1月30日の米株式マーケットは久々に大きく下げました。S&P500指数は1.1%、NYダウは1.4%下落しました。別に暴落でも何でもないレベルですが、ここ最近マーケットが穏やかな日々が続いていたので、この程度の下落でもちょっとしたニュースになります。2017年5月以来の下落幅だったそうです。
ムニューシン財務長官の「ドル安は貿易に有利だ」発言もあって、為替も円高ドル安に進んでいます。現在108円台後半。日本人米国株投資家にとっては株安と円高のダブルパンチです。きっとあなたの株式時価もここ数日で少し目減りしたことかと思います。
資産が減るのは嫌なことですよね。やっぱり株価が上がって資産評価額が伸びた方が嬉しい気持ちになりますよね。
ただ、今回のような株価調整は長期投資家にとってありがたいことです。最近の株価下落は長期金利上昇がきっかけです。米10年債利回りは2.7%を超えて2014年4月以来の高水準となっています。株と債券は競合する金融商品なので、債券利回りが上がると株の魅力が相対的に落ちて売られがちです。特に債券と真っ向から競合する高配当株は売られやすいです。
株価が下落するってことは、そのままですが株をその分安く買えるということです。品質が下がって値段も下がるならトントンなわけですが、品質が変わらずに値段だけ下がるならそれは買い手にとって嬉しいことですよね。
債券利回り上昇に伴う株価下落は後者です。つまり株の価値は変わらないけど、株の値段だけ下がっているようなもんです。お買い得です。大した調整局面にはならないかもしれませんが、一時的な株価調整は買い場だと思います。
株式にとっての品質とはつまるところ配当です。配当が維持される限り、株価下落は配当利回り上昇に繋がります。そうやって利回りが高まった株を買い集めて、その株が生み出す配当をまた再投資というサイクルを続けることで長期投資リターンは高まります。
何でもかんでも株価下落を喜べるわけじゃありません。減配を伴う株価下落の場合、株価が下がってもその株がお買い得とは一概には言えません。株式の価値とは将来の配当です。将来の配当が減少するなら、株価が下がるのは道理にかないます。
たこ焼き10個入で500円だったのが、5個に減って250円に割引されても別にお得感はありません。10個のまま250円にしてくれるならお得感満載ですが。
金融市場が荒れて、それが実体経済にまで波及して企業の利益を押し下げるような事態にまでなれば、株価下落が「絶好の買い場」となるかどうかは冷静な判断が必要です。たこ焼きが5個に減らずに10個のまま維持されるかどうかです。
債券が売られて金利が上昇していますが、これが何か実際の企業収益に影響するでしょうか?
あなたはどう思いますか?
私は大して影響ないと思います。
金利が上昇すると企業の借入利息の負担が増えるという見解をよく聞きますが、確かにそれはその通りではありますが、正直あまり影響ないです。だって既存の債務の借入利率が変わるわけじゃありませんから。あくまでも今後の新規の借入利率が上昇するだけです。長期金利が上昇すれば長期債の利率も上がるわけですが、新規で社債発行でもしない限り、企業の利息負担が急に増えることはありません。
あとそもそも、よほど借金まみれの企業でもない限り、少し借入利率が上がったところでそれが企業全体の利益に与える影響は軽微です。財務格付が高い優良企業なら尚更影響は小さいです。
長期金利が上がったら企業の利息負担が増えて収益が悪化するというのは、理屈はまあわかりますが、そんなに心配する必要はありません。
やはり長期金利の上昇は企業の実態利益に影響するというより、専ら金融市場での投資家判断に影響を与える面が大きいです。前述しましたが、債券利回りが上がると債券の収益性が上がるので、相対的に株の魅力が落ちるということです。これは明らかに株価に悪影響です。
ただ、これはあくまで金融市場での話ですね。長期金利が上昇したところで、コカ・コーラ社はいつものように淡々とコカ・コーラを作って世界中で売りまくっています。マクドナルド社は、いつもと変わらず美味しいハンバーガーとポテトを世界中で売りまくっています。長期金利が上がって株価は荒れているかもしれませんが、実際の企業収益には何ら影響しません。
だから、30日のような株価調整(ほんのちょっとだけど)は基本的に「買い」だと思います。ただし、どこまで調整するかなんて分からないし、底値を拾うのは難しいので、いつも通りコツコツ投資を続けるしかないわけですが。このまま運よく株価調整が続けば、いつもより気持ち多めに投資していこうと思います。
やはり気持ちを強く持って、買い増し出来るかどうかですね。
仮に40%とか下がった時にどうするか、、、その日まで宜しくお願い致します。
私は今のうちから、SOなど、下落傾向の株を買って麻痺させてますw
40%も下がったら「どんと来い!」なんて言っている余裕はなくなりますw。
そんな暴落があった日にはお互い声掛け合って乗り切りたいですね。
40%とはリーマンショック並みですが、あれは1929年以来の暴落でしたからホントに100年に一度という出来事でした。
そうそう簡単にあの規模の暴落はないと思いますが、将来は分かりません。
長期投資は暴落時に投げ売りさえしなければ半分成功したようなもんですから、調整局面があっても何とか耐え忍んでいきましょう!
