私は自転車通勤なので分からないのですが、同僚曰く通勤電車はだいぶ空いていたそうです。都内の多くの企業の社員が在宅勤務をした結果、電車の利用客数が減少したと思われます。

新型コロナウイルスは中国ではどうやら終息に向かっているらしいと人事部(海外担当)の人が言ってましたが、日本はこれからが正念場みたいです。これ以上の感染拡大を防ぐために、不要不急の外出は控えた方がいいでしょう。特に人混みは。最大の人混みスポットは通勤電車と会社ですから、在宅勤務は賢明な判断だと思います。私もやりますよ。

会社が在宅勤務を命じるのは社員の健康を思ってのことです。もちろんそれはそうなのですが、今日どこからか具体的には知らないけど上層部からこんな議論が降りてきました。冗談半分かもしれませんが。

もしも、在宅勤務がうまく行って今後も運用を続けることができるとしたら、本社ビルなどの賃借料をいくらか節約できる余地があるんじゃないか。あと、在宅なら社員に交通費を支給する必要もなくなるよね。もしそうなったら、どれくらいコスト削減になるんだい。

いや~、ちょっと怖っ!って思いましたねw
さすが企業の経営幹部となると、頭の中はコロナウイルスよりも今後の経営課題ですか。

政府、企業がリモートワークを推し進めるのは、これ以上の感染拡大を防ぐためであって、利益目的ではありません。慣れない自宅勤務で仕事の能率が落ちてむしろ短期的には利益にマイナスなくらいでしょう。

しかし、あくまで結果論ですが、長期的に考えれば、在宅勤務が普及すれば企業のコスト負担は減る可能性があります。特にオフィスの賃借料が無くなるのは大きいです。完全に無くすのは無理としても、賃借スペースを半分にできるだけでもかなりのコスト削減です。うちの会社は年間で数億円の賃料を払っています。丸の内や大手町など立地の良い場所ならもっと高額でしょうね。

社員の交通費はどれくらいだろう。人件費全体の3%~5%くらいかな。ざっくり。小さくはないインパクトです。

完全リモートワークになるなんて現実的じゃないですが、今回の1件をきっかけに確実に働き方は変わりそうな気がします。「オフィス来なくても意外と大丈夫じゃん!」って。いつか在宅勤務が当たり前になれば、オフィス賃借料、交通費ともに今の半分程度に抑えることは可能かもしれません。そうなれば資本家の利益が増えますね。

それと、在宅勤務の普及をきっかけに商用、住居用ともに不動産市場が大きく変わりそうな予感がしてなりません。そんな急に変わらないと思いますが。あくまで10年レベルの話です。