株主優待は日本株特有のクソ制度だと思っています。
「配当落ち」と同じく「株主優待落ち」もあるのだから、株主にとって優待が得なわけがありません。株主優待を貰った分、株価は下落するのですから。
ただでさえ株主利益にならない日本の株主優待ですが、この株主優待で最も損をしているのは誰でしょう?
それはインデックスファンドなど個別銘柄ではない形式で日本株へ投資している人たちです。
私は最近大半の日本株ETFを売却してしまいましたが、まだわずかにTOPIX連動ETFを保有していますしバンガードVTも保有しています。
日本株インデックスファンドやETFを保有している方は多くいらっしゃることでしょう。
株主優待って嫌になりませんか?
ファンドの株主優待の行方
なぜインデックス投資家にとって株主優待が損なのか?
それは言うまでもない。
インデックス投資家は株主優待を受け取ることができないからです。にも関わらず「優待落ち」の株価下落による損失は被るのです。
このブログに行き着く方は米国株投資家が多いでしょうが、日本株インデックスを保有してらっしゃる方も多くいることでしょう。
あなたは日本株を保有していますが、今まで株主優待を受け取ったことはありますか?
ないはずです。
でも株主優待は実際にはあるはずですよね?
インデックス投資家が本来受け取るはずだった株主優待はどこに行ってしまったのか?
それは各ファンド(運用会社)に届くのです。
え、じゃあファンドマネジャーやその社員が我々の株主優待を使っているのか!?
さすがにそれはないと思いますが、真偽はわかりかねます。
まあ、捨てられるくらいなら、心理的に悔しいけど使ってもらったほうがいいですかね。。
これは聞いた話ですが、運用会社に届いた株主優待の中でも換金できるものは換金してファンドの資産に加えているそうです。なので商品券など換金できるものは、実質的には基準価額の増加という形で各ファンド出資者は株主優待の恩恵を受けている可能性はあります。
でもどうでしょうね、実務的に大量の株主優待券を売却して資金化できるものでしょうか?
その事務手数料も無視できない気がします。
もちろん換金できない、食料品などの株主優待はファンド社員が利用するか廃棄されているのでしょう。
いづれにしても不透明ですよね。
株主優待は会社からの財産の流出なのですから、当然その見合いの株価下落が起こるのです。
つまり、インデックス投資やETFで日本株に投資している人は、株主優待は貰えないのに優待落ちの株価下落分だけ負担するわけです。最悪ですよね。
これから日本では「貯蓄から投資」へ舵をきろうと国を挙げて頑張っています。その資金受け口としては個別株よりも初心者でも始めやすい投資信託、インデックス投資は有望だと思います。
株主優待の損失分なんて些細なことかもしれませんが、この株主優待が貰えないという理由で日本株投信への資金流入が細る一因になるかもしれないですよ。
すべての日本株の株主利益を考えれば、株主優待なんて即刻廃止すべきです。
外国人投資家で日本株ETFに投資している人もきっと怒っているはずです。
こんな制度いらない、いらない。
幸い発言力のあるインデックス投資ブロガーの方は複数いらっしゃいますよね。
インデックス投資ブロガー達は皆相互リンク貼って仲良しなんだから、みんなで株主優待撲滅活動でもしてはいかがですか?
(お前がやれよ!っていう批判は勘弁してください。。)
インデックスファンドの実質コストが0.01%安い高いだのどうこう言う余裕があるなら、株主優待廃止の署名運動をブログでやってほしいです。
僕は署名しますよ!
先日はお忙しい中お返事いただきありがとうございました!
以前書き込みさせていただいたジグソウです。
記事を読ませていただきましたが、
確かに日本の株式のETF等に投資している人にとっては
株主優待は不利な制度ですね。
やはりETFで株の投資をするのであれば
アメリカ株にすべきということを再認識させていただきました。
お互いアメリカの株に資産を移していくべき、
またその手段としてアメリカに上場しているETFを
購入すべきだという根本の部分は同じですよね!
ただ全く同じ考えというのはあり得ないので、
こうした自分が持っていなかった考えを聞かせていただけるのは
大変貴重だと思っています。
ちなみに先日シーゲル教授の本を買いました!
オススメいただいた本とは別のものなので恐縮ですが(汗)、
「株式投資 第4版」を購入しました。
今読んでいる本を読み終わったらさっそく読んでみようと思います。
とても興味のある分野の本なので今からワクワクしています。
こちらこそ、ご多忙のところ幣ブログご覧いただきありがとうございます!
今はETF中心ですが、少しづつ個別株に移行していくかもしれません。。まだまだ試行錯誤しているところです。
そうですよね、育ってきた環境、読んできた本、生まれ持った性格などの違いで投資に対する考えは人それぞれですよね。
私もブログコメントや他のブロガー様の記事を読んでいつも勉強させてもらっています。
「株式投資 第4版」緑色の本ですよね、これも非常に勉強になった本でした!ぜひお楽しみください。
有意義な読書時間になることを願っています。
株主優待は配当と違って節税効果を期待して、
個別株は優待銘柄を買っています。
しかし、インデックスファンドの中身と重複してしまう点を残念に思っています。
優待が出ない銘柄だけのインデックスがあれば、
インデックス1本の人も歓迎だし、
優待銘柄を別で持つ人も歓迎すると思います。
株主優待に節税効果があるといのは以前「なるほどな~」と思ったことがあります。
よく考えれば不思議です。
同じ法人から株主への所得移転にもかかわらず、現金で配る配当なら課税されて、モノで配る株主優待には課税されません。
株主優待も雑所得になるので一定金額を超えれば課税されますが。
少なくとも、企業側の取り扱いは全然違います。
配当は剰余金処分ですが、株主優待は費用処理です。
配当は会社法の分配金規制を受けますが、株主優待は規制はありません。
優待が出ない銘柄のインデックスがあれば、確かに良いですね。
インデックス投資家の株主優待がどうなっているのか、今でも疑問です・・。
初めてコメントさせて頂きます。
日本株の優待制度は、当該企業に対する投資判断にbiasをかけて
株の健全な流動性に歪みを生じさせているのでしょうか?
もしそうであれば、日本株のvolatilityの大きさに何らかの影響があるのでしょうか?
お時間のある時で構いませんので、ご教授頂けますと幸いです。
初コメントありがとうございます。
優待制度があるおかげでむしろ日本株の流動性は上がっていると思います。
おっしゃる通り、優待を狙う人が多いため、株価が異常値になりやすい面はあります。
日本株の有名ブロガーで、株主優待落ちに着目した売買手法でかなりの富を築いた方がいらっしゃいます(すみません名前忘れました)。
理屈は単純で、優待狙いで買いが集まって株価が上がる時に売り抜けるだけです。
優待権利を得たらすぐに売却したがる投資家もいるので、それなりの成果を上げてこられたようです。
なので優待が株価を理論価格から乖離させている面はあるだろうと思っております。
>日本株のvolatilityの大きさに何らかの影響があるのでしょうか?
そこはどうでしょうか。
定量的なことはわかりませんが、優待の影響がそれほど日本株のボラティリティに影響を与えているとは思いません(私の直感で恐縮です)。
それよりも投機目的で保有する人が国内国外問わず多いことが、主要因だと思います。
もっと言えば、投機目的としてしか見なされないような日本の資本市場が原因とも言えるかもしれません。
もちろん、長期保有できる日本株もあるとは思いますが、全体として日本マーケットは少なくとも米国マーケットよりは投機的資金の割合が多いと思います。
日本株のvolatilityの大きさに耐え切れず
Hiroさんブログを参考にしつつ、米高配当株、S&P500 ETFに
資産を移そうと検討しております。
日本株を優待狙いで購入した経緯もあり、米株への移行は遅々として
進みませんが、気長に移行して参ります。
今後も参考にさせて頂きます。。
私のブログが参考になれて嬉しく思います。
PER等の指標で見ると、日本株は米国株よりかなり割安に見えます。
日本株は高齢化、経済の成熟化、過去のバブル崩壊&デフレ経済などから、マーケットの期待値が低くなっている面があると思っており、そこに投資妙味があるとも思います。
おっしゃる通り気長に移行することが結果的にはプラスになるような気がいたします。
日本の優待という制度も独特で面白いところがありますね。
非課税で利益が還元される点は素晴らしいです。厳密には雑所得申告が必要らしいですが・・。
今後ともよろしくお願いいたします。