Hiroさん、こんばんは。
最近は株価も上がる一方でしたので、短期の調整はむしろ安心する
くらいでしたが、今後はどうなんでしょう…利上げ回数が増えると
いう話もあるようですね。
基本的に良い時も悪い時も、ひたすら淡々と積み立てるのみ、
ですが数年先?長期にリセッション入りしたときの事を想像すると、
今から精神を鍛えておかねば、と思います。
とはいえ実際のところ、自分がその場で合理的な判断が本当に
できるかどうか …は今一つ自信はありませんがw。
投資を始めると、日々自分との戦いだよなあ、と今更ながら
しみじみ実感しております。
うなさん、こんばんは。
短期の調整は確かに安心しますね。分かります。
先日久しぶりにS&P500もダウも1%以上下落して、少し安心しました。
たまにはブレーキも掛けないと、ここまで全速力でしたからね。
利上げ回数はFRBのドットチャートからは2018年3回と予想されますが、ゴールドマンサックスなどは4回の利上げを予想しています。
2018年はインフレ率が急伸して、それをFRBが抑制しに走るだろうという予測です。
ただこればっかりは分かりません。
インフレ率が急伸するリスクはあるのですが、その統計的事実はなかなか見出せません。
本格的なリセッションに入ったときこそ、配当金や分配金の威力が発揮されます。
結局株式リターンは長期的には企業が稼いだキャッシュ次第です。
リセッション時でもしっかり稼げる企業の株を保有している限り、それほど心配する必要はありません。
ただ、それと個人の感情は別問題ですよね。
株価暴落が怖くて合理的な判断ができずに、ついつい投げ売りしちゃうリスクはあると思います。
そこはおっしゃる通り、自分との闘いですね。
ただ現代はブログで多くの方が情報発信してらっしゃるので、「自分だけじゃないみんな暴落に耐えているんだ!」というのは励みになるかもしれません。
私も暴落時こそ積極的に情報発信できるよう努力したいと思います!
Hiroさんこんにちは、ご返信ありがとうございます。
風邪とのことでしたが、回復されましたでしょうか?
人口密集地は何かと、感染症リスクもありますね。
私事になりますが、投資を始める個人的動機としてはまさに、将来
健康を害した時にもお金の心配をしないで済むように、といった
ものでした。
けれどもやはり健康で楽しく使えるのに越したことはないですよね。
励まされ、励ましのお返しをしながらも何とか続けて行きたいと
思っておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
うなさん、こんにちは。
おかげさまで、風邪は治りました!
ご心配ありがとうございます。
今はめっちゃ元気です。
歯痛から気分が悪くなり風邪気味になっておりました・・。
「お金の心配をしなくていい」というのは、生活の質を上げますよね。
来月の給料日がいい意味で待ち遠しくないです。
気が付いたら給料日になって口座に振り込まれていることも多々あります。
お金は幻想のような存在ですが、お金がないと食っていけいのもまた事実です。
適度に資産形成することで、生活に余裕ができてそれは心の余裕をもたらしますよね。
心に余裕があるとイライラすることも少ないし、人に優しくなれる気がします。
久々に株価は大きく調整しましたね。
慌てず投資を続けていきましょう!
2月2日も久々に大きく下げましたね。
個人的にはもっと下げてほしいなーと思ってます。
まだまだ全然仕込みきれてないので(;^^)
株価の下落さえも味方にしてやるぐらいの心持ちでいれば
暴落も怖くないなーと思います。
ダウもS&P500も2%以上下げましたね。
かなり久々の大幅調整です。
去年はかなり投資家フレンドリーな相場でしたから、今年はこれくらいの調整は今後もあると思っていた方がよさそうです。
長期投資は暴落時に焦って売らないということさえ出来れば、必ず利益を得られると思います。
信用バブル崩壊ではなく、今回のような金利上昇での株価下落は調整理由が明確という面があって安心できます。
私もこのまま調整続けばちょっと多めに仕込んでいきたいと思います。