マンションは立地がすべてとはよく言いますが、いくら好立地の物件でも割高な価格で掴んでしまっては損します。逆にあまり良くない立地でも割安な価格で買えれば損しません。

マンション購入では立地や規模感もさることながら、適正価格以下で買うことが重要です。

相場をだいたい把握して、常にアンテナを張っていれば、割安感のあるマンションに出会うことはできます。プロの間だけで流通しているわけではなく(そういうのもあるでしょうが)、一般の私たちの前にも表れます。

新築と中古では、割安なマンションをゲットするために必要な能力が異なると感じています。

新築は好運、中古は即決力(+できれば資金力)

今はインターネットを駆使すれば取引事例から相場感はわかりますし、一部のインフルエンサーの方が「この物件は割安感あるぞ!」と情報発信もしてくれます(もちろん、他人任せにせず最後は自分で確認すべき)。

割安なマンションを見つけること自体は実はさほど難しくないと感じます。だからこそ、割安な物件には申し込みが殺到します。

複数の申し込みがあった場合、新築では先着順ではなく抽選になることが一般的です。なので、資産性の高いマンションを手に入れるには好運が必要です。運を能力と言っていいかは微妙ですが。。

たとえば、東京オリンピック選手村の跡地にできる晴海フラッグという物件は相場より2千万円近く安いと言われており、毎回凄まじい倍率になっています。物によっては3桁を超える倍率になっているとも聞きます。通称「宝くじマンション」です。

晴海フラッグを手に入れるために必要なのは運だけです。

スーモをチェックしていると割安感のある中古マンションが見つかることがあります。晴海フラッグほどではないにせよ、たとえば7000万円が妥当と思われるところ6400万円で出ているとか、この程度は稀にあります。

仲介会社がいる以上、売主さんが相場観を誤って値付けしているケースは少ないと思われます。なるべく早く売りたい事情があるため割安になっていることが多いでしょうか。詳しいことは知りませんが。

割安な中古マンションにはすぐに申し込みが入るものですが、複数の申し込みがあった場合、中古は新築みたいに抽選ではなく売主が自由に買い手を選べます。

売主はなるべく早く確実に売りたいはずなので、基本的には最初に満額提示してくれた人に売ります。あとはローンで買う人よりも現金一括が好まれます。ローンだと銀行審査をパスできずに取引不成立となるリスクがあるからです。

素早く、満額提示で、現金一括、がお得な中古物件を手に入れる条件となります。

不動産の現金一括買いは例外と考えると、必要なのは「これだ!」と思ったら即決する決断のスピードです。少しでもひよっていると、あっという間に別のライバル買い手に持っていかれちゃいます。

満額で即決したのに現金一括購入者があらわれて買えなかったら、それはもう仕方ないと諦めるしかありません。

まとめると、割安な新築マンションを手に入れるには好運が、割安な中古マンションを手に入れるためには決断力(+資金力)が必要だと思います。