うちの会社は比較的業績が堅調なこともあって、決算発表後に株価が上昇することが多いです。感覚としては過去8割くらいは、決算発表翌日の株価は上がっている気がします。

上層部はすごく株価を気にしています。CFOやIR担当役員は決算発表翌日の寄り付きがどうなるか、いつも朝ソワソワしてます。で、株価が急騰したら「おお!上がったじゃ~ん」という感じで賑やかになります。

ただ自社株を持っていない私のような下っ端従業員にとっては、自社の株価が上がろうが下がろうが別に関係ないです。持株会に入っている同僚もいますが、そんな多額を保有しているわけではないです。

役員クラスになるとかなりの自社株を持っているので、株価が5%も6%も上がると資産が増えて嬉しいだろうなって思います。まあ、CFOたちは自分の資産を気にしているというより、マーケットにこちらのメッセージがきちんと伝わっているか心配だから株価を気にしている面もありますけどね。

経済損得という点だけを見れば、自社株をそんなに持っていない従業員にとって株価なんてどーでもいいです。株価より自分のボーナス評価の方がよほど大切です。

なんですが、やっぱ自社の株価が上がるのは良いことだなって最近思います。というのも、部署の雰囲気が明るくなるからです。

業績好調でもその利益はほぼすべて株主が吸い上げます。株式会社はそういう仕組みだから仕方ない。ただ、世の中カネだけじゃないです。業績好調で株価が上がっても従業員に経済的メリットはないけど、やっぱ自分が勤めている会社のビジネスが順調だとみんなの笑顔が増えます。CFOや経理部長のご機嫌がよくなるのは助かります。重い仕事を急に振られるリスクが減ります(笑)。

うちの会社はまだまだ年功序列・終身雇用の文化です。年功序列はだいぶ崩れていますが、終身雇用は健在です。真面目に働いていれば解雇になることはほぼないです。そんな危機感は全く感じません。20年、30年と勤務している上司の方も多く、会社への帰属意識も強いです。

そういう背景もあるのか、自分の給料がそんなに上がらなくとも、会社が成長して株価が上昇するとみんな嬉しそうです。なんか明るい雰囲気になります。

CFOなど上司が笑顔で機嫌がいいと、下は仕事がしやすいです。仕事だから真剣ピリピリモードの時もありますけど、そういう時の方が緊張してミスが出やすい気がします。緩い方が良いってわけじゃないけど、明るい雰囲気で仕事できるに越したことはないです。

株価上昇は投資家だけでなく、従業員にとってもハッピーなことだなって思います。