。戦後でこれから日本を再建しなくてはならない時代ならまだしも。
強制的に社員を帰らしてもいいのではないでしょうか。それでファミレスで残業してたら本末転倒なので、持ち帰り残業をしない風土作りは必要と思いますが。制度よりも風土が大切ですよね。特に日本企業では。
労働生産性の改善が目的なら、労働時間を削減するだけで必ず達成できます。労働時間が10%減っても、付加価値(利益)が10%減るなんて考えられませんから。企業利益の半分以上は過去の遺産が生み出しており、現役社員の貢献度なんて限られます。特に大企業ほどそうです。
自由時間が増えれば社員の幸福度も上がると思います。何をするにしても時間という資源がないと始まりません。読書、スポーツ、外食、副業、共通するのは時間が必要ということ。お金より時間。仕事にしろ、趣味にしろ自分の好きなことに時間を使うのが一番幸せです。仕事が好きな人はたくさん仕事をすればいいでしょうが、多分大半の人にとって仕事はお金を稼ぐ手段でしかないでしょう。それが普通だと思います。所詮労働ですから。
時間こそが人生を豊かにする上でもっとも必要な資源であるという共通認識が必要なのかなと。他人の時間を頂くときは、本当に必要なことなのか慎重に考える配慮が大切だと思います。
労働時間が減って仕事が回らなくなるのは避ける必要があるけど、よほど労働集約型の業務でない限り多分大丈夫なんじゃないでしょうか。個人的な感覚ですが。
先日は初コメントにご返信いただき、ありがとうございました。
調子乗りが2年以上前の貴記事に反応することをお許しください。
後日の貴エントリーで「1日の集中力は5時間が限界」と述べておられることからも、残業(時間外労働)が如何に無謀かつ理不尽な行為であるかは明白です。
おそらく科学大国ドイツはこれを身をもって認識しており、国を挙げて短い労働時間を実現しているのでしょう。
日本では、
①使用者:(労働基準法に則り)基準外割り増し賃金を定める
②労働者:(一見お得に見えるので)所定時間内の業務をセーブして(≒サボって)でも残業する
③使用者:そのためコストが嵩み、基準内賃金を抑える
④労働者:生活が苦しくなり、さらに残業に励む(忖度してサビ残する者も)
⑤(③→④に戻る)
このような悪循環に陥っているのではないか?と常日頃考えております。
これを断ち切るには「基準外割り増し賃金無し」。さらには「基準外賃金は一切支給せず」。
法律でこれを定めるしか無いのでは?と。
しかしそうなると問題は、従業員数が国内の約70%を占める中小企業ですね・・・。
残業代は麻薬だなって思います。
特に給料が低い若い頃は、残業代目的に長時間労働してしまうこともあります。
私もしてました。
生産性がない、時間の無駄という批判があるのは承知していますが、賞与の査定で大した差が付かない以上、残業で稼ぐしかないのが現実です。
監査法人は特にそういう職場でした。
基準外の割増賃金の廃止は、もし実現できれば日本の職場環境が大きく変わるかもしれませんね。