宝くじは愚か者に課せられた税金なんて言われますね。宝くじは胴元の控除率が50%と他のギャンブルを圧倒します。控除率は競馬が約20%、パチンコ・パチスロが約10%です。

数字に差はあるものの控除される点は共通。宝くじは集めた20億円のうち、10億円をみんなで配分するゲームです。ギャンブルの期待利益率はマイナス。

株式投資はそんなに儲かるもんじゃないけど、期待利益率はプラスです。米国株はこれまではインフレ調整後で約7%の利回りでした。10年で購買力が2倍になる計算です。なかなかでしょ。

投資というかマネーの勉強をちょっとやると、ギャンブルで金持ちになることを目指すのは止めた方がいいと気が付きます。なぜなら、99%の人が損する構造だからです。得する1%になれるのは運次第です。人生は運に左右されることもあるけど、それは結果論であって、鼻っから運に頼る人生はとても心もとないです。

大学生の時にバイトの先輩に連れられて一度だけパチスロに行ったことがあります。ビギナーズラックで最初の台で1万円くらい儲けましたが、次のお店ですべて溶けました。

「パチスロとか行ったことないから止めておきますー」と言ったのに、先輩たちは「大丈夫大丈夫。俺らがちゃんと教えてやるからおいで!」と諭されて行きました。それなのに、先輩たちは誰も私の事なんか完全無視でスロットに集中して私は放置されてましたw。その先輩の姿を見てああギャンブルって中毒性あるんやなって思いました。

ギャンブルにハマって身を滅ぼす人は確率計算ができない人です。パチスロで金が稼げると本気で思っている人。パチスロは一部継続的に勝てるプロがいるらしいから、余計に素人は損します。限られたパイの奪い合いですから。

一方で純粋にギャンブルを楽しめるのは、初めから儲けようとしてない人。確率的に損するようにできていると理解した上でやるなら、ギャンブルは良いストレス発散の娯楽になりそうです。期待値が低いと運よく儲かった時に嬉しいですし。ストレス発散できてお金も儲かって最高です。

前職の先輩で週末によくパチンコに行っている人がいましたが、使うお金は1万円と決めていたそうです。「儲けようと思ってないんよ。この1万円でパチンコ楽しめればそれでいい。1万円は捨てるつもりで行ってるからな。」と言ってました。

社会人になって投資本を読み漁って、ギャンブルは絶対にやるべきでないと私は刷り込まれていましたが、先輩のような発想でギャンブルを楽しむのは健全だなと思いました。ギャンブルで借金抱えて生活が崩壊するなんてことはないでしょう。

宝くじも確率的には損すると理解しつつ、夢を買うつもりで3千円分くらい買うのは楽しそうですね。マネーリテラシーがない人が1億円当選したら散財しまくって人生おかしくなるケースもあるみたいですが、普段から株式投資をやっている人が1億円当たったら、散財はほどほどに株式に回して資本家パワーが高まりそうです。それだともはや夢を買ってるとは言えませんけどね。。

もし宝くじで1億円当たったら何します?

私は100万円分くらいは欲しいもの買ったり、美味しいご飯食べたりするけど、残りの9900万円は株の購入資金にしちゃいそうな気がします。資本を築くことばかり考えていると、消費を楽しむスキルが低下する気がします。