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人工知能(AI)が話題を集める今だからこそ、衣食住の地味な企業に投資すべき

      2016/10/03

人間が作り出した機械によって多くのブルーカラーの職は奪われてきました。
それは結果として社会の富を増大させてきました。

機械化の身近な例でいうと、レジを自動化が挙げられます。

経理部で働いていますが、昔の資料を整理しているとBSやPLを紙で作成ている昭和時代の資料を見かけたことがあります。

現在の経理業務は連結決算が当然で、税効果や減損会計、退職給付など昔よりはるかに複雑な処理が要求されますが、必要な人手は昔より減っているはず。
大企業の多くは、オラクルやSAPのERPパッケージを導入して会計業務のシステム化を行っています。
手で仕訳を作成することもありますが、当然紙で作成なんてするわけなくマイクロソフトのエクセルで作成します。

自動運転の技術、社会インフラが構築されて本格的に普及してしまったら、タクシー運転手やトラックドライバーの職は大半は失われるでしょう。

これは週刊ダイヤモンドの記事で掲載された、機械が奪う職業ランキングです。

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会計士が2位ってちょっとショック。

かつて機械が人間の肉体労働を奪ったとき、人々は所得がなくなると恐れ怒りましたが、それを補って余りある他の創造的な仕事が生まれました。

今進んでいるAI革命では会計士などのホワイトカラーの仕事が人工知能に代替されようとしています。

AIで職を奪われた人々は新たな職に就けることができるのか?
より創造的な、人間にしかできない職が生まれるのか?

それはあり得るでしょうが、それほど楽観視できるものではなさそうです。

機械が知能を持ったインテリジェントマシンの時代には、働くことができず、カネを稼げず、税金を払うことができなくなる人が多く生まれるだろう。そうした労働者は再教育が必要になる。さもなければ、寒空の下に取り残される恐れがある。われわれは1930年代以来の大規模な労働力の移動を目の当たりにする可能性がある。

(ウォールストリートジャーナル日本版「人工知能の未来-識者4人に聞く」より抜粋)

失業率ではなく労働解放率なんだ、という主張を本で読んだ記憶があります。
最近はスイスでのベーシックインカムの話題がありましたね、否決されましたが。

人々が職を失っても、社会に必要な価値をロボットがAIが生み出してくれるなら本当に働かずして食っていける時代がいつか訪れるのかもしれません。

100年後の人々は、週5日満員電車に詰め込まれて出社し、一日8時働くことが当たり前の今の生活をあざ笑っているかもしれません。

ロボットが社会的な付加価値の大半を生み出す時代が来たとして、人々の所得はどこから降ってくるのか?
私はベーシックインカムと株の配当金などの金融収益になるのではと、遠い未来を想像しています。

どれだけAIが発達しても必ず人間が担わなくてはならない仕事があります。

それは、ビジネスリスクの担い手、すなわち株主です。
株主がロボットってあり得ないでしょ。

AIが個人個人の最適ポートフォリオを構築するというサービスが最近話題ですが、それでも株を買って企業の所有者になるのは当然人間です。

どれだけAIが発達して世界の機械化が進もうとも、株主の役割は不変です。
資本主義社会が崩壊しない限り。
業績悪化はそのロボットのせいだから誰も責任は取りません、とは言えないでしょう。

だから、将来のAI社会に備えてしっかり株式を保有しておくことが大切だと思うのです。

Market Hackのこの記事は面白いのでぜひ読んでみてください。
大量の「負け組」を生み出すニュー・エコノミー そこでの身の処し方

、「人知れず、ひっそりと苦しむ貧困老人」にならないようにするには、こんにちの経済が「不釣り合いなほど手厚く報奨を与えている箇所」を、しっかり見極める他、ありません。ここまで書いてきた例の中にそれを求めるなら、それは配当です。

(Market Hack)

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  AI銘柄に投資するな!

これからAI社会が到来して、人々の生活がより便利になることは間違いないでしょう。
それが人間として幸福か否かは置いておくとして。

世界のIT大手は人工知能(AI)の開発を急ピッチで進めています。

先日マイクロソフトがリンクトインの買収を発表しましたが、これもAI投資と言えます。
他にも、アップルやアルファベット(グーグル)もAIに積極的に投資しています。

アップルは音声認識アシスタントのSiri(シリ)を開発しているし、アルファベットも音声アシスタントソフトの「グーグル・アシスタント」を発表しています。

では、我々個人投資家はこのようなAI銘柄に積極的に投資すべきなのでしょうか?

違います、投資すべきではないです。

もしあなたが将来この分野で急成長する未来のアップルを発見できる才能があるなら、どうぞご自由に。てかそんな才能あるならサラリーマンやってる必要ないですよ。

すでに大企業であるアルファベットやアップルのAI投資の成果に賭けて、これらの企業に投資するべきなのか?
歴史はそれを否定します。

たいてい、世界の技術の先端を行っているような会社は多くの投資家から注目を浴びる結果、株価は割高になりがちで投資家は高値掴みをしてしまいがちです。

また開発投資が必要なので配当も多額は期待できません。
仮に配当貰えても、再投資価格が高すぎて口数が増えにくいのです。

つまり、これらの成長期待企業は株主の利益を犠牲にして成長していく可能性があるということ。
その利益はどこに行くのかというと、AIの発達によって便利な生活を享受できるであろう世界の消費者に移転されていくのです。

ITバブルの時、高値掴みをして2000年代初頭の暴落で大損害を被ったアホな投資家たちのその損失分は、消費者の利益になっているのです。
多くの投資家が勢いとノリで多額の資金を出してくれたから、ここまでインターネットが普及したと言えるかもしれません。

株主資本主義に反するようですが、時に株主の利益を犠牲にして世の中が発展していくことがあるようです。
それはある意味、いいことなのかもしれません。
でも自分がその犠牲者としての株主になるのは勘弁ですよね?
調子いいかもしれませんが、他の無知な株主の金を使ってくれ、よろしくって感じです。

人工知能が将来有望で世界の人々の生活習慣を根本から変えてしまう可能性があるのは疑いようがありません。
でもだからと言って、グーグルやアップル、その他新興AI銘柄に過度に投資すると、成長の罠にはまって損することになるでしょう。

どれだけ世界の様相がAIで変わってしまうとしても、人間としての基本的な生活は変わらないのです。賢明な投資家はそこに注目すべき。

100年後も、人々は毎日ご飯を食べて、夜シャワーを浴びて髪を洗い、ベッドで寝ることでしょう。
その基本的な社会的ニーズは絶対に変わらない。
長期投資するならこっちに注目すべき。

まだAIで株価バブルなんていう状態では全くありませんが、将来AIバブルがくるかもしれません。
そんなバブルがたとえ訪れたとしても、華麗にスルーできる心構えを今のうちから持っておきましょう。
周りが人工知能、AIとお祭り騒ぎをしている時に、自分はそのお祭りには参加せずコカ・コーラでも飲みながらお祭りの様子を眺めていればいんです。

具体的な銘柄を言うなら、AIが注目されればされるほど、プロクター&ギャンブル(PG)やジョンソンエンドジョンソン(JNJ)、コカ・コーラ(KO)の株を買い増した方がいいということです。

AIの発達には株主からの多額のエクイティ資金が必要でしょうが、それはミーハーな他の株主に任せることとしましょう。

優良オールドエコノミー株を買い続けて配当金をしっかりもらい、投資家としてではなく消費者としてAI発達の恩恵を享受することとしましょう。

 - 投資理論・哲学