今では個別株がポートフォリオの大半を占めるようになりましたが、昔(2012年~2015年)は投資信託やETFを使ってインデックス投資をやっていました。先進国6割、新興国4割くらいの比率でしたかね。
ETFや投資信託を利用することで低コストで分散投資ができます。投資に時間を掛けたくない人はETFや投資信託を使って分散投資する方法がオススメです。特に社会人は仕事で忙しいでしょうから、投資に時間を掛け過ぎない方がいいと思います。
最近、特に投資信託のコスト改善がめざましいです。2013年前後に投資信託を買っていましたが、当時の信託報酬は0.5%前後はあった記憶があります。それが今では0.1%~0.2%台の投資信託もたくさんあります。投資信託はETFよりも買付作業が簡単だし、積立設定もできます。ドルを準備する必要もなく円貨で買付可能です。投資の心理的ハードルが低く、低コストで運用できる投資信託は個人投資家にとって最良の投資ツールになりつつあると感じます。
人それぞれ自分に合う商品があるでしょうが、総合的に見て投資信託がもっともおススメというか万人受けすると思います。最近、同じ経理部の3年目25歳の後輩が投資を始めるらしく少し相談を受けているのですが、米株連動型の3つの低コスト投資信託を紹介しておきました。
ただね~、それでも私は投資信託を買いません。
投資信託は激オススメなのですが、私は買いません。仮に今からインデックス投資家に戻るとしても、投資信託ではなくETFを買います。投資信託はとっても魅力的だと思っているけど、好きじゃないんです。私は投資信託よりもETFの方が好きです。
なんで投資信託が好きじゃないかと言えば、分配金が自動再投資されちゃうからです。そこが投資信託を好きになれない唯一かつ最大のポイントです。一般的に言って、投資信託の分配金自動再投資は投資家にメリットがある制度です。非課税で分配金が再投資されることで複利での資産成長に勢いが出ます。自分で分配金(配当金)を入金の都度再投資するのは意外と難しいものなので、投資信託を使って分配金を自動で機械的に再投資するのは妙案です。
でも、私は分配金が勝手に再投資されるのが嫌なんです。インカムゲインとして一度自分の口座に入金して欲しいんです。たとえ課税されてでも。
資本所得の源を作ることが私の株式投資の目的です。資本所得とは自動化された収入を生むものを意味していて、必ずしも金融商品とは限りません。自動化の程度に拠りますが、不動産の賃料収入やブログ収入は資本所得の範疇です。土日にバイトをして稼ぐのは資本所得じゃないです。残業して稼ぐのも違います。
自動化されたキャッシュフローが欲しいです。自分の身を削らなくてもそこそこ自分へのキャッシュの流れが出来ている状態にしたいです。具体的な金額目標はありませんが。
そういう意図もあって高配当株に投資しています。高配当株が高い投資リターンをもたらす可能性があるという期待もありますが、それだけじゃなくって自分の価値観としても高配当株が好きってのも大きいです。私にとって株のキャピタルゲインは資本所得ではないんです。インカムゲインたる配当のみを資本所得としてカウントしています。だから、配当利回りには結構こだわっています。目先の利回りの高さに誘惑され過ぎるのはマズいので、目前のインカムゲイン最大化と長期投資リターン最大化のバランスを取りながらポートフォリオを作っているつもりです。
僕の「心の会計」では配当(分配金)のみが投資リターンです。実際にはキャピタルゲインも投資リターンなのはわかっていますが。分配金が勝手に再投資されてしまう投資信託を買うと、僕の「心の会計」における投資リターンがゼロになってしまいます。そういう個人的心情があって、投資信託を買う予定は今後はありません。
昔、日経の記者さんから取材を受けていた時に「税金を考えたらETFより投資信託の方がいいと思いますが、そこはHiroさんはどう思われますか?」って聞かれたことがありました。「そうですね、確かに投資信託だと非課税で再投資されるので税務的にはETFより有利です。ただ、私は個人的に配当金が好きだからETFを選びます。」って答えました。そしたら記者さんに「ええ~、損得じゃなくって、好き嫌いで選ぶもんですかね~ww」って笑われました。
まあ全然笑われてもいいんですけど、僕は課税のデメリットがあるとしてもインカムゲインが好きなんです。一度インカムゲインとして貰ったうえで、そのお金をどう使うかを自分の裁量で決めたいんです。あと、配当という不労収入が入金されるのが好きなんです。朝起きたらヤフーメールに楽天証券から配当金入金通知メールが届いている、あの感じが好きです。そういえば、今朝もファイザー(PFE)から100ドルほど配当が入金されてました。自分は何も体を動かしてないのに、勝手に100ドルもお金を稼げるって凄くないですか?大学生の頃、バイトで1万円稼ごうと思ったら超大変でしたよ。仕組み化された収入源を確保することで、ラットレースから抜け出せます。
配当金(分配金)が好きなので投資信託は買いません。これは私の価値観の問題であって、一般的に言って投資信託は素晴らしい商品です。長期的な投資リターンの最大化を目指すならば、信託報酬がやや割高な点を考慮してもETFより投資信託の方が良い気がします。
最近の低コストな投資信託の経費はETFより0.1%~0.2%高い程度です。細かい経済計算はやってなくてただ感覚で言っているだけですみませんが、恐らくこの程度の信託報酬の差であれば分配金を非課税で自動再投資できる投資信託のメリットの方が大きいと思います。S&P500連動なら、経費率0.04%のVOOやIVVといった米国ETFよりも、経費率0.24%のiFree S&P500インデックスの方が、手軽さだけじゃなくて投資リターンでも優位な気がします。まあ微々たる差かもしれませんが。
とにかく、最近の投資信託は低コスト化が進んでいるので大変オススメです。私みたいに「分配金自動再投資が嫌だ!」という変なこだわりがなければ、投資信託は最良の投資ツールになり得ると思います。
いつもブログ拝見させていただき勉強させていただいてます。
現在29歳でまだ投資はしていないのですが、S&P500 VOOのETF等のインデックス投資に月々10〜15万を投資資金としていきたいと考えてます。
旧NISA、積立てNISA、iDeCoをどのように活用すればいいのか悩んでいます。
VOOを購入する場合、手数料安くするために数ヶ月貯めてから購入すべきか?
旧NISAと積立てNISAどちらの方がいいのか?
積立てNISA、iDeCoは投資信託しかなく、iDeCoはs&p 500のベンチマークがないためにNYダウでもいいのか?
hiroさんはどのように活用していますか?
ぜひご意見お聴かせください!
こんばんは。いつもありがとうございます。
29ですか、ほぼ同い年ですね!
VOOに月10万~15万とは素晴らしい選択だと思います。
>手数料安くするために数ヶ月貯めてから購入すべきか?
その必要はないと思います。
どのネット証券も買付手数料率は下がっていますので、10万円程度から投資しても手数料負けすることはありません。
最初は毎月少額からコツコツ買い増すことをオススメします。
数カ月資金を貯めていざ投資しようという時に「やっぱり割高かな~」「もっと下がりそうだな~」と思ってしまうものです。
少額から投資した方がえいや!って気軽に投資しやすいです。個人的な経験としてそう思います。
またNISAであれば買付手数料は実質無料になります。
>旧NISAと積立てNISAどちらの方がいいのか?
私の持論としては、フルに活用するならどちらの制度も金銭的に大きな差異はありません。
旧NISAは年120万円、つみたてNISAは年40万円です。
もし想定年間投資額が年120万円未満でしたら、つみたてNISAの方がよいです。
ただし、つみたてNISAは投資信託のみが対象でETFは買えません。
もしETFにこだわりがあるのでしたら、つみたてNISAは除外ですね。
旧NISAでないとVOOなどのETFは買えません。
もし投資信託もOKでしたら、つみたてNISAもありだと思います。
>NYダウでもいいのか?
S&P500かNYダウか、どちらがいいのか難しい問題ですね。
過去NYダウの方がリターンがよかった時期も多いです。
ですが、個人的にはS&P500をオススメしますね。
NYダウは値がさ株の影響を受けますし銘柄数も少ないので、やや不確定要因が大きいです。
せっかく安全なインデックス投資をするのであれば、より分散の効いたS&P500の方が安心してホールドできる気がします。
以上です。
参考になれば幸いです。
アメリカ株は高配当ではあるが、現地で10%配当課税されてその上国内でまた20%課税される。
国外の10%を取り戻そうとすると、総合課税にしなければならない。
返って税金が増えてしまう。泣く泣く2重課税を受け入れる。
あるいは元々10%配当率が高ければそれでいいではないか!と考えるか。
こんばんは。
「高配当戦略の課税デメリットについてどう思いますか?」という質問は頻繁に受けますね。
株式、ETFの配当金(分配金)に対する課税は法律で決まっていることですから、どうしようもないですよね。
きちんと払うしかありません。
外国税額控除などの制度はきちんと申請すべきですが。
税制によって投資スタイルを変えるつもりは基本ありません。
キャピタルゲインで税を繰り延べた方が得なのは理解していますが、有配成熟株への長期投資が自分にとって最善と思うならそれを続けるのみです。
最初に米国株のETFの信託報酬を見たときに
「おお~なんて低コストのETFなんだ、日本では考えられない!」
って思ってたら最近は日本の投資信託も随分手数料安くなりましたよね。
同じく元々インデックスファンドを買っていましたが、
信託報酬0.594%と最近出ている商品と比べると
ずいぶん信託報酬が割高に感じるので来年~2年後ぐらいには全て売り切る予定です。
同じく配当金は受け取りたい派ですね。
俺はいつかは配当金を生活の足しにしたいと考えているので
Hiroさんとは別の理由ですが(笑)
米国ETFの低コストっぷりは今でも際立っていますよね~。
VTI、IVV、VOO経費率はどれも0.04%ですからね。
いかに顧客を囲んで規模を大きくするかが大事でしょうから、各社ともコストは下げますね。
同じ指数に連動する商品なんて、コモディティ的な面はありますからね。
消費者(投資家)にとってはありがたい限りです。
信託報酬0.59%もあると、いずれは売却したくなりますよね。
私も含み益実現が嫌でしたが、すべて売却しました。
配当という資本所得を徐々に作り上げている感じが好きです。
感情論ですが。
米国企業は勝手に増配してくれますし、それに加えて給料から追加投資続ければ年間配当はドンドン増えていきます。
年間配当100万円を先ずは目指したいです!
コメントありがとうございます!
ぜひ参考にして運用していきます。
hiroさんはiDeCoについてはどうお考えですか?
iDeCo、素晴らしい制度だと思いますよ。
運用期間中の利益は非課税ですし、投資額は所得控除になります。
至れり尽くせりです。
特に投資額が所得控除されるのは嬉しいですね。
私はiDeCoを利用していませんが、それは60歳まで引き出せないのが嫌だからです。
iDeCoの掛け金くらい60歳まで手を付けなくても困ることはないと思っているのですが、それでも資金が固定化されるのが嫌いでして・・。
ここは私個人の感情の問題、好き嫌いの問題ですね。
普通に金融資産の最大化を目指すなら、iDeCoを使わない手はないと思います。
課税が不利な高配当株ばかりに投資していること、iDeCoを利用していないこと、これらの判断は自分なりに長期リターンを最大化しようと考えている面もある一方で、自分の好き嫌いという主観的な要素も多分に影響しています。
投資信託では分配位金は自動再投資されるので、配当生活ができないのですね~^^
自動再投資or分配金受取(国外10%・国内20%控除後)の選択はあるのでしょうかね
あれば、ありですが。私もHiroさんと同じく分配金のキャッシュは受け取りたいですね。
○○ショック時には、再投資ではなく、安くなった個別株に投資したいからです^^
投資信託の分配金再投資は選択性ではなく強制ですね。
選べればいいんですけどね~。
投資信託で分配金生活をしようと思えば、自分で一部解約する必要があります。
資産を取り崩すことに抵抗がある人はしんどいですね。
私は、恐らく解約には相当抵抗を感じると思いますのでETFの方が好きです。
おっしゃる通り、暴落時に限らず他の銘柄に分配金を振り向けることができないのは投資信託のデメリットです。
一長一短ですね。
投資信託には全体的にメリットが大きいと思っていますが、インカムゲインが欲しい投資家には不向きです。
ありがとうございます!
低学歴ですがこつこつと資産形成していきます。
投資に学歴は一切関係ないです。
株式投資を通じた資産形成は、正しい知識を持ってや継続するだけで達成できます。
時間が経過すると、サラリーマンの出世競争なんかむなしく感じるくらい、投資をやるかやらないかが大きな経済格差に繋がります。
投資頑張って下さい!
こんにちは
Hiroさんの考え方に同意です。
私は、“Cash is King, Cash Flow is Queen.”だと思っております。
値上がりの含み益では、売却しないかぎり缶コーラ1本さえも買えませんしね。
あと、米国株は、基軸通貨のドルを生み出す(入金してくれる)キャッシュマシーンだとも思っております。
一般的に「心の会計」はバイアスとして認識されていますが、長期投資するうえで、自分が何を信じられるかという「心の会計」が重要だとも思います。
こんばんは。
“Cash is king”は聞いたことある表現ですが、”Cash Flow is Queen”は初めて聞きました。
いい言葉ですね。
私もキャッシュフローを重視しています。
株式に限らずキャッシュを生む資本をたくさん持つことが、資本主義社会を有利に生きる賢い方法だと思っています。
労働所得も大切ですが、身は一つで時間は一日24時間と決まっていますから限界があります。
また労働所得を高めることにリソースを集中すると、どうしても心身ともに疲弊しがちです。
なるべく半自動でキャッシュをもたらしてくれる資本を増やしていきたいです。
株がキャッシュマシーンという発想も同感です。
私も同じ風に考えています。
世界のドルの調達コストは上がっています。
基軸通貨たるドルを自動で生んでくれる米国株は貴重な存在ですね。
余談ですが、ビットコインなどの仮想通貨が実社会に普及するか否かは、アメリカが基軸通貨ドルを発行できる権利を捨てるかどうかによるかもなって思います。
「心の会計」は経済的に非合理的な行動を誘発する恐れがあるので注意が必要ですよね。
特にサンクコストの罠はよくあることだと思います。
過去のコストを完全に度外視するって心理的に難しいです。
「買値は忘れろ」とよく言われますが、実際には含み損益を気にしてしまうもんです。
一方で、人間は感情の生き物ですから自分が感情的に満足できるか否かという点は最重要だとも思います。
こんばんは。本文の主旨とは外れてしまい私事ではありますがこの一週間ほど有休をとり海外でリフレッシュしてきました。人間は社会的な生き物で社会と接していなければ価値がないことはわかっていますが、今の私の仕事量では土日を少しゆっくりする程度では心にゆとりは生まれません。私の株式投資の最終的な目標は配当としてある程度の金額をもらいそのお金で心に余裕を持たせながら仕事を趣味にして生きることです。おそらく共感頂けるでしょうが物質的金銭的にではなく精神的に余裕をもって内的にrichであるためには配当が必要です。はやく仕事を趣味にできるところまで配当が欲しいです。いつもHiroさんのブログに励まされ勉強をさせてもらってます、これからもお互い株式投資頑張りましょう。
お久しぶりです、こんばんは。
1週間お休みとって海外旅行とはいいですね!
私は年末に差し掛かり仕事が忙しくなってきて、有給とれる雰囲気じゃないです笑。
ヨーロッパ子会社の経理の人とよくメールしてますが、しょっちゅう長期休暇とってて羨ましいです。
働き方改革が言われますが、そんな急に日本の長時間労働は無くなりそうにないです。
おっしゃる通り、社会で生きる限り自分も社会に何らかの価値を提供する必要がありますね。
お金を稼がないと生きていけないです。
難しいと思うのは、働き方の程度って柔軟に変えることができないですよね。
中間がないというか、働き方の程度にグラデーションがないです。
正社員としてバリバリ働いてそれなりのお給料をもらうのか、パートとか契約社員として責任は重くないけど給料が少ない働き方をするか。
まあそれは雇われの身として、文句は言えない仕方ないことなのかもしれません。
にゃんまげさんは、確か3000万円以上を運用されていましたよね。
それだけの運用規模があれば配当だけでもそれなりのキャッシュフローになりますね。
ただ、配当のキャッシュフローがそこそこ大きくなっても仕事を辞めるのは相当勇気がいることです。
そう簡単にライフスタイルを変えるほど株式投資でお金を稼げるわけではないですが、コツコツ投資を続けるしかありませんね。
お互い仕事に投資にがんばっていきましょう。
寒くなってきましたね。ご自愛くださいませ。