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今年来年の配当はどうでもいいけど、長期的な配当総額を意識することは重要

   

今年来年の配当がいくらかなんて、長期投資家にとってさして重要なことではありません。目前の配当なんて、配当性向を高めることでいくらでも(限度はあるけど)増やすことができます。高い配当利回りは人為的に作れます。高い配当利回りに誘惑されて投資していると、痛い目を見るリスクがあります。

ただし、長期的には配当はすっごく重要です。なぜなら、長期的には財務方針を変えることで(=配当性向を変えることで)配当を増やすことができないからです。企業はゴーイングコンサーンで終わりが来ることを想定してませんが、企業が存続している間に稼いだ総利益はすべて株主に帰属すると発想します。長期的には「総税引き後利益=総配当」になります。つまり、長期的には配当性向は100%なのです(企業の終わりは想定できないけど、そう考えるしかない)。

総税引き後利益が500なら、総配当も500となります。
株主の利益は企業が稼いだ利益と一致します。

それなら、長期的な配当なんて意識せずに利益で考えればいいじゃないか?
そう思われるかもしれません。

そうですね、それで特に問題はないと思います。ないと思いますが、配当をイメージできた方がベターだと思うだけです。

「この銘柄に投資したら、長期的な(投資額あたりの)総利益は大きくなるだろうか?」

このような発想で銘柄を選択することは大いに結構ですが、私は利益ではなく配当で考えた方がより良いと考えています。

「この銘柄に投資したら、長期的な(投資額あたりの)総配当は大きくなるだろうか?」

このように利益ではなく配当で考えることを好みます。

なぜなら、企業の利益は必ずしも株主の利益になるとは限らないからです。

利益が再投資された時、その投資が失敗に終わる可能性があります。そうなれば、当初の利益はもはや株主の手元には入ってきません。損益計算書で費用処理されて終了です。それは将来の税引き後利益を減らすことになります。企業が利益を上げるだけではダメで、その利益が最終的に配当として還元されないと株主は本当の意味で利益を確定できません。

長期的な利益ではなく長期的な配当をイメージすることで、「果たして将来の利益はちゃんと我々株主のものになるのだろうか?」という課題に思いを馳せることができます。

ただし、思いを馳せたところで答えはわかりません。10年後のアマゾンの予想純利益が100億ドルとして、それがちゃんと株主の財布に入るのか、それともどこかでつまづいて投資で失敗をして100億ドルは無に帰すのか。んなことわかるはずがありません。

だから、将来の利益が将来の配当増をもたらすのかどうかなんて、考えるだけ無駄なんです。未来はわかりません。わからないからこそ、株式投資は利益を生むとも言えます。

じゃあ、将来の総配当なんてイメージする必要はあるのか?
ってなりますよね。

う~ん、まあ別にないかな(笑)。

いちいち配当で考えずに、「この会社の利益は長期的に伸び続けるのか」ということだけ考えれば、それで十分だと思います。配当ではなく利益ベースで考えて何ら問題なし。長期的な利益ですら予想困難なのに、その利益がきちんと配当として還元されるかどうかなんてより一層予想困難ですから。

ただただ、「株主にとっての確定利益は配当である」という認識自体はとても重要だと思います。

 - 投資理論・哲学