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割引率がちょっと変わるだけで、株価には桁外れの影響がある

   

今日(2月6日)のウォールストリートジャーナル紙にこんな記載がありました。

直近の四半期決算よりも、将来のあらゆる利益に関する動向の方がはるかに重要だということだ。成長見通しに関する情報の方が、直近3カ月に1株当たり何ドル稼いだか、もしくは今後1年にどの程度の利益を生み出すかよりも重要性が高い。

理論もこれを裏付ける。経営破たんに向かっている少数の企業を除き、将来の利益の方が現在の利益よりもはるかに価値が大きい。そのため、利益の伸びや、将来の利益を現在の金額に換算する際に利用する割引率(ディスカウントレート)の小幅な変更は、桁外れの影響をもたらす。

こういうファイナンス的な表現って日経新聞にはなかなか出てきません。米国の経済紙であるWSJには、ちょくちょくこういったファイナンス関連の記述があって楽しいです。

極論言えば、株価が変動するのは
・予想CFが変動する
・割引率が変動する
のどちらか、あるいは両方が起こるからです。

もちろん、実際に目で見えるわけではありませんが。

割引率も目に見えるものではありません。投資家がどれくらい株式にリスクを感じているか、(無理矢理)数字で表現したのが割引率です。抽象的な概念です。

ですが、割引率変動をほぼ必ず引き起こすものがあります。それが金利変動。もっと具体的に言えば、10年債や30年債の利回りです。金利が上がれば、割引率も上がります。必然的に上がります。米国債という無リスクの利回りが上がれば、株式に対するリスク認識(要求リターン)も上がります。

これから、米株価がどう推移するか予想はできません。1月は昨年末の反発もあって大幅上昇しましたが、このペースが残り11ヵ月続くことはさすがにないでしょう。

最大のリスクは金利上昇かなって思います。米10年債利回りは2.7%付近をウロチョロしてますが、いつ急騰するかわかりません。マーケットは未来を先読みしますから、雇用統計や物価統計に表れる前に債券価格は急落するかもしれません。

もし金利が上がったら、割引率も上がります。そうなれば、WSJが言う通り、株価には「桁外れの影響」をもたらします。

だからって何か対策ができるわけでもないです。マーケットから資金を引き揚げるつもりもないし。もし事が起こっても慌てないように、心の準備をしておくくらいです。金利が上がったら短期的には株価は下がるんです。そういうもんです。長期目線でどっしり構えておくしかない。

 - 投資理論・哲学