有望な急成長企業が複数あります。特に気になっていたショッピファイ(SHOP)とスクエア(SQ)の財務データを昨日眺めていました。
驚いたのがスクエア。
勉強不足で同社のビジネスモデルをまだ完全には理解できていませんが、事前知識としてモバイル決済のサービスを提供しているくらいは知ってました。どんな店舗でもクレジット決済を可能にする端末、ソフトウェアを開発して、トランザクション手数料を取ってるんだろうな、くらいの理解です。
実際のPLを見て意外に感じたのは、スクエアの売上収益の大半は「キャッシュ・アップ」というアプリが生んでいるということです。
スクエアのセグメントは以下の二つに分かれます。
・Sellers
・Cash App
Sellerが所謂決済サービスかと思います。
Cash Appというのは、個人間で送金などが手軽にできるアプリです。米政府の給付金も同アプリで受け取れるみたいで、それが普及を加速させた面があります。
2020年12月期決算を見ると、Sellersセグメントの売上高は35.3億ドルなのに対して、Cash Appセグメントの売上高は59.7億ドルにもなります。
で、Cash Appの売上高にもっとも貢献しているのがビットコイン取引です。Cash Appのユーザーはアプリを通じてビットコインを手軽に購入することができます。
スクエアのビットコイン関連の収益は45.7億ドルにも上ります。総額ベースで売上認識しているようで、粗利はもっと少ないと思われますが、取引額ベースとは言え、ビットコイン取引で5000億円近い売上を計上しているわけです。
スゲーって感心しました。ジャック・ドーシーの破天荒ぶり、ビジネスセンスが表れているなあと思いました。
と同時にスクエアのCash App事業の売上成長率はちょっと持続可能性が怪しいかなとも思いました。
経済が回復するにつれて本業の決済手数料収入は伸びるでしょうから、そちらに期待ですかね。ビザ、マスターカードを追い越す日が来るかもしれません